ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

LAST DAYS(ネタバレ注意!)

2006年04月16日 18時06分02秒 | 糞音関係
この記事は映画の内容のネタバレを含んでいます。
知りたくない人は見ないようにしてください。




昨日ついに札幌でも公開された映画「ラストデイズ」を見てきました。

「グッド・ウィル・ハンティング」のガス・ヴァン・サントが監督・脚本で、ニルヴァーナのカート・コバーンの自殺を元に作られた映画です。

ただし、カートの自殺の真相を暴き出すような内容では全く無く、あくまでフィクション。
マイケル・ピットが演じるカートにあたる青年もブレイクという名前だし、映画のあらゆる点で抽象的・幻想的なイメージが使われているので、全くジャーナリズム的な内容は無かったと思う。

久しぶりに見た鬱映画でした。
心身まずい状態で行ったらやばかったかもしれません。
ブレイク(ていうかカート)は常に何かうわごとの様につぶやき続け、あらゆる人から逃げ続けます。人に話しかけられても上の空。
とにかく、孤独。
人間ってこんなにも孤独になってしまう、ないし孤独なんだと見せ付けられたような気がします。

終始そんな具合で時間軸を複雑に絡めながら、自殺するまでの孤独な二日間を淡々と見せ続けられました。
本当に、淡々と。
しかし、その中で唯一ブレイク(ていうかカート)の心情がはっきりと描かれているシーンがあります。それは誰もいないスタジオで彼が一人歌うシーンです。
それは長くて孤独な旅、死から誕生までの旅、と彼は叫びます。

それまでずっと淡々と進んでいた中で、つぶやきから始まり激情に移るその曲はあまりにも印象的でした。この歌を聴けただけで見てよかったと思います。間違いなく名曲です。

びっくりするのが主演のマイケル・ピット、彼は姿がカートにそっくりなだけでなく、歌声までそっくりなのです!役作りってすごいなぁ。

マイケル・ピット自身が作詞作曲したその曲「death to birth」はラストデイズのホームページにて聴くことが出来ます。僕は鳥肌・涙ものでした。

札幌ではすすきのスガイでしか見れません。
カート好き・音好き・物好き・その筋の方は是非!



ところで、レイトショーで映画を見た後に僕は練習をしにスタジオに向かいました。
自転車ですすきのから苗穂駅まで・・・。

どうして白石駅に着いてしまったのだろう?

深夜の工業地帯、眠りについた住宅街、自転車のライトだけが頼り、それは長くて孤独な旅でした。

本当に僕の方向音痴はどうにかならないものでしょうか。
このままではいつかとんでもないところに行ってしまうような気がします。

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