皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~410

2010年11月26日 18時52分28秒 | 読書・工作

もう、冬です。団炉端でいかがです。またまたイソップ物語です。


イソップ物語410「若者と老女」


灼けつくような夏の日に、若者が旅をしていて、同じ道を行く老女に出会った。見れば彼女は、熱暑と道行きの疲れのため昏倒せんばかり。弱り果てているのに憐れを催し、もはや一歩も進めなくなっているのを、地面から担ぎ上げ、背中に負ぶって行くことにした。
老女を背負っていると、怪しからぬ妄念が騒ぎだし、意馬心猿に煽られて、逸物が生えたった。若者はただちに老女を地面に下ろすと、雲雨の交わりを始めた。老女が若者に、
「一体、何をしてくれているのだい」と無邪気に尋ねれば、若者は答えて、
「あんたは重いから、肉を少し削りとってあげるつもりさ」
こういって、二人同時に果てた後、再び彼女を地面から抱き上げ、負んぶをした。暫く行くと、老女から若者言うには、
「もしもまだ重くて、担ぐのが辛いようなら、もう一度下ろして、もっと削りとっておくれ」


自分の欲望を満たしておきながら、このことではなく別のもっと大事なことをしたつもりでいたのに、知らずにこれをやってしまった、という振りをする人がいる、ということをこの話は説き明かしている


人間の業ですなぁ.....


自戒
.....(ーー゛)



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