
法華経とSGI(創価学会インターナショナル)
ロケッシュ・チャンドラ博士:インド国際アカデミー理事長
聖教新聞4月21日2018年 要点抜粋箇条書き
1- 法華経は生命の空虚さを満たし、現代の人々の心の方向性と目的を見出すために曾存在します。
社会の発展が至上命題となれば、人々は虚しさや喪失感にさいなまれます。
法華経は、私たちの中に宿っている生命の哲学です。
法華経の核心は、全ての生命を救うという決意です。他者を自身と同じように感じる深い共感の心です。
法華経は、生命そのものに関連する価値を提供します。全ての領域で、この生命と人生を、経済的・社会的・文化的に高め意義深いものにします。
2-皆さんがSGIの一員であることは、特筆すべき栄誉であります。
SGIは法華経を現代的に捉え、価値や行動の見地から解釈する最先端の仏教団体です。
SGIの思想とダイナミックな活動によって、法華経の思想は、人々を価値あふれた幸福な人生に導くという、荘厳なる完成を遂げています。
3-池田(大作)先生は、戸田城聖が「仏とは生命なり」と悟られたと指摘しています。
それは、生命とは完全無欠であり、無上の存在であるという宣言です。
生命には無限の多様性があり、エネルギーに満ち溢れています。
仏界という尊極の境涯において、生命の自由や開放感、調和は最大限まで感得されます。仏とダルマ(法)の本質はわが生命なのです。
生命と宇宙は一体です。仏の智慧は生命を豊かにし、高めるために、全ての生命体に内在します。
人間の精神は、本来備わっている神聖な仏界を開くことができるのです。
池田(大作)先生は述べられています。「人は決して自分を卑下してはならない。偉大なる宇宙を抱いているから。宇宙をも包む一念の開花が、わが生命を最高度に輝かせる。これを”人間革命”というのだ!」
4-平和こそ最高の価値
価値は、具体的でなければなりません。一人一人の義務とは、内面の変革を実践することによって、人間の幸福を増進させることです。
生命第一、人間の開発を第一とするなら、戦争を認めることはできません。平和こそ、生きとし生けるものにとって最高の価値となります。
生命中心のパラダイム(思考の枠組み)では、生命に関連する全ては神聖です。神聖さや尊厳性は、神のような外にある働きに依存するのではなく、生命そのもの、地球そのもの中に存在するのです。
5-宇宙は、智慧と慈悲の当体です。
SGIとは釈尊の教えを実現する崇高な意志です。それは全ての人が享受できる恩恵と幸福を実現する、遠大なる旅路です。
釈尊は晩年、「この世は美しい。生きることは喜びだ」との言葉を残しました。SGIは、この言葉と共鳴しています。
村の最も汚れた池に、最も美しいハスの花が咲きます。ぬかるみと美しいハスの花の共存は、人間の意識に反映されなければなりません。生命の負の部分を否定して、それをプラスに転じることはできません。
ぬかるみなくしてハスの美しい花は存在しないのです。村の池のぬかるみに花開く蓮華の美しさは、輪廻の束縛から解き放たれる人間生命の崇高さを表します。
6-理想が人を動かします。
蓮華の種は、理想を包含しています。それは、いまだ無形の、しかし完全に開花した蓮華のイメージです。この理想は、徐々につぼみを開く姿に象徴されます。
人間は、理想をイメージすることによって突き動かされます。熱烈な心に生まれた炎が、言葉として爆発し、行動へと燃え上がり、そして未来の全ての生命の源泉となるのです。
創価の価値創造とは、静寂の中にある、原始から凍結された眠りを、音声(おんじょう)によって大いなる行動へと呼び覚ますものです。池田先生のビジョンは、人類の神聖な力や夢によって織りなされる価値を言葉で意味を深めることによって形ある現実へと蘇らせるのです。
7-人間の心こそ全てを導く源です。
池田先生の思想や行動には、生命賛歌の詩心が深く秘められています。先生の思想は即、先生の行動であります。
先生の感動的な詩歌に次のような一節があります。
「地球は多様性から成る百花繚乱の美しき星だ」と。
この多様性とは、概念の多様性を意味します。多様性を受け入れることによって、対立は減少します。
世界に広がるSGIの存在は、自由と公正を両立させるため、そして現実世界における多元性の尊重のために、生命の価値の復興を目指しているのです。
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