最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

四天王寺ワッハを見て

2008年11月02日 | 感じること
 「四天王寺ワッハ」の行列は御堂筋で過去に何回か見たこと
がありました。今年は「なにわの宮」であるとかで、出掛け、
大変楽しませてもらえました。
 実は私は今、放送大学で「古代の日本」を勉強中なので、先
日の「正倉院展」など、こうした歴史に関係したことに興味が
あるからです。
 オープニングイベントには韓国伝統武芸「武藝24技」が披
露されました。先ず20メートルほど先の的に3人の射手が曲
撃ち?をして全員が命中という技で先ずビックリ。
 次には槍使いの演技。そのあとは片方が槍で相手方は盾と刀
という演技でした。日本の武道には盾というものがなかったこ
とをふと気付きました。なお槍の演技の一つに、5メートルほ
どの長槍の操作は初めてでした。薙刀の演技もありましたが、
なんと先が青龍刀で、朝鮮半島という立地から中国、そして刀
では日本からの影響もあったことがわかりました。
 続いての韓国フュージョン音楽「春香」(ちゅにゃん)の楽
器のかたちは琴、縦笛(笙のような音)、横笛、胡弓風の5人
の奏者でした。また「原笙会」の人が演じた女人舞楽も美くし
かったです。
 ワッソという言葉は、韓国語で「来た」「来られた」という
意味だそうです。
 本番のスケジュールは、開会宣言(会長は井植 敏氏)、韓
国大統領メッセージ、日本総理大臣メッセージ、(以上は代読
)それから橋下大阪府知事の挨拶がありました。橋下さんは原
稿もなく、堂々と過去の事、国としての建前、真に何でも言い
合える関係を目標に、こうした会の意義ある事などを理路整然
と述べられ、「お若いのにさすが」と思いました。
 会場への登場は先ず日本側の出迎えで、主な登場人物に扮し
た推古天皇、蘇我馬子、額田王、野見宿弥、中大兄皇子、中臣
鎌足、そして聖徳太子らの登場でした。大陸からの使節団は先
ず耽羅・加耶、でも私が知っている人物はいませんでした。ど
うした訳か、隋には小野妹子。高句麗は残念ながら知った人は
皆無。百済では応神天皇のときに来朝した王仁博士が登場しま
した。続いて新羅、朝鮮の李王朝の王などが登場しました。
 最終のシーンで聖徳太子に扮した東京大学大学院教授の伊藤
元重さんが「平和宣言」をしましたが、上出来でした。
 行事に入る前、この「なにわの宮」跡に反戦川柳作家であっ
た鶴 彬の句碑が建設されたと聞いていたので探しましたが、
見当たりませんでした。 
コメント
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