桑原名誉顧問からの投稿
「東芝メモリー」の株式を売却に米韓台のメーカーが触手 (2017年5月2日)
経営再建中の東芝は半導体事業を4月1日に「東芝メモリー」として分社化するが、米子会社ウェスチングハウスの原子力事業が原因で7000億円以上の巨額損出を計上、17年3月期決算で債務超過に陥ると見られており、新会社の株式の過半を売却により 1兆円超を調達して本体の資本増強に充てる計画で、今月末までに入札提案を募る。
出資を検討している企業としては半導体専業の米マイクロン・テクノロジーや韓国のSKハイニックス(SKテレコム傘下)のほかシャープ買収で有名になった台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業や半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)等も触手を動かしているようだ。
液晶テレビ、スマホ、メモリーの製造では世界最大手の韓国サムスン電子の名前が見られないのは不思議である。大統領への贈賄疑惑で経営陣の取り調べが続いており、それどころではないということだろうか。
決算期末に債務超過となった場合は、東証の上場規定により1部から2部に指定替えが行われるという。シャープも昨年8月に2部へ降格となった。サッカーJリーグのように2部に降格になっても1年で1部に復帰という可能性がなくはないが、日本の電機、家電業界を背負ってきた東芝が2部に降格となる姿を見るのは悲しいことだ。
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