火曜日は60個の弁当を納品した。
さすがに一人でやるのは辛かった。
そして水曜日は25個。
2段折の豪華弁当だ。
食材は40種以上。
これまた一人で作っている。
と言ってもまだ折詰めは8時ごろからになる。
これで2日目の徹夜だ。
誰も手伝ってくれるはずもなく、
僕はコツコツと一人で仕事を進めるしかない。
しかし、こんな時に限って客がなかなか帰らない。
本来なら理由を言って帰ってもらうのだが、
今回の客は、近所の商売仲間の人たちだ。
商売敵にわざわざ来てくれているし、
毎日顔を会わせる人たちだ。
しかも酒も回っていい気分になっている。
店の常連客が帰っても、なかなか腰を上げようとしない。
「マスター、もう何も構わないでいいから」
構わないでいいなら、酒も頼んで欲しくない。
口先だけの胡麻化しには辟易している。
それでも、僕は少しの時間を使ってでも、煮物などを進めている。
食材は女房がある程度は切って行ってくれた。
それだけでも大助かりだ。
そしてやっと彼らが帰る。
後片付けをして、
カウンターの上を広げ、
出来上がった料理を並べていく。
楽しい。
一人でいることがとても楽しい。
辛い反面、昨夜もそう感じた。
僕は一人ぽっちが好きなのかもしれない。
彰子先生から電話が鳴っている。
申し訳ないが、今の僕には電話に出る余裕はない。
Y子さんに言えばきっと手伝ってくれるに違いない。
それでも今日は一人でいたい。
そして一人になると、いろんなことを頭の中を想像する。
手を休めず、頭の中は未来に向かう。
病気のことや、将来に不安など考えない。
ミユキちゃんに会いたい。
アッコちゃんに会いたい。
そんなことも頭をかすめる。
それでも一人仕事に熱中している。
きっと納品したら、数時間は仕事などできるはずがない。
深い眠りに落ちてしまう。
ランチはできないに違いない。
それでも僕は、いま、とてもいい気分になっている。
さすがに一人でやるのは辛かった。
そして水曜日は25個。
2段折の豪華弁当だ。
食材は40種以上。
これまた一人で作っている。
と言ってもまだ折詰めは8時ごろからになる。
これで2日目の徹夜だ。
誰も手伝ってくれるはずもなく、
僕はコツコツと一人で仕事を進めるしかない。
しかし、こんな時に限って客がなかなか帰らない。
本来なら理由を言って帰ってもらうのだが、
今回の客は、近所の商売仲間の人たちだ。
商売敵にわざわざ来てくれているし、
毎日顔を会わせる人たちだ。
しかも酒も回っていい気分になっている。
店の常連客が帰っても、なかなか腰を上げようとしない。
「マスター、もう何も構わないでいいから」
構わないでいいなら、酒も頼んで欲しくない。
口先だけの胡麻化しには辟易している。
それでも、僕は少しの時間を使ってでも、煮物などを進めている。
食材は女房がある程度は切って行ってくれた。
それだけでも大助かりだ。
そしてやっと彼らが帰る。
後片付けをして、
カウンターの上を広げ、
出来上がった料理を並べていく。
楽しい。
一人でいることがとても楽しい。
辛い反面、昨夜もそう感じた。
僕は一人ぽっちが好きなのかもしれない。
彰子先生から電話が鳴っている。
申し訳ないが、今の僕には電話に出る余裕はない。
Y子さんに言えばきっと手伝ってくれるに違いない。
それでも今日は一人でいたい。
そして一人になると、いろんなことを頭の中を想像する。
手を休めず、頭の中は未来に向かう。
病気のことや、将来に不安など考えない。
ミユキちゃんに会いたい。
アッコちゃんに会いたい。
そんなことも頭をかすめる。
それでも一人仕事に熱中している。
きっと納品したら、数時間は仕事などできるはずがない。
深い眠りに落ちてしまう。
ランチはできないに違いない。
それでも僕は、いま、とてもいい気分になっている。