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カメノ日記

僕カメノ(通称カメ)の遊び、学び、それから日々のでき事をつづる日記です。カメには前進あるのみ。カメも歩けば奇石にあたる。

ロナウドの得点新記録に思う

2006年06月28日 | スポーツ

ブラジル―ガーナ戦で通算得点の新記録となる
ゴールを決めたロナウド (画像はasahi.comより)





W杯決勝トーナメント1回戦のブラジル―ガーナ戦(日本時間 6月28日
未明)で、ブラジルのロナウド(29歳)が前半5分にゴールを決めてW杯
通算15得点とし、通算得点の新記録を達成した。

ロナウドは今大会では3点目。22日の1次リーグ日本戦で2得点し、ゲル
ト・ミュラー(西ドイツ=当時)が持っていた最多得点に並んでいた。なお、
ロナウドは98年フランス大会で4得点、02年日韓大会では8得点で得点
王に輝いた。

さて、僕は、「怪物」と異名をとるロナウドが世界の多くのストライカーの
中でもなぜ特別の実績を上げられたか?考えてみました。

僕の見方は、まず当たり前のことですが、タレントぞろいのブラジルチーム
の一員であることが大きい。ただ、ブラジルには、今までだってワールドカ
ップで3度優勝に貢献しているペレのような優れたストライカーはいた。で
も、ペレは12得点で、ロナウドは今大会でこれを一気に超えた。

次に、メンタル面をみると、ロナウドは神経が図太くプレシャーに強い。大
体あの太り方を見ればわかる(笑い)。だから、ゴール前のどんな局面で
も冷静に周りをみれるし、冷静にシュートも打てる。また、考え方がポジ
ティブで、自己肯定力が高い。日本の選手は、「入らないのでは」とか、
「またはずすのでは」と考えがちですが、ロナウドは「絶対入る」、ある
いは「入るはずだ」と考えていると思う。

次に、技術面では瞬発力が高く、第1歩の飛び出しが速く、またフェイン
トに切れがある。例えば、通算得点の新記録となった今日のガーナ戦の得
点がいい例である。

そして、技術面での特に大事な点は、シュートを打つ間合い(タイミング)
を常に意識し、プレーしていること。そして、間合いをはずすだけではな
い。シュートも正確である。

日本サッカー協会副会長で日本代表団長でもある釜本邦茂氏が、次のよう
に言う。日本選手はほとんど「1、2の3」で蹴っている。これに対し、
ロナウドは「1、2」や「1、1.5」。時には、ただの「1」のタイミング
で蹴っている。

僕も、この点は非常に大事な要素だと思う。ワールドクラスの場合、ゴール
前で守備のいいディフェンス陣に固められたら、完全にくずすのは難しい。
そして、もしくずせたとしても、「1、2の3」ではキーパーにセーブされ
る確率が高い。だから、ゴールを決めるには、ロナウドのように「1、2」、
あるいはただの「1」で打てることが必須となる。

なお、僕が「1」のタイミングの例として思い出すのは、前回のW杯日韓
大会での準決勝ブラジル-トルコ戦でのロナウドのゴールである。ロナウド
は左の方を駆け上がりながら敵の選手3人に囲まれ、どうするかと思った
瞬間、いきなり踏み出した右足(利き足)でトーキックを放ち、それがゴー
ルした。並みの選手なら、「2」で左足をボールの左へ踏み出し、「3」で
右足のシュートを打つ。

また、ロナウドの「1、2」の例としては、記憶も新しい今大会の日本戦
での4点目。ペナルティエリアやや外中央、速いパスを左足で受けたと思
ったら、体を4分の3くらい左回転しながら日本の選手を巧みにブロック、
すぐに右足シュート。ゴール右隅に突き刺した。
流れるような「1、2」の動きで、日本のFWにはなかなか見られないス
ピード感、そしてシュートの正確さだった。

結局、強いチームの一員であり、ロナウドならではの強いメンタルと高い
技術が新記録を作ったと思う。
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オシム監督、惜しむらくは

2006年06月25日 | スポーツ

オシム監督
 (画像:ジェフユナイテッド市原・千葉のHPより)


  どうも、最近「聞いちゃったとか」、
  「言っちゃたとか」いう話が多い。
  昨日、サッカーW杯ドイツ大会から
  帰国した日本サッカー協会の川淵
キャップテンの会見での話しもその一つ。

次期日本代表監督とU-21北京五輪代表チームとの関わりについて質
問され、同キャップテンは「五輪代表の監督はあくまで反町(前新潟監
督)で、スーパーバイザー、総監督的な立場としてオシム・・・・・、
あっ!言ちゃった・・・」と。

また、今回のW杯を振り返って、川淵氏は「選手と観客がともに喜べる
試合が一つもなかった。たった一つの白星でも国民と喜びを分かち合え
たのに残念だ。この結果では、代表選手に海外からオファーが来ないの
ではないか。・・・」とも。

川淵キャップテンは頭のいい人だから、多くの国民に失望を与えた今回
の成績に対し、なにか喜んでもらえるちょっとした手みやげが欲しかっ
たのでは。また、多少は自分への批判を弱める意図もあったかもしれな
い。

村上ファンド代表の「たまたま、聞いちゃったものだから」も意図的な
シナリオでしたが、川淵氏の「あっ言ちゃった」も、十分考えた上での
失言、のように僕には思える。

それはそうとして、オシム監督(現ジェフユナイテッド市原・千葉)当
人は、W杯前、日本サッカー協会の田嶋幸三技術委員長と国内で会っ
た祭、代表監督就任を要請されたが、明確な回答を保留した。

僕はジェフ千葉のファンだが、最近、オシム監督は監督契約の更改のた
びに、自分の持病である高血圧と心臓病の心配を口にしている。
代表監督に前向きでない理由として、「自分はもう年を取りすぎている」
ということのようだ。それも持病を気にしているのでは。ただ、どの程
度どうなのかは本人しかわからない。

でも、日本代表監督はプレッシャーのかかり方がハンパではない。ジェフ
千葉の監督と比較すると、その度合いが雲泥の差だ。協会としては成算
があるのだろうが、オシム氏の返答が大いに気になる。

僕は、オシム代表監督の誕生、まだ予断を許さないように思う。
オシム監督、惜しむらくは、もう少し体調が万全ならなぁ!
本人も(?)、日本の関係者やファンも、もっとすっきりするのに。
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サッカーW杯の1次リーグ敗退に思う

2006年06月23日 | スポーツ

ブラジル戦後、ピッチ上で涙を流す
中田英選手 (画像はサンケイウェブより)



  サッカーワールドカップ(W杯)の1次
  リーグF組、日本代表の最終戦となる
  ブラジル戦が22日夜(日本時間23
  日未明)、ドルトムントで行われ、日本
  はブラジルに1―4で完敗した。

その結果、2敗1分けの勝ち点1で2位に入れず、前回の日韓大会に続く
2大会連続の決勝トーナメント進出はならなかった。なお、1次リーグ突
破にはブラジルに2点差で勝つことが最低条件となっていた。

前半、優勝候補のブラジルの攻勢にさらされたが、日本はGK川口の好セ
ーブなどもありよくしのいだ。そんな中、前半34分、初めて先発起用さ
れたFW玉田が鮮やかなゴールを決め、先制した。

「ひょっとすると」と期待が高まったが、前半ロスタイムにロナウドにヘ
ッドで合わせられ同点とされた。そして後半、ブラジルはさらに攻勢をか
け、8分にジュニーニョに強烈なミドルシュートを決められ、万事休した。

さて、今回のW杯1次リーグ敗退の原因は、第1戦のオーストラリア戦で
の逆転負けにつきる。しかし、今日の試合後、中田選手が話した「まだま
だ、自分たちの力が足りなかった」というのが、選手にとってもサポーター
にとっても実感ではないだろうか。

僕は、先のエントリー(2006.6.19 )で、今回のW杯で分かった日本に足
りないものや課題は、(1)フィジカルの強さ、(2)個々の技術、(3)
走力(スピードとスタミナ)、(4)精神的タフネスであり、特に(2)と
(3)が重要と書いたが、今日改めてそれを痛感した。

ブラジルチームのボールコントロールやキック(パスやシュート)の正確
さ、ドリンブルの巧みさは、後半も全く落ちない。対して、後半、日本は
ボールを止めても足元から大きくそらすし、パスを出しても不正確。バテ
ているから、受ける方も動かない。個々の技術、および走力(スピードと
スタミナ)の差は大きなものがあった。

またさらに、サッカーは集団ゲームだから総合力が問われる。それには、
うまい選手が2、3人いてもダメで、全体の高いレベルが必要だと思う。
ある一人の力が高ければチーム全体に有利に作用し、その人数が増えれ
ば増えるほど、チーム全体の力が上がる。いわゆる”相乗的”に力がア
ップする。そして逆に、ミスや無駄な動きが減るから、疲れない。
ブラジルが強いのは、そこだと思う。

今後、日本が決勝トーナメントに確実に残るようになるには、選手個々の
大幅なレベルアップ、言いかえると各年代やJリーグのレベルアップが必
要だ。これはそう簡単なことではなく、ひょっとすると長い時間がかかる
かもしれない。あの強豪ポルトガルでも、今回40年ぶりの決勝トーナメ
ント進出。そんなこともあるのだから、W杯はいずれにせよきびしい。
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サッカーW杯、日本に足りないもの

2006年06月19日 | スポーツ

日本対クロアチア戦でPKを防ぐ川口選手







昨日6月18日、サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会1次リーグF組
の日本-クロアチア戦が、ニュルンベルクのフランケン競技場で行われ、
激しい攻防の末に0-0で引き分けた。

日本は第2戦目でようやく勝ち点1を挙げたが、決勝トーナメントに進出
するには22日(日本時間23日早朝)の強豪ブラジル戦に勝つことが最
低条件で、きびしい状況に。

この試合も、やはり、いつもの日本らしいスピードに乗ったパス回しや連
携が見られなかった。そんな中、MF中田は精力的に動き、勝利への執念
があふれていた。いつになく運動量が多く、惜しいロングシュートもあっ
た(試合後、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた)。

でも僕は、この試合のヒーローは、何と言っても前半22分クロアチアのス
ルナのPKや、40分のクラスニッチの決定的シュートを防いだ川口だと思
う。それがなければ、1次リーグ敗退が決まっていただろう。

さて、今回のW杯で分かった日本に足りないものや課題は?
僕は、(1)フィジカルの強さ、(2)個々の技術、(3)走力(スピード
とスタミナ)、(4)精神的タフネス、だと思う。

要は、まだまだ1段階2段階上へのレベルアップが必要で、全て足りない。
力不足だから、自信が無く、本番や大舞台でその力を十分発揮できない。

(1)のフィジカルは一朝一夕には向上しない。何十年もかかるかも。
だから、(2)個々の技術や(3)走力(スピードとスタミナ)を鍛える
べきだ。スピードに乗ったパス回しや連携という日本の特徴は、これらの
基礎があって初めて出せる。そういう意味で、韓国の選手が参考になると
思う。彼らはよく走り、スタミナもある。

W杯直前のマルタ戦、楽勝の予定が辛勝に終わった後、中田選手が言っ
た。「まず、走ること。走らないことには、サッカーはできない」
ウーン、確かに。
昨日の試合後、川口選手も「正直、勝てる試合だった。残り10分、足が
止まってしまった。あそこが頑張りどころ。そこでどれだけできるかが本
物の選手かどうかを決める」と。

そして、こんなコメントも。試合後、解説者のセルジオ・越後氏は「90分、
ちゃんと戦う体になっていない」と。

でも、これら指摘されている点は、僕は十分改善可能なはずだと思う。
次のW杯を期待したい。

(補足)
この試合を落とすと後がない日本は、中盤を4人に増やす4バックに変更、
中盤に小笠原が入り、故障でオーストラリア戦を欠場した加地も復帰して
より攻撃的な布陣で試合に臨んだ。

試合が始まり、日本は1対1の局面で苦しんだ。最大のピンチは、前半2
2分DF宮本が、ペナルティエリア内へ仕掛けてきたFWプルショを倒して
PKを与えた場面。

これで本大会も終わりかと思われる大ピンチでしたが、GK川口が奇跡的
な好セーブを見せ、このピンチをしのいだ。その後も危ない場面は多かっ
たが、最後まで粘り強く守り前半を終えた。

後半も一進一退が続いたが、暑さのせいもあり両チームとも徐々に運動量
が落ち、互いにゴール前でのチャンスを生かすことができなかった。
(画像はYOMIURI ONLINEより)
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最後の10分間が大事

2006年06月16日 | スポーツ

トリニダード・トバゴ戦で決勝点を挙げた
イングランドのクラウチ選手。
(この日、ゴール後のクラウチ・ダンスは見られなかった)
                   (画像は、ロイター)


  強いチームは、最後の10分間を頑
  張れるかどうかだ。
  昨日15日(現地時間)のWC予選
  イングランド-トリニダード・トバゴ戦
  を見て、改めてそう思いました。

この試合はイングランドが2対0でせり勝ちましたが、まるで日本-オース
トラリア戦の再現を見ているようでした。
イングランドは、試合開始早々から攻勢に出る一方、攻めたてられたトリニ
ダード・トバゴは、時々ボールを奪いカウンターを仕掛ける。こういう展開
が続きました。トリニダード・トバゴは自陣に押し込まれる時間が長かっ
たですが、前半は、何とか0対0でしのぎました。

後半も、イングランドの攻勢は続きました。ところが、シュートは打てども
打てども入らない。前半からでは20本ぐらい打ったと思います。後半1
3分、怪我から復帰したルーニーを投入しても変わらず、苦戦の展開でし
た。

ところが、そこからです。さすがの粘り強いトリニダード・トバゴも、相手
の攻勢が続くにつれとうとうスタミナ切れか、足が止まってきました。オ
ーストラリア戦の日本と同じです。

そして、終了まで残り10分を切った後半38分、ベッカムの右からのピ
ンポイントクロスに198センチ の長身クラウチが頭で合わせ、ついに先取点
をあげました。オーストラリア戦での日本の失点も、ほぼ同じ後半39分。

強いチームと弱いチームの差は、最後の10分間に出るのですね。
この点に関して、先のオーストラリア戦を振り返り、日本サッカー協会の
釜本副会長が興味深いことを話しています(日刊ゲンダイ、2006.6.15)。

「W杯クラスの試合となると、わずかな差が決定的なものになるんだ」、
「フィジカルの差は大きかった。日本選手は暑さでも消耗し、さらに肉体
的な差で消耗した。やはり平均体重75キロとオーストラリアの80キロの差は
大きかった」、
「改めて試合を振り返ってみると、相手がやることは分かっていたし、そ
の対応もある程度できていた。しかし、最後の6分でやられてしまった」
先のエントリー(2006.6.13 )で、僕も体力とスタミナの差を指摘しました
が、やはりこの点が大きかったようです。

そして、最後に釜本氏は「ある意味では、防ぎようのない問題かもしれな
いのだ。基本的な体力や身体能力の問題が大きいからである」と。

でも、サッカー協会の副会長に、今さら「防ぎようのない問題」と言われ
ても、大いに期待し応援する側としても困ってしまうのだが。
これでは、次のクロアチア戦もマジ心配だ。

なお、今イギリスで人気のクラウチ・ダンス、この日は見られませんでした。
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痛いッ!大ショック  (WC予選のオーストラリア戦)

2006年06月13日 | スポーツ

中村選手の前線へのパスが直接ゴール
(左から、C・ムーア、柳沢、L・ネイル、高原、M・シュワルツァー)
                      (2006.6.12、画像はロイター)   

  痛いッ!大ショックです。
  昨日6月12日のサッカーWC予選
  リーグ・オーストラリア戦、後半39
  分、残り10分を切るまで、日本は1
点をリード。そして、その後3点も入れられるとは。過去最悪の試合だ!

テレビ解説者の中には、試合運びと展開はうまくいっていたという人も
いたが、僕はそう思わない。中村の得点はラッキーな得点であって、実
際はオーストラリアに圧倒されていたと思う。

前半からオーストラリアの攻勢にさらされ、シュートを打たれすぎた。
シュート数はオーストラリアの20本に対し、日本10本。ゴール枠内
へ飛んだ数はさらに差があった。

守備面で、川口のファインセーブで前半を折り返し、後半終盤までなん
とかしのいでいたが、それも程度問題。そうそういつも、うまくセーブ
やクリアできるとは限らない。ついに、後半39分に失点した。
相手の攻勢に守勢にまわる時間が長く、そしてピッチの高温もあり、そ
れが最後の方で肉体面、精神面でボディーブローのように効いてきた。

攻撃面で、追加点が奪えていれば、また違っていたと思う。ペナルティ
エリア近くまでは行けるが、そこからボールをうまく運べない。
初戦のプレッシャーからか、なぜか慎重になりすぎ、動きが悪かった。
逡巡して、シュートチャンスにシュートを打たなかったり、パスミスした
り。そんなことが目立った。

そして、見ている方もショックだったが、最後の最後に相手に1点取ら
れ、同点にされたショックが大きかった。精神的な動揺が大きくて混乱
し、体勢を立て直せないうちにさらに追加点を取られた。

采配面でも完敗。中村と中田が徹底的にマークされ、動きを封じられた。
選手交代も、相手のヒディング監督が上手だった。オーストラリアが後
半7分に送り込んだMFケーヒルは2得点。次に投入した193センチの
FWケネディは高さでチャンスを作り、30分に入れたアロイージもダメ
押し点と。

総括すると、第1に日本は体と体が接触するプレー時の肉体的パワーで、
オーストラリアに圧倒された。転んでいるのは、ほとんど日本選手だっ
た。また、オーストラリアは、最初からわかっていたことだが、長身で
高さがあり、懐が深い。日本にとってやりにくいチームだったと思う。

第2に、先のエントリー(2006.6.8)でも書いたが、特に大事なチームコ
ンディションが良くなく、全体にスタミナ不足だったと思う。コンディシ
ョン作りに失敗したのではないだろうか。30℃を超える高い気温のせ
いもあるだろうが、皆いつもより切れがなく、スピードに乗ったパス回
しができなかった。中田、三都主など、パスミスがいつもより目立ち、
後半は、高原も柳沢も、体がずいぶん重そうに見えた。

第3に、対戦相手の研究と対策でもオーストラリアの方が上だった。

さて、オーストラリアに1敗し、過去のデータでは予選通過の確立が1
7.5パーセントと、かなり難しくなった。が、まだあきらめるわけにはい
かない。次のクロアチア戦に勝つしか道はない。
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W杯ドイツ大会が開幕: 日本チームは?

2006年06月08日 | スポーツ

トレーニング中の日本代表チーム(2006.5、J-ビレッジ)
                          (画像:ロイター)






いよいよ、サッカーの第18回ワールドカップ(W杯)ドイツ大会が、明
日6月9日に開幕します。日本はもちろん、多くの出場国では、開幕が
近づくにつれ大分盛り上がりを見せてきました。

開幕試合は、ミュンヘンでのドイツ-コスタリカ戦(日本時間10日午前
1時キックオフ)。開幕試合は8大会連続して前回大会優勝国が登場して
いましたが、今大会はホスト国のドイツが臨むことに。

さて、日本チームですが、なにがなんでも1次リーグ突破は達成しても
らいたい。僕も肩に力が入りそうで、今から肩こりの悪化を気にしてい
ます。

ところで、日本チームが入っている1次リーグF組の予想や見通しについ
て、このところ多くのサッカー関係者が語っています。それらを客観的
にながめると、今回のF組、なかなかきびしく予断を許さないように思
います。

例えば、旧ユーゴスラビア代表監督として90年のW杯イタリア大会でベ
スト8に進んだイビチャ・オシム監督(現ジェフユナイテッド市原・千葉)
は、「何が起こるか分からないのがサッカーだ」と。

ジーコ監督も「日本より確実に力が上の国は、ほんの少ししかない。具
体的いうと、ブラジル、そしてホームで戦うドイツ。この2つの国を除け
ば、日本はどの国と戦っても勝つこともあるだろうし、負けることもあ
る。つまり、何が起こってもおかしくないということだ」
やはり、オシム監督と同じことを言う。

さらに、ジーコ監督は「オーストラリアもクロアチアも、日本より確実に
強いわけではない。同じようなものだ」と。そして「同じレベルの国が
対戦する場合、勝負の分かれ目となるのがミスをしないということ。欧
州チャンピオンズリーグをみてほしい、準決勝以上の試合になると、失
点の80パーセント以上にミスがからんでいる。W杯に出てくる選手は、ミ
スを見逃してくれない」。

確かに、ミスは致命傷になる。一瞬のことだけに怖い。5月30日のド
イツ戦は善戦しましたが、終了近くに失点した場面を見れば分かります。
セットプレーから、ゴール前での高さとフィジカルの弱さをつかれまし
たが、一瞬の気のゆるみから相手をフリーにしすぎたミスとも言えます。
ミスをなくし、失点しなければ、少なくとも負ける可能性は減ります。

そして、多くの人が初戦の重要性を指摘しています。「初戦の結果がそ
の後を決める。過去のW杯を見ても、初戦を落として予選を通過する国
はほとんどない」(オシム監督)。

この点は、僕も全く同意見です。2002年のW杯日韓大会で、日本が
1次リーグを突破できた最大の理由は、初戦のベルギー戦で負けなかっ
たからだ、と思います(試合は2-2で、勝ち点1)。これで、自信と
勢いがついた。だから、初戦のオーストラリア戦は悪くても引き分け。
負けると、正直言って一次突破は相当ヤバイ。

最後に、僕は試合当日のチームコンディションがすごく大事になってく
ると思う。そして、ツキも欠かせない。あとは、幸運を祈るしかない。
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力道山の思い出

2006年03月04日 | スポーツ
力道山の像(2006.3.3撮影)
力道山の像(2006.3.3撮影)


 韓国と日本の合作映画「力道山」が、今日3月4日
 からロードショーされる。僕カメノは、プロレスラー
 としての力道山は、その初期のシャープ兄弟や木村
 政彦との対戦から見てきた。

木村政彦は柔道界の強豪で、現在柔道界から格闘技やレスリングに
進出する人が多いが、その元祖と言える。この試合は相撲界出身レ
スラーと柔道界出身レスラーの雌雄を決する闘いとしても注目され
た。

力道山と木村の対戦は、当時一般家庭にテレビがなかったので、僕
は銭湯へ行って見た。闘い自体は実にあっけなかった。試合が始ま
ると力道山が積極的にしかけ、相撲で鍛えた張り手と、容赦のない
蹴りで圧倒した。木村がなすすべもなく敗れたように記憶する。

その後、力道山は来日した多くの有力レスラーと対戦した。鉄人ル
ー・テーズ、耳そぎ男のキラー・コワルスキー、原爆頭突きのボボ
・ブラジル、吸血鬼フレッド・ブラッシー、足四の字固めを得意と
したマスクのザ・デストロイヤーなど。

力道山は小柄であるため、その試合運びは、どちらかというと最初
は外人に反則をおりまぜたきたない技で攻められ、大いに痛めつけ
られた。我慢に我慢を重ねるが、そこで空手チョップが飛び出し、
形成逆転してフォールするというパターンが多かった。特に、晩年
(?)にはそういう印象が強い。

そんな中で、僕が記憶に残る闘いといえば、例えばNWA世界ヘビ
ー級チャンピオンの鉄人ルー・テーズとの闘いである。ルー・テーズ
は反則をほとんどしない正当派レスラーであった。この試合、力道
山は気合いが入っており積極的で、初盤テーズの手を握りロープに
飛ばした。リバウンドしたテーズののど元に空手チョップをまとも
に炸裂させた。のどは誰でも弱点だ。さしものテーズもマットに沈
んだ。力道山が1本を先行。

その後、一進一退が続いていたが、リング中央で一瞬のすきをつか
れ、テーズの伝家の宝刀バックドロップを食い、力道山がフォール
された。この試合、確かドローだったと思う。

当時は、ほとんどすべてが外人対日本人の対戦であった。そのせい
もあったと思う。外人をやっつける力道山の活躍に、国民の多くが
いやが上にも熱狂した。

しかし、力道山の最後は実にあっけなかった。力道山が赤坂のキャバ
レー「ニュー・ラテン・クォーター」で暴力団員に刺され入院した、
とテレビニュースが報じた時(1963年の12月)、相手が暴力
団とはいえ、腕力も技もあるレスラーが刺されたことが意外で、少
々驚いた。しかし、その1週間後、力道山が亡くなったと聞いたと
きは、予想外のあまりのあっけなさに唖然としてしまった。

その時、力道山は39歳であったが、当時の僕はもっと年をとって
いるように感じた。自分が力道山より大分若かったからかもしれな
い。いずれにせよ、あまりに若すぎる死であった。(画像は、池上
本門寺にある力道山の像)
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荒川選手の勝因 :トリノ五輪女子フィギュア

2006年02月24日 | スポーツ

金メダルを手にする荒川静香選手(中央)、
2位サーシャ・コーエン選手(左)、3位イリーナ・スルツカヤ選手(右)

 荒川静香選手、優勝おめでとう。
 トリノ五輪の女子フィギュアシングルは、
 24日未明(日本時間)フリーが行われ、
日本の荒川静香選手が自己ベストを更新する演技で逆転優勝しまし
た。日本チームとしては待ちに待った今大会初のメダルで、特に金メ
ダルは五輪の女子フィギュアとしても初めてです。

荒川選手はブルー系の濃淡2色のコスチュームに身を包んで登場。
プッチーニの未完のオペラ「トゥ-ランドット」の「誰も寝てはなら
ぬ」の調べに乗って冒頭の3回転-2回転の連続ジャンプを皮切りに、
ほぼノーミスで流れるような演技を披露しました。

今日は、国民の多くが荒川選手の演技を一度は見たと思います。僕
カメノも、ニュースなどでその金メダル演技を何回も見てしまいま
した。

ところで、荒川選手の勝因についてですが、僕が一番大きいと思う
のは、気持ちのコントロール、すなわち心の冷静さと強さをどこま
で保てたか、だと思います。

先に行われたSPでは、上位3人がほぼ横一線の結果でした。でも、
順位は仮とはいえ、1位サーシャ・コーエン(米国)、2位イリーナ
・スルツカヤ(ロシア)、3位荒川静香でした。

この順位が荒川選手には幸いし、コーエンとスルツカヤにはプレッシ
ャーになったと思います。特に、コーエンはニックネームが "ガラ
スのエース" と言われるくらいで、大舞台に弱い。案の定、最初の
コンビネーションジャンプで尻もちをつき、さらに両手をつく大き
なミスをしました。

また、スルツカヤも、途中まで良かったものの、後半にスピードが
なくなり、トリプルルッツで信じられない尻もちをつき、転倒しま
した。スルツカヤは、優勝候補筆頭にあげられていたため大きなプ
レッシャーがあったはずです。また、先に滑り終えていた荒川の高
い得点に、焦りと動揺を感じていたことも考えられます。

一方の荒川選手は、この1年ほどの猛練習で自信も持っていたと思
いますが、気分的に楽な3位で、しかも十分逆転可能なSPでの点
差でした。そのため心に余裕があり、冷静に気持ちをコントロール
できたと思います。

競技後、荒川選手は「欲をかかないで、無心ですべったのが良かっ
た」とコメントしていましたが、心のコントロールがうまくいった
ことを裏付けています。

なにはともあれ良かった。それにしても今までみたこともないよう
な大きなメダルですね。まるで黄金のCDみたいです。
(画像はヤフー・スポーツより)
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トリノ五輪、日本の初メダル獲得なるか

2006年02月23日 | スポーツ

荒川静香のSP演技(トリノ、2006.2.22)






 昨日(2月22日)のトリノ五輪は、日本期待の女子
 フィギュアSPが行われ、荒川静香が3位、村主章
 枝が4位の好位置につけました。1位はサーシャ
 ・コーエン(米)、2位はイリーナ・スルツカヤ
(ロシア)。また、今回オリンピック初出場の安藤美姫は、ジャンプ
に失敗し8位でした。

24日には、いよいよフリーが行われます。上位3人は僅差ですが、
荒川や村主が1位や2位でなくてむしろ良かったと思います。五輪で
は、それでなくても大きなプレッシャーになりなすから。

この大会は期待を大分裏切られてきました。そこで僕の予想は、あま
り欲張らないで、荒川静香が3位、特に好調なら2位。村主章枝は集
中力があり演技に安定感があるのでミスがなく調子が良かった場合に
3位。安藤美姫は本人も今回やる気満々の4回転ジャンプが仮に成功
しても、まだ技術や演技に安定感がないし、SPで8位と出遅れたの
で良くて5位、と見ます。

日本はここまでメダルがゼロ。僕は先のエントリー(06.2.16 )でも
書きましたが、メダル数0~2が日本の本当の実力と思います。これ
でようやくメダル獲得の可能性が少し出てきました。まだ安心はでき
ませんが、是非とも一つは取ってほしい。メダルがゼロと1では大変
な違いですから。選手団自身のためにもそう願いたものです。(画像
はニッカンスポ)
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