石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

うまくいかないのが恋

2009-05-07 21:37:50 | Weblog
GW終わって初日は 5月のお香の会IN東山寺

今日は雨も降り、お天気が悪かったが
新緑の時期の雨は素敵
雨に濡れた緑がますます深く美しい。

17日の播州清水寺での香会のため
少し早めに行き、先生にお稽古をつけていただいた。

「六日香」という、この時期の組香で遊び
端午の節句について いろいろと学んだ。

5月 サンライフでの香道教室は15日 金曜日です
楽しく気楽なので 皆様どうぞ参加してみてね

この間、松坂慶子さんと一緒に春の紫綬褒賞を受賞された
高樹のぶ子さんのエッセイ「うまくいかないのが恋」読む。

意外や意外 高樹のぶ子さん初の恋愛エッセイだそうだ。

渡辺淳一さんが白組代表なら、赤組代表は高樹のぶ子さん・・かな?

高樹さんは 恋愛は時間に敗れるもの、と仰る。

恋愛感情が最高潮に達するのが結婚式で
そのあとは下降線をたどるのみ。
刺激的な男女の関係と 安定した結婚生活の両立は困難・・。
恋愛感情は 満たされた時間に敗れていく。

恋愛って、必ず辛く、切ない部分があり
それこそが恋愛がもたらす豊かな部分なのだ。

おどおどと不安になり、少年少女のように
途方にくれてしまう、真新しい自分
辛さ・切なさにどうしようもなく
捉われてしまう自分

10代~20代前半には そういう気持ちに何度もなったけれど
結婚してからは そんな苦しい快感(?)には
出遭ったことがない。
今、そんな恋に落ちてしまったら
あまりにも新鮮な自分に びっくりしてしまうだろうな

このエッセイで、一番素敵で心に響いたのは「あとがき」。
恋愛だけじゃなくて、高樹さんの生き方について
書かれたこのあとがき、読んで生きる気力が出てきた。

この世に生きてるひとは みーんな「思うにまかせぬことばかり」を
抱えて生きてる。
レベルの差はあれ、みんなある一定量の「不全感」を持ち
「足るを知る」ことなく、それでも何とかしようと
頑張って生きている。
人生って、「これでヨシ!」と納得いくことないもんね
次から次へと望みが出てきて欲望が出てきて
不満が出てきて・・。

美男子で教養もあり権力・財力もある光源氏でさえ
「・・残りとまれる齢の末にも
     飽かず悲しと思ふこと多し・・・」
晩年になっても、思うにまかせぬ悲しいことが多い

これ以上望めぬほど恵まれた光源氏でさえ
こう呟くのだから、人間はすべて
生きることも愛することも
思うにまかせぬ悲しいことを抱えている存在なんだろう
それでも 頑張って少しでも前進しなければいけない

結婚17年も経つと お互い不満が出てくるのも仕方ないか・
高樹さん、次回は時間に敗れた夫婦愛 実践編を

コメント
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