最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

笹倉温泉を訪ねて

2008年11月19日 | 感じること
 今週の月・火と、クラブツーリズムのツアーで家内と新潟
県の笹倉温泉へ行ってきました。
 実はコースにハイキング付きの企画があり、それに申し込
んだのですが、希望者が少なく催行しないとかで、やむなく
ハイキングのないこの企画に参加したのです。でも「一軒屋、
ゆとりの旅」のキャンペーンにふさわしいのんびりした内容
で、たいそう満足をしました。
JRの京都か特急雷鳥に乗り金沢へ。そこからバスで親不
知を経て須沢臨海公園でヒスイ拾いでしたが、風が強く誰も
それらしい石が拾えませんでした。
 早々と笹倉温泉「龍雲荘」に到着。一風呂浴びたあと、「楽
しい講話」がありました。講師は地元で41年間、小・中・高
などの教職に就かれ、6学校の校長もおやりになった外ノ池
一さん(昭和2年生)でした。内容は
・必老必死は人間の宿命で、ポジティブに生きること。
・人生は思い込みのドラマである、明るく楽しく考えること。
・笑いは最高の良薬で、「ハヒフヘホ」の「ハホ」がいい笑
い。
・養生の道は1食べ物、2動くこと、3休むこと
・年を重ねるだけで老いない、感動・理想を失ったとき老
いる。
・生きるヒントは歓び上手。
 お話の他に「星影のワルツ」で肩を叩いたり、「みかんの
花咲く丘」を合唱しながら軽い体操をしたりして、あっとい
う間に一時間余りが過ぎました。
 でも参加者18人のうち、男が4人。これは長寿する比率
のように思いました。
 海岸から14キロという山中ながら、旅館の料理も美味で、
サービスもたいそう行き届いていました。あとで聞けば、2
日目に見学する黒部川電力の子会社の経営だそうです。
 2日目は「能生」の日本海海岸線の弁天岩(25m)に登
り、そこに祀ってある「厳島神社」に参拝。海岸に打ち寄せ
る日本海を眺めていると、60数年前の海軍航空隊時代、博
多と詫間で水上機で着水したときの低空からの海面上での高
度感覚が思い浮かび、懐かしい想いがしました。
 「加賀の井酒造」の見学では江戸時代にこの醸造所が、参
勤交代の本陣になったこと。そのときのご縁で「加賀の井」
という名称になったとのこと。また本陣には約50人が宿泊。
総勢は2000人にも及んだとのこと。その費用は大変だっ
たでしょう。
 次に見学した黒部川電力は従業員が35人、年商が14億。
姫川第六発電所では、すべての発電所周辺の現場がモニター
でコントロール室から操作できることがわかりました。
 説明のあとの質問でわかったことは
・昼間と夜間の消費電力の違いのコントロールには一度使った
 水を夜間にポンプアップして再利用していること。
・全国の電力はネットワークによって相互に補完されている
 こと。
・ペルトン水車は落差が大きく水流が激しい場合、フランシス
 水車は水量が多くペルトンほど水流が激しくない場合に適し
 ている。
・ペルトン水車の回転軸は水平(フランシス水車は垂直)ゆえ、
 ひずみを生じやすく、大きさに制約がある。
などが分かりました。
 金沢では「箔座」を見学しましたが、一万分の一ミリという
薄い箔になるまでの工程、そしてほんのわずかの銀・銅が含ま
れていることを知りました。
 お土産のシーズンのカニは家族に喜ばれともに舌づつみをう
つなど、とてもいい旅でした。


コメント
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