晴旅雨旅

爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

女性はアタマ、男性はチカラ

2016-09-25 05:38:13 | 政治
小池東京都知事がばっさばっさと男性の議員、マスコミ記者、官僚を言葉で切り倒す様は爽快だ。男性である自分は「女」性に嫉妬する。
彼女の大活躍が示す女性の言語能力の高さは、男性よりもリーダーに相応しいということを世に知らしめた。

男は元来が一匹狼。群れることは好まず、よって言語力も必要最低限で良し、とする。「男は黙って◯◯ビール」というTVコマーシャルが昔流行ったが、男の美学は無口だ。対して、女性のそれは愛嬌。愛嬌は基本的におしゃべりが不可欠だ。男性は戦国の世で生き生きとし、女性は平和な世界で開花する。
女性の地位が高まってきたのは、世の大勢が民主主義を支持し、戦闘行為が相対的に否定的な評価を受けるようになってきたことと関係があるのかもしれない。基本的に、男の性は「競争」であり、女の性は「協働」だ。
しばらく、こうした勢いは止まらないだろう、人々が平和を志向する限り(ただし、小池氏は自民党タカ派であり好戦的な論を隠さないので、その意味ではまだまだ男性的な面も色濃いことは忘れてはならない)。

<以下の朝日新聞の記事は科学的にも女性言語のパワーを解き明かしている>
■女性は言葉で、男性は戦で 脳科学者・中野信子さん(朝日新聞2016.9.25)

 女性は脳の「言語野」の容量が男性より大きく、言語能力が高い。男性が1日あたり7千の単語を話すのに対して、女性は2万を超えるという研究結果があります。女性は言語的存在であり、言葉を使って大衆を束ねるリーダーに向いていると言えます。

 ただ、過去の指導者には言葉よりも戦(いくさ)での能力が求められる傾向がありました。その点では男性が有利です。男性は脳の「頭頂連合野」が女性より発達していて空間認知能力が高いので、戦場での陣形や地形を把握するのが得意だからです。これは地図を逆から読めるかなどを検証する実験結果からも男女の差が明らかになっています。

 今後、女性の得意な言語能力がより求められる世界になれば、日本にも女性トップが現れる可能性があります。実際、海外で女性首相が増え、外交の場で女性同士が議論する場が増えています。