かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment52「諸行無常」

2008-01-17 23:34:28 | ご隠居のフォルダ
 旭川郊外が-33℃を記録するなど、非常に寒い日々ですが皆さま体調などは崩していないでしょうかまいどどうも、ご隠居です。
 PCの前に居座る時間が異常に長いため、息抜きを兼ねて更新いたします。

 さて、前述の北海道に負けず劣らず実相場も揺れに揺れております。
 退場を余儀なくされてしまった個人投資家の方も多いのではないでしょうか。私の周囲にも真っ青な顔をして年収○年分トバしてしまったと悔やんでいる方がおりました。


 さて、本日は「諸行無常」を取り上げました。これは勿論マーケット用語ではなく、
「祇園精舎の鐘の声…」でおなじみの平家物語です。
 今更蛇足となりますが、
全ては変わっていく、つまり常ならず、ということですね。

 これはある意味真理ではないかというくらい言いえて妙で、実相場に置き換えると、その時その時で最良の手は異なるということになるのではないでしょうか。
 例えば、実相場はトレンド・ボックスといった期間で説明されることがあります。上昇トレンドとは、(小幅の上下をしつつ)徐々に値上がりしていく相場、下降トレンドとはその逆です。ボックス相場とは一定のレンジを行ったりきたりする相場のことです。
 直感的にご理解されているとは思いますが、当然この各局面で取るべき手は異なります。
 すなわち、今回の名言は
"場面場面で臨機応変に適切な手を打つべし"つまり脱KYということを示唆しているのだと考えます。

 
 もしこれが全員の理解されているのだとしたら、巷に氾濫する
「『絶対に』○○円稼ぐ云々」とか
「『確実に』△△円儲かるトレード方法云々」
といったことが直ちに本屋から消え去るでしょう。


 若い頃は、勢いに任せて多少強引な投資いわゆるオラオラ系投資なども可能なこともあるでしょうが、「オレはこのスタイルでリターンもぎとってきたんだぜ」と40過ぎて会社で同じ投資を試みるおじさんはセクハラで強制一発退場となるでしょう。
 もしくは、紫外線追求型銘柄に投資しようとする際に
「ぱねぇぱねぇ!まじぱねぇ!ギャハハ」
と新言語を織り交ぜる手法は効果があるかもしれませんが、縁側でジャージを着て読書をするのを好むような銘柄には意思疎通さえ不可能となるでしょう。ただし、その銘柄が三年後には紫外線銘柄の方へ趣向換えしている可能性もあるのが難しいところですが。

 今までにもお話してきたように、投資には様々なことを分析・判断しなければならないのですが、それらの答えは変化するのです。これが、「マーケットはいきものである」と言われる所以ではないでしょうか。 



 臨機応変に、と言葉にすると、ああそんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、人はなかなか自分の巧くいったパターンから抜け出せないものです。


 因みに、多くの場所で言われている、自分と概ね同じレベルの相手と結ばれるということがあります。また、「自分の得意な(すなわち自分に投資してくれる確率が高い)タイプ」という言葉があります。
 これも、見方をむりやり諸行無常に当てはめれば、「自分の投資手法はそうそう変えられないが為に、自分と同じようなステージの相手とくっつきやすい」とか「(変えられない)自分の手法でリターンを得やすい相手の属性が概ね決まる」ということかもしれません。