かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment41「NPV②」

2007-01-16 03:35:59 | ご隠居のフォルダ
 ヘッジしているはずがプラスの方へ大きく転がって嬉しいやら悲しいやらまいどどうも、ご隠居です。

 さて、前回NPVという手法によって、現在~将来一連のキャッシュフロー(コストや利益)を現在の価値に置き換えて、それがプラスかマイナスかでアクションを起こすかどうかが決められる、という話をしました。
 これによって、資金的にA案とB案どっちか一つしか選べないぜというときも合理的に判断できるということですね。
 余談ですが、就職活動のポイントなどもこれで説明できると私は考えます。会社側は「金をかけて育てる」というコストを払うが、それを上回る「収益を生む」のかどうか、それがプラスならば採用、マイナスならばぽいということではないでしょうか。

 本日はまず、割引率の話からしたいと思います。以前にどこかでお話したかと思いますが、復習です。5%の金利がつくとすれば今100万円の一年後の価値は105万円。それでは一年後の100万円の価値は、100万円/1.05=95.2万円です。
 この場合の「1.05」の「0.05」の部分が割引率です。これを詳しく説明すると果てしないことになりますが、覚えて頂きたいのは
割引率大→現在価値小
割引率小→現在価値大(※大とは増えるという意味ではありません。数字の減少率が小さくなるということです。あるいは上の場合と比べて大)
 割引率は分母に来るのだからある意味当たり前っちゃ当たり前ですね。

リスク(不確実性)が高いほど割引率大
 これも直感的にご理解いただけると思います。
99%の確率で毎月10万円もらえるくじと、50%の確率で毎月10万円もらえるくじでは「今あなたが購入に払ってもよい金額」は違いますよね。前者の方が高いはずですが、これはリスクが少ないからです。リスクが少ないというのは割引率が小さいわけですから現在の金額が多めにですということです。

 この二つは納得してしまうとなんてことない話ですが、知っておくと本当に便利ですので記憶に留めておくことをお勧めします。


 さて、この話をきいて「へ~すげ~そんなことできるんだ」と思った方は、要注意です。
 もうおなじみの、一部のヘッジファンド系女性投資家はNPVなど脳内に生まれつきインストール済みだからです。「あの人間に三時間時間を割くのは現在価値になおして3万円の損だから辞めよう」などと意識上に上ることがあるということはないでしょうが、無意識下において高速に計算されているのです。

 最も素人にも分かりやすいのが、「玉の輿ハンター」というファンドです。「玉」と認定される男性銘柄は多くの場合「高額所得者」であり、現在価値は非常に高額なものになります。既に成功しているわけですから、「大変にリスクは少ない」→「割引率は少ない」ということになります。投資家は原則、取らなくてよいリスクは取りません。低リスクなのに、リターンは極めて高い、この夢のような案件を合理的に行動する聡明な投資家たちが見逃すはずはありません。ゆえに競争の原理が働き、結果オークションの原理によって、取得コストは極めて高くつきます。そのことを十分に理解しているハンターたちは、同業他社に負けぬよう日々参考文献を読み、粉飾決算の技術を磨き上げます。この努力は目を見張るものがあります。

 もう少し頭が回り、時間的にも余裕のあるのは「ポケモンハンター」というファンドです。この人種は、青田買いを主要な戦略とします。現在時点ではまだ高額所得者ではないために、(成功するのかどうか)リスクがありますので割引率が上記例よりは大き目になります。結果、現在価値は上記例よりは低めにでるので、取得コストも低くて済みます。また、リスクをとっている分もしかしたら予想より大きく化けるかもしれないリターンの可能性があるのも魅力です。
 「上記よりは」としつこく言ったのは、このような投資家さんが狙うのは「今は違うけど将来は『ほぼ』成功する」といういわゆる「上流階級ポケモン」狙いが基本スタンスだからです。従って、コクーンなどは投資の範疇外であります。ただ防御力アップのコマンド「硬くなる」というひとつしか使えないようなポケモンはファンドは見向きもしません。


 因みにトリビアですが、このような最も聡明な人種が溢れているのが、某T損保会社です。このような聡明さを裏打ちしているのか、自らの価値も大層なものだということです。果敢な男性投資家の方は是非、挑戦という名の餌食コースに応募されてはいかがでしょうか。

最新の画像もっと見る