皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~358、386

2010年11月23日 09時48分12秒 | 読書・工作

寒くなってきた今日この頃、イソップ物語です。


イソップ物語358「ライオンの皮を被った驢馬」


貧しい庶民は富豪の流儀を真似てはならない、笑われたり身を危うくするのがおちだ、ということ


驢馬がライオンの皮を纏って、皆にライオンだと思われていた。人も逃げれば獣も去ったが、一陣の風に皮が?がれて、裸の驢馬が現れるや、皆で襲いかかり、木ぎれや棍棒で打ちのめした。


次の話は少しエロティックです。


イソップ物語386「愚かな娘」


愚かな娘を持った母親がいた。彼女は娘に分別がつくように、あらゆる神々に祈ったが、娘も母親の願かけを毎度のように耳にしていた。二人で畠に出かけた時のこと、娘が母親を残して小屋の外に出てみると、男が驢馬と戯けているのが目に入った。
「何をしているの」と尋ねると、
「こいつに分別を仕込んでいるのさ」との答えに、愚かな娘は母親の祈りを思い出し、
「私にも分別を仕込んでよ」と言った。男はお楽しみの最中とて
「女ほど恩知らずなものはないからな」と言って断ったが、
「そんなことないわよ、小父さん。お母さんだって感謝するし、どんなお礼でもするわ。私に分別がつくように、お祈りしているくらいだもの」
そこで男は新鉢を割った。娘は大喜びで母親のところへ飛んで行くと、
「お母さん、分別がついたわ」と告げた
「娘や、どうやってつけたのだい」と訊かれて、愚かな娘は説明した。
「長くて赤くて筋ばって出たり入ったりするものを、男の人に入れてもらったの」
母親が娘の説明を聞いていうには
「お前、初め持っていた分別まで失くしてしまったね」


愚かさの哀しさということが頭に浮かぶ寓話ではあります。


自戒
386はすこし哀しい



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