石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

むらさきのスカートの女

2019-08-12 22:26:32 | マイ本棚

芥川賞受賞作 今村夏子著 「むらさきのスカートの女」読了。

余剰というものを ほとんど削ぎ落した 簡潔明瞭な文章。

読みやすくて どんどん読み進んでいき

最後のほうで その狂気に怖くなってくる。

あまりに呆気なく読み終わり

どんな視点で この作品が芥川賞に選ばれたのだろう。。。と

選評が掲載されている、「文藝春秋」を買ってみた。

選評を読んでみて なるほど・・・と思うことがいっぱいで

改めて 今村夏子さんの「書く技術力」を感じた。

今村夏子さんの自伝的なものも掲載されており、

「誰とも関わらずに済む仕事が小説家だった」という一文に

失礼ながら そんな簡単な心持で芥川賞作家になれるんだろうか と思った。

中学・高校時代はまったくと言っていいほど小説は読まなかったというプロフィール。

アルバイトを転々としながら生活して

誰とも関わらなくて済む仕事をしようと 小説を書き始めた。

毎日欠かさず日記を書いていたそうで、

文字を書くことは 元々お好きだったよう。

初めて書き上げた小説が太宰治賞受賞なんて

やはり才能なんだろう。

この方の 他の作品も また読んでみたいなと思った。 

 

 

 

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コメント
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