kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

広島県立美術館特別展「京都市美術館名品展」

2015年11月10日 | 展覧会
京都市美術館名品展
会場:広島県立美術館
会期:2015年10月31日(土)~12月23日(水祝)

「そうだ、京都に行こう」の名フレーズじゃないですが、「京都市美術館名品展」に行ってきた。
雨の日の日曜午前中にも関わらず、観客は少なめ。老舗の美術館っぽく落ち着いてゆっくり見ることができる。

日本画にはあまり感心がないんだが、女性、美人画となると俄然、鑑賞意欲が沸くなあ。そこはかとないエロさがいい感じ。

気に入った作品を羅列すると・・・
北野恒富「浴後」 アールヌーボーっぽさが◎。
竹内栖鳳「絵になる最初」
上村松園「晴日」 普通に働く女性が美しい。
丹羽阿樹子「遠矢」
梶原緋佐子「暮れゆく停留所」 このくたびれ感、この視点は女性画家ならではないだろうか。
広田多津「母子」 こうみえてもベイビーを描いた絵が好きなのです。
堂本印象「婦女」 「サザエさん」単行本で超初期の頃(それこそ戦後間もない頃)にこういった女性が登場していた。描かれている女性の多くがサザエさんやフネさんと同世代の人だと思うと、基本的なフォーマットが変わらないまま、未だに放送されている「サザエさん」って異常だ。
菊池契月「友禅の少女」 町中でふと見かける可愛い子。
勝田哲「お夏」 ヤバいエロさが漂ってます。
岡本大更「京の町へ」 労働に汗する姿に惹かれます。
小林柯白「馬を洗う」 
梥本武雄「少女の図」 普通にいそうで、将来、美人になる素質がありそう。
中村大三郎「女人像」 こういう普通に美しい女性がいいなあ。
若松緑「少女」
西綾女「襟巻の女(自画像)」
菊池契月「散策」 自分が書生だったら、日々こんな女性とすれ違うのを楽しみにしたろう。
菊池契月「少女」
由里本景子「望遠鏡」
秋野不矩「紅裳」

舞妓の作品も多いが、個人的にはあまり面白みがない。様式美の世界は入り込めない性格なんだろうな。

面白いのは、女性画家の作品はひと目で女性が描いたって分かること。女性の作品は衣装の柄の描き込みに力が入っていて、画面が鮮やか。逆にそのせいで作品としての全体のバランスが悪いんじゃないかと思えるくらい。

なんか、美人画を見つづけるのもいいなあ。本音をコメントするとちょっと誤解を生むかも知れないので、この辺にしておきます。

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