カンコンカンとぼやきの鈴が今日も鳴る

時事問題、趣味、思いついたことについてのべていこうというブログ

ニュース番組について

2007年09月18日 | 報道・裁判



 私は大学で法学部に通っていたのですが、そこで民法の先生がこういっていたのを思い出します。

 「僕は民法のニュース番組は見ないことにしている」

 その時になぜだと思う?と私が指名されたのだが・・・

 正直私は答えることが出来なかった・・・


 そこでその先生は・・・

 「アナウンサーが事件を伝えた後にほとんど自分の意見を言うからだよ」

 というのがその先生の答えだった。


 その時は正直先生の答えに納得できなかったのだが・・・


 今になってその先生の答えに納得できるようになった。

 

 10年前は解らなかったが・・・

 

 アナウンサーが事件の報道を読んだ後に自分の意見をいうことは、非常に危険であるということだ!!



 危険?なにが?と思うかもしれない。


 考えてみて欲しい・・・

 自分の中で意見が定まっていないときに(迷っているでもよい)他人の意見に非常に影響されないだろうか?

 もし自分の中ですでに確立された答え、考えがある時にアナウンサーが意見を言ってもそれを拒絶することはたやすいだろう。
 だが、今事件について聞いたばかりで自分の中に意見が確立していない時はどうだろうか?


 私は最近、民法のニュース番組を見ていて、出演者の意見がどんどん出てることに非常に違和感を感じることがある。


 マスコミの仕事は「事実を伝える」という事・・・

 それだけではないのか?


 「真実の報道」という言葉があるが、これはしてはならないのではないだろうか?


 マスコミが伝えるべきものは事実であり、真実ではないと思う。


 マスコミの皆さんには真実を伝えようとする危険性を十分に認知して欲しい。


 「真実」というのは結局のところ、人によって異なる

のだから・・・