長生きの秘訣
健康と聞いて、一番最初にイメージするのは、長寿とか長生きではないだろうか?
今現在、世界最高齢は、日本人女性で福岡の田中カ子さん118歳だという。
今の時代でここまで長生きしている人がいるけど、昔はどうだったんだろうと思う。
私など、今の様に、様々な環境問題や食品添加物もなく、食生活がシンプルな時代を生きていた,昔の人達の方がずっと長生きしていたのではと思ってしまう。
確かに、現代は医療が整備され昔と違って緊急性の病気や骨折、外科的病状には完璧に近いほど貢献してるけど、はたして西洋医学が健康長寿にはどこまで貢献しているのかはかなり怪しいいと思っている。
江戸時代の長寿に関して調べてみると、まず平均寿命というのが出てくる。
江戸時代の平均寿命は30~40歳と言われているが、今と比べると平均寿命がやたら短か過ぎる。これは平均寿命とは「0歳児の平均余命」の事で、 この年齢で亡くなった人の平均年齢ではない。
「0歳で生まれてから何年生きられたか」になる。江戸時代の平均寿命が短いのは新生児・乳児の死亡者数をカウントしているからだ。江戸時代は、出産時や赤ん坊の時に死んでしまう事が多く、結果、著しく平均寿命を下げている事になる。
因みに江戸時代の60歳の平均余命をみると、ほぼ14歳(年)と紹介されている。 60歳だったら、そこから平均して14年は生きるという事だから74歳くらいまでは長生きしているという事になる。14年というのは今の時代の半分くらいだが、江戸時代でも現在と大きく変わらないくらいに長生きしているのがわかる。
江戸時代の人達は30~40歳で死んでいたというのは大いなる誤解という事になる。
江戸時代を代表する偉人達の寿命をみると、水戸のご老公こと水戸光圀は73歳、徳川家康は75歳、島津義弘85歳、蘭学者・杉田玄白は83歳、浄瑠璃作家・近松門左衛門は享年72歳、『南総里見八犬伝』の著者:曲亭馬琴82歳、天才絵師の葛飾北斎にいたっては90歳まで生きてる。
この有名な偉人達は、普通の庶民より良い暮らしをしていた筈だ。したがって飢餓とか飢饉とかあまり影響を受けなかったろうから栄養失調になる事はなかったろう。それでも家康なんかは倹約家で健康意識も高かったようで、主食は麦飯だったそうだ。
偉人達が長生きだったのは、良い暮らしをしていたといえども、恐らく粗食で腹八分目を守り、節度を保って生活していたからだろうと推測する。
今も昔も、本当の成功者とは、自分のからだも心も、きちんと管理コントロールできた人ではないだろうか。