ウェブログ

活動の予定や報告、リレーコラム「真実の世界」など

『ホテル・ルワンダ』

2006-03-13 | 真実の世界
「ホテル・ルワンダ」という映画を見ました。
実を言うと、映画はあんまり好きではなくて年間に3本見たら多いなぁという感じです。そんな私が、たまたま早起きしたからと朝9時過ぎから映画館に並んで映画を見てきました。

『ホテル・ルワンダ』は10年程前に実際に起こったルワンダでの大虐殺を舞台にした映画です。この大虐殺ではフツとツチ、という2つの民族(現在では2つの民族に違いは無いといわれているそうですが)の争いの中、たった100日間で100万人の人が虐殺された、と赤十字は伝えています。
この映画は、そんな大虐殺の中、ツチの妻を持ったフツのホテルマネージャーがホテルに妻をはじめとする多くのツチの人々を匿い、フツの民兵から1200人もの命を救ったという実話をもとにしています。色んな部分が妙にリアルで、民兵たちは虐殺にナタを使用していたのですが、そのナタを笑いながら振り回すシーンに背中がゾクゾクするような怖さを感じました。虐殺で惨殺された死体が転々と道に横たわっているシーンも、何だか痛い気持ちになってしまったし。主人公が虐殺を目の当たりにして嘆くシーンには、何故かわからないけれど胸が掻きたてられるような気分にもなりました。民族が違う、ということである日突然に、隣人同士で虐殺をすることができる。自分たちも、そんなことができる生き物なのだなぁ、なんてことも考えながら見てました。

たった10年前に起こった出来事で、その当時、自分は生きて生活している筈なのに、この出来事を全然知らなかったっていう事に気付かされます。あまりに遠い国で起こったこと過ぎて、ニュースで耳にしていても現実味が無かったのかなぁ、とも思います。映画の中でも、欧米のマスメディアが虐殺の事実を自国のニュースで放送してもニュースを実際に見た人たちは『怖いね』って言いながら食事を続けるだろう、と嘆くシーンがありますが、まさにその通りと実感します。


さて、私事ですが、今まで知らなかった事をもっと知りたい、と最近思うようになりました。
世の中には色んなことが溢れていて、知らないことがあることはどうしようもないとは思います。でも、だからといって知らなかったことを知らないままで置いておく事は自分を甘やかしているような、そんな気がしています。知らないことを知らないままで置いておくことで、本当に大切なものから目を背けてしまったり、知らずに誰かを傷つけてしまうこともあるのでは、と思っています。
今回の映画にしてもそうだけど、今まで知らなかった色んな出来事を色んな方法で知ろうとしてみようか、と。知ってしまったら、目を背けたくても背けられなってしまいそうですが。

映画の中、たくさんのツチの人たちが現状をもっと知ってもらおうと欧米の知り合いに電話をかけて助けを求めました。
「電話を通して、向こう側の国にいる人たちの手を握りなさい。そして、もし、その手が離されてしまったら、ここにいる人たちは死ぬのだと伝えなさい」
そんな覚悟を持ってかけられた電話に、心動かされた欧米の人たちがいました。
映画を見て、私も手を握られてしまった気がします。その手を、どうしたらいいかなぁと思って、とりあえず自分の気持ちを取りとめもなく書いてみました。

青年会でこのブログをもっと活用しよう!と決めました。
色んなことをこれからまた書いていきますね。