カメノ日記

僕カメノ(通称カメ)の遊び、学び、それから日々のでき事をつづる日記です。カメには前進あるのみ。カメも歩けば奇石にあたる。

ロナウドの得点新記録に思う

2006年06月28日 | スポーツ

ブラジル―ガーナ戦で通算得点の新記録となる
ゴールを決めたロナウド (画像はasahi.comより)





W杯決勝トーナメント1回戦のブラジル―ガーナ戦(日本時間 6月28日
未明)で、ブラジルのロナウド(29歳)が前半5分にゴールを決めてW杯
通算15得点とし、通算得点の新記録を達成した。

ロナウドは今大会では3点目。22日の1次リーグ日本戦で2得点し、ゲル
ト・ミュラー(西ドイツ=当時)が持っていた最多得点に並んでいた。なお、
ロナウドは98年フランス大会で4得点、02年日韓大会では8得点で得点
王に輝いた。

さて、僕は、「怪物」と異名をとるロナウドが世界の多くのストライカーの
中でもなぜ特別の実績を上げられたか?考えてみました。

僕の見方は、まず当たり前のことですが、タレントぞろいのブラジルチーム
の一員であることが大きい。ただ、ブラジルには、今までだってワールドカ
ップで3度優勝に貢献しているペレのような優れたストライカーはいた。で
も、ペレは12得点で、ロナウドは今大会でこれを一気に超えた。

次に、メンタル面をみると、ロナウドは神経が図太くプレシャーに強い。大
体あの太り方を見ればわかる(笑い)。だから、ゴール前のどんな局面で
も冷静に周りをみれるし、冷静にシュートも打てる。また、考え方がポジ
ティブで、自己肯定力が高い。日本の選手は、「入らないのでは」とか、
「またはずすのでは」と考えがちですが、ロナウドは「絶対入る」、ある
いは「入るはずだ」と考えていると思う。

次に、技術面では瞬発力が高く、第1歩の飛び出しが速く、またフェイン
トに切れがある。例えば、通算得点の新記録となった今日のガーナ戦の得
点がいい例である。

そして、技術面での特に大事な点は、シュートを打つ間合い(タイミング)
を常に意識し、プレーしていること。そして、間合いをはずすだけではな
い。シュートも正確である。

日本サッカー協会副会長で日本代表団長でもある釜本邦茂氏が、次のよう
に言う。日本選手はほとんど「1、2の3」で蹴っている。これに対し、
ロナウドは「1、2」や「1、1.5」。時には、ただの「1」のタイミング
で蹴っている。

僕も、この点は非常に大事な要素だと思う。ワールドクラスの場合、ゴール
前で守備のいいディフェンス陣に固められたら、完全にくずすのは難しい。
そして、もしくずせたとしても、「1、2の3」ではキーパーにセーブされ
る確率が高い。だから、ゴールを決めるには、ロナウドのように「1、2」、
あるいはただの「1」で打てることが必須となる。

なお、僕が「1」のタイミングの例として思い出すのは、前回のW杯日韓
大会での準決勝ブラジル-トルコ戦でのロナウドのゴールである。ロナウド
は左の方を駆け上がりながら敵の選手3人に囲まれ、どうするかと思った
瞬間、いきなり踏み出した右足(利き足)でトーキックを放ち、それがゴー
ルした。並みの選手なら、「2」で左足をボールの左へ踏み出し、「3」で
右足のシュートを打つ。

また、ロナウドの「1、2」の例としては、記憶も新しい今大会の日本戦
での4点目。ペナルティエリアやや外中央、速いパスを左足で受けたと思
ったら、体を4分の3くらい左回転しながら日本の選手を巧みにブロック、
すぐに右足シュート。ゴール右隅に突き刺した。
流れるような「1、2」の動きで、日本のFWにはなかなか見られないス
ピード感、そしてシュートの正確さだった。

結局、強いチームの一員であり、ロナウドならではの強いメンタルと高い
技術が新記録を作ったと思う。
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