無添加・自然食品の店「Kamome Life」店長のブログ

健康、自然療法、代替医療、瞑想、波動、肥田式、精神世界など見えない世界の事を発信しています。

菜種油を選ぶポイントは?

2023年04月12日 | 食べ物



菜種油を選ぶポイントとしては、油を抽出する方法に着目する必要があります。

菜種油を抽出する方法は二種類あります。

【圧搾法】 
専用の機械で潰して油を抽出する、昔ながらの製法の一つが圧搾法です。

原料の菜種に圧力をかけて搾る圧搾法は手間や時間がかかる上、抽出法に比べ
採れる油の量も少なくなりますが、余分な脱色・脱臭などの精製をしないため、
油に原料本来の風味や栄養分がそのまま残され、自然の味や香りを楽しむことができます。

【抽出法】 
ヘキサン等の化学溶剤を使用して抽出する製法です。

昔ながらの圧搾法は、手間がかかるうえ、菜種に含まれる油を全て採ることができません。
それで、大手油脂メーカー等では、輸入された原料の菜種から、油をできるだけ無駄なく
効率よく採油したいので「ヘキサン」という石油系の溶剤を使用して菜種の99%もの油を抽出します。

「ヘキサン」は製造過程である脱臭作業時の高温によって蒸発処理されるので、
完全に取り除かれるため安全であるとされていますが、ヘキサンとはガソリンにも含まれている成分です。
人の皮膚や呼吸器などに刺激を与えたり、生殖機能や胎児にも悪影響を及ぼす恐れがあるとされる有機溶剤なのです。

さらに言うならば、刺激臭がありますので、それを取る為に脱臭作業が行われます。
その際に、薬剤のニオイとともに油のビタミンやカルシウム、マグネシウムといった
健康機能成分まで取り除かれてしまいます。

そのうえ、脱臭作業のためには油を200℃以上の高温に加熱する必要がある為、
その時に人体に有害な「トランス脂肪酸」が発生してしまうのです。
トランス脂肪酸は、がんや動脈硬化の原因ともなりうる人体に悪影響を与える物質
だということが既に認められており、摂取量を規制している国もあります。
日本では特に禁止や規制はなされておらず、さらには表示義務の措置すらとられていませんので注意が必要です。

こうしたことを考え合わせても、抽出法で作られた油は、もはや自然な成分からは
かけ離れてしまっていると言えるのかもしれませんね。

 裏を返せば、「もしかしたら食べてはいけないものなのかもしれません」。

一般的なスーパーなど販売されているものは、抽出法である化学溶剤を使った
製法の油がほとんどです。それでも中には、圧搾法と書かれてものもあります。
お値段が他のものと比べると幾分、高めですができればそちらを選びたいものです。



菜種油を選ぶポイントの要点 
  • 日本国内で栽培された品種の菜種を使っている=遺伝子組み換えされていない原材料を使っている
  • 昔ながらの圧搾法を採用している=搾油において石油系化学溶剤を使用していない事。

スーパーで売られている油は、化学溶剤は除かれ安全性の担保が取られているものなのでしょうが、
身体に安心・安全なのは、圧搾法で手間をかけて作られた油という事になります。
一番は、日本国産100%の菜種を使い、薪で焙煎し、手間のかかる圧搾法で絞った菜種油をおすすめしたいですね。


おすすめ菜種油 → 菜種油 320g(たねのわ搾油所)

・原料は、遺伝子組換えではない日本産「キザキノナタネ」を100%使用。
・薪釜焙煎・・・原料となる菜種を薪釜で焙煎している。
・圧搾式の搾油・・・化学薬品を一切使わず、全部絞っただけの油。
・静置・・・絞った油にはタネの殻や不純物が入っているので、これを約1週間かけて自然に沈殿。
・ろ過・・・最後に不純物が沈んだ油の上澄みだけを紙で濾して完成。
・こうして最終的にビンに詰められる量は菜種全体から28%(製品歩留り)しかとれません。

化学物質を一切使わず低温圧搾法で絞っただけの油は雑味がなくピュア。
又、菜種油は脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸が理想的な摂取割合で入っており、
植物油のなかで最もバランスの取れた油と言えます。

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「食べたらからだが元気になる」ことに
焦点を置き、家族みんなが健康に繋がる
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からだに良いものは、美味しい。

菜種油とサラダ油とキャノラー油の違い

2023年04月11日 | 食べ物



菜種油 とは、セイヨウアブラナの種子から採取された油のことをさします。

古来より油を採るための植物として、また野菜として栽培されてきました。

日本では葉物の野菜として食べられ、江戸時代には行燈用や食用の油を採るために
菜種が広く栽培されるようになりました。

昔は日本国内の菜種自給率も100%で一般的な油でした。

ですから、油屋さんは昔はどこの町にも村にも大抵1軒はあったそうです。

昔は菜種の油の自給率が100%達成していたのが、今では0.06%まで下がっています。


1971年に菜種の輸入が自由化され、そのあと大豆も自由化されました。

大豆をアメリカなどから大量に輸入されるのですが、日本の在来大豆と違って
アメリカ産は油種分が多いのです。

日本の味噌とか醤油は発酵させて食べたいけど、脂分は疎外要因になるので油をとりたい。

それで取った大豆油と輸入されてきた菜種油(キャノーラ)を混合して高度に精製して
できたのが、いわゆるサラダ油  です。

これを以後、巨大な企業が、ひとつの国の政策で作られているように、大量に油を
安価に提供していくことになります。

結果、当時の日本人の食生活を改善して欧米並みの食生活に近づけていったという
流れになります。

ですがこれを機に一気に農村や人々の暮らしの中から在来の油が消えていく事になります。


ところで、菜種油には「エルシン酸」「グルコシノレート」という成分が含まれます。
「エルシン酸」を長期間摂取することで、心機能障害を引き起こす可能性があるとされました。

「グルコシノレート」によって生成されるゴイトリンは、甲状腺機能障害を引き起こす危険性が
あるとされました。

それを機に、日常の食生活で油を多く摂取するアメリカでは、食用が禁止されるようになりました。

そこで1970年代に、カナダの農業研究者によって品質改良が行われました。

エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種の菜種として 「キャノーラ種」が作られたのです。

キャノーラ油 とは、このキャノーラ種から搾油された菜種油のことです。

ただキャノーラは遺伝子組み換えです。

現在、日本に輸入される菜種の種子はカナダ産が90%ものシェアを占めています。

カナダでの遺伝子組み換え菜種の栽培率は98%とのデータが出ています。

現在では日本国内でもエルシン酸、グルコシノレートを含まない品種が開発されました。

「アサカノナタネ」「キザキノナタネ」「ななしきぶ」などの品種がそれで、

特にキザキノナタネを原材料にした油は風味が豊かで、最上の菜種油と言われています。

もちろん遺伝子組み換えではありません。

今、国内に数種類そういったものが出回っていて、それでエルシン酸やグルコシノレートの心配がなくなりました。

昔はそういう心配があったのも菜種油離れを誘発した原因なのかもしれません。

ですが、実際エルシン酸やグルコシノレートが人間の身体に良くないという根拠が乏しかったり、
治験が少ない、論文が少ないという事実もあります。

遺伝子組み換え菜種油を輸出したいカナダやアメリカの策略かもしれないという話もあるほどです。

おすすめの菜種油→菜種油 320g(たねのわ搾油所)


原料は国産菜種「キザキノナタネ」を100%使用。


次回は、菜種油選びのポイントについて!

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