皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

続々「徒然草」の一節

2011年07月05日 06時09分58秒 | 読書・工作

次の2つは有名ですな

 

第百九段「高名の木のぼりといいし」

 

高名の木のぼりといひし男、人をおきてて、高き木にのぼせて梢を切らせしに、いと危く見えしほどはいう事もなくて、降るる時に、軒長ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るるとも降りなん。いかにかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候。目くるめき、枝あやふきほどは、おのれが恐れ侍れば申さず。あやまちは、やすき所に成りて、必ず仕る事に候」という。

あやしき下�・なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も難き所を蹴出してのち、やすく思へば、必ず落つと侍るやらん。

 

九仭の功を一簣に欠く」ということもあるから注意しろ、ってことでしょうな

 

第百十段「双六の上手といひし人に」

 

双六の上手といひし人に、そのてだてを問ひ侍りしかば、「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり。いづれの手かとく負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりとも遅く負くべき手につくべし」といふ。

道を知れる教へ、身を治め、国を保たん道も、またしかりなり。

 

勝とうとするより、「負けない算段」をせよ、ってことですかな

 


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