カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

日本人が日本人を馬鹿にする。西洋かぶれの無知蒙昧。本当に恥ずかしい。

2013-02-23 | 人間観察
客の一人が言った。

「麺類が食べたいな」

「うどんがいい? それとも蕎麦がいい?」

「にしん蕎麦ある?」

僕はにしん蕎麦を作ってあげた。

「小さなご飯と漬物が欲しい」

僕はそれにも応えてあげた。

すると、馬鹿な客が笑い出す。

「でんぷんにでんぷんを食べるなんて、日本人だけだよ。
僕はアメリカに住んでたんだけど、アメリカではそんな人は一人もいないよ」

僕はムッとした。

この人は、親の金で1年間アメリカに留学しただけで、いつの間にか住んでいたと言う話になってしまう。

「あなたは、でんぷんをおかずに、ご飯を食べないの?」

「当たり前だよ。僕はアメリカに住んでたんだから」

「ドリアって食べます?」

「大好きだよ」

「グラタンはパンですか?」

「そうだよ」

「パスタは?」

「僕はパンだね」

「ポテトサラダのサンドイッチって美味しくないですか?」

「好きだよ」

「ジャーマンポテトなら、ガーリックトーストが美味しいよね」

「僕はガーリックトーストには目が無いんだ」

「ホワイトシチューもパンですか?」

「ご飯にかけるのもおいしいよ」

「アメリカに住んでたのなら、フライドライスにパンってのもアメリカ人は好きですねぇ」

「僕はいつでも食べてたよ」

「全部、でんぷんにでんぷんじゃないですか。西洋人のすることならいいんですね、先生は。
変わってますね。先生って、本当は日本人じゃないんじゃ無いの?」

この人はあわてるし、他の客は笑い出す。

まさに、無知蒙昧。

知ったかぶり恥ずかしい。

こういう人の子供はどんな教育を受けることになるのか、考えるだけでも恐ろしい。