桑原名誉顧問からの投稿
「東急プラザ銀座」に「CAFIS・Arch」が導入された (2016年5月10日)
久しぶりにCAFISという言葉を聞いた。東京銀座数寄屋橋交差点の一角に立地する大型商業施設「東急プラザ銀座」が本年3月31日にオープンしたが、地下2階から地上11階までに収容される125店舗にNTTデータのクラウド型総合決済端末「CAFIS・Arch」が導入されたという話題である。
CAFISはクレジット&ファイナンス情報システムの略で、電電公社が民営化する前年の84年に始めたカード決済サービスである。 84年頃、マスターやVISAなど国際カードブランドが日本に進出し大規模小売店でのカード利用が拡大、安定した与信照会が必要となった。CAFISはその要望に応えたものだ。アナログ電話回線とモデムを用いて200bps或いは300bpsの速度によりデータ伝送をしていた時代だった。
その後、92年には加盟店とクレジットカード会社がオンラインで結ばれた。また03年にはネットショッピングの決済に対応するなどCAFISは順調に発展した。現在、データ回線は光により1兆倍も高速になった。 「CAFIS・Arch」は加盟店の決済端末、タブレットPOS等に対してクレジット、デビット(クレジットカードが料金後払いなのに対し、デビットカードは料金が即座に口座から引き落とされる)、電子マネーなどの多様な決済機能を提供する。クラウドであるため決済手段の追加や機能拡張が容易だ。
20年に開催される東京オリンピックに向けて免税書類発行、多通貨決済などの外国人向けサービスが拡充されるという。かくしてキャッシュレス決済の促進に寄与することが期待される。
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