過去ブログ、一部分文章を変えて転写します!
タイトル「悟り」
2011.10.31
ダ・ヴィンチは、一足とびに悟りの境地に達したのではないと思う。天才と謳われながらも、寂しい孤独な一人の人間である自分と向き合ったのが、モナ・リザ(本当はモナ・リザではないが)の発想であり、着眼であった。孤独な自分の為に、自分にとって、救いの手を差しのべてくれる聖なる母を描こうと思った。ダ・ヴィンチは聖なる母の絵に、手を加え手を加えしながら…今で言うインナーチャイルドを慰めることが出来たのだと思う。
自分の魂と母親の魂が共存し、二人の魂が仲良く融和された作品、それを観ながら、幼い頃の寂しかった自分と向き合い、人間にとって最も大切なものは何かを模索し続けたのだろう。
私は、こう考える。
ダ・ヴィンチが到達した境地、それは無条件の愛だったと思う。
母親が我が子にかける愛情は、決して見返りを求めたりはしない。
ただただ、愛しいと思う。そして、自分のことよりも何よりも子供の幸せを願う。
(哀しいかな、幼児虐待とかネグレクト愛とか、この感情に当てはまらない場合も時にはあるが……)
しかしながら
やはり一般的に母親と言えば、海や大地のような大いなる愛を連想する。
ダ・ヴィンチは、
来世に望みを託し、来世で微笑む母親を描いた。絵は、完成に近づけは近づくほどに、ダ・ヴィンチは、悟りの境地に達していったのだろう。この世に存在する全ては、一つで繋がっていることに気付いた。
全てに神が宿っていることに畏敬の念を抱いた。
私とあなたに境はない。
モナ・リザは
やはり真理を現す絵画であった。