カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

また出直し? 病気は心をへし折ってしまう強さがある。医学って何なんだろう?

2013-02-06 | 人間観察
月曜日の夕方から、脚の痛みのほかに、腕の痛みがぶり返してきた。

それでも何とかなった。

Y子さんには言えなかったが、かなり痛みが強くなって、動かしにくい状態になってはいた。

それでも火曜日の朝は我慢が出来たが、
ランチの時が限界だった。

病院に連絡し、すぐにステロイドを点滴してもらった。

今回はそれでも痛みが引かない。

営業時間になっても何ともならない。

「もうがんは痛くない。いい薬ができているから」

医者はいつもそう言う。

薬剤メーカーが開発した薬を
さも、自分の力で治しているような顔をして処方するだけの仕事をしているだけだ。

医学とは、治療とは、根本治癒とは何なのだろう。

だから昨夜は早く締める事にした。

包丁がしっかり持てないからだ。

価格を下げて、頭を下げて、帰ってもらった。

売り上げを考えると、確かに辛いし、8時前には表の明かりを消した。

本当は気分転換に、スーパー銭湯にでも行こうと考えていた。

そんなささやかな楽しみも奪い取られてしまった。

客の一人であるマチコさんが言った。

「休んじゃだめよ。痛くってもカウンターに座っててよ。何もしなくていいよ。病気に負けてたら、なんにもできずに死んじゃうから。病気に負けるってことは、病気に甘えてるってことなんだよ。休んじゃだめだよ」

若干29歳の女の子の言葉に胸が熱くなった。

素晴らしい客に恵まれ、僕はうれしい。

水曜日は朝に雪が降ると言われていたが、名古屋は大丈夫だった。

少し寒いが、風もない。

ゆっくり眠った。

昨夜も店で。

腕が痛くて運転ができないからだ。

そして少し痛みが引いていた。

市場から帰って来た今、また辛くて楽しい日が始まろうとしている。

マチコさん、ありがとう。