昭和の時代

アナログの時代がなつかしい

赤トンボ---生まれて初めて見た飛行機

2022-09-30 08:53:30 | 日記
 今年の夏は蝉の声も少なく期間も短かく、盆明けに舞う赤とんぼの数も少なかった様に思う。
虫にも暑さの影響があるのだろうか。
 昨日、畑の草取りをしていると目の前に5cm程の赤とんぼがとまった。唐辛子の様な真っ赤で真に赤トンボであった。

 私が生まれて初めて見た飛行機が赤トンボである。
”あれが赤トンボだ!”と。父親が教えてくれた。赤と見えなくもない程度の複葉機で、プーンと単調な音で空を渡る迄見ていた。
私の家から山を越えて15~16Km先に航空隊があった。そこから飛んで来たらしい。
色も複葉機であった事も覚えているから4歳位であったろう。
 終戦になり、今度はグラマン(米軍の戦闘機)2,3機編隊で山肌を滑るように駆け下り目の前を轟音で通り過ぎるのを見か
ける様になった。赤トンボとの速さの差を親たちはどう思ったのだろうか。
 高校に入り、米軍基地(航空隊から基地に変っていた)近くに住む同級生から、”赤トンボを見て来た、翼は布張りだった!”
と聞いた。崖が崩れ防空壕が現れ、中に飛行機が隠してあった様である。