昭和の時代

アナログの時代がなつかしい

大奥の正月3が日

2017-12-27 16:08:37 | 日記
 大奥の正月行事が載っている本を手に入れましたので一部紹介します。
天璋院の事を母上と呼んでいる事から和宮の時代、幕末の大奥の様子らしい。

 御台所は正月3が日は5回衣装替えを行う(普段は3回)
5回各々に色、材質、枚数等の約束事があるとの事である。

 正月一日
初回の正月用の装束が整うと、次を唱えてお清め式を行う。
 君が代は千代に八千代にさざれ石の
   いはほとなりて苔のむすまで
これが終わると大奥から表に出られて将軍と新年の挨拶を交わす。
 将軍は御台所へ”新年愛でたふ御座る幾久しく”
 御台所は将軍へ”新年の御祝儀めでとう申し上げます相変わりませず”と
若君姫君等御親族の年頭御祝儀が終わると御一緒に先祖の仏壇を拝す
縁起物の食べ物を並べ宴会は作法通り進み、屠蘇三献、白散三献、雑煮三献で
終わり、直ちに本膳を召して式が終わる。将軍は退席。
 御台所も装束を召替える。
食事は3が日3回共赤飯である。
3日間、夜は諸方よりの御年始文を読み上げる、和宮様の時は一日2百通
以上もあったらしい。

 正月二日
2日目は上記の儀式に加えて書初めをなさる。色紙又は短冊へ古い歌集から
選んだ歌を書くのが習慣である。
夜に入りて将軍の入御あり、御寝を共にす、姫始めという。

 正月三日
1,2日と同じ行事が繰り返される。

 3が日で一番大変な事が5回の衣装替えで、食事の時間や御台所主催の行事の
予定が大幅に狂った様である。 

 






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