コンスタンティン

日時：４月７日
映画館：広島スカラ座
その他：試写会

■キリスト教文化
この手の映画が好きなウチの奥さんも観たがっていましたが、帰ってから言ってしまいました。
「無理して観なくていいよ。」
ラスト２０分のシニカルな展開は私好みで面白いのですが、それまでが退屈。やれ神だ、悪魔だ、天国だ、地獄だと、エンエン１時間半、キリスト教の話を聞かされます。キリスト教文化になじんでいないものには、これはツライ。

しかも登場人物から画面まで、何もかもが辛気くさいので、体調がすぐれないと、かなり疲れます。（爽快さのカケラもない。）

自暴自棄な主人公もキアヌのイメージとちょっと違う。おまけにスリムな服のせいで、頭が余計にでかく見えてしまう・・・。

■地獄は大人のテーマパークだ
「これまで見た事がない」という触れこみの地獄も「この程度？」という描写。これなら「ビヨンド」にあった「空のない荒野」という地獄の方がはるかに怖い。

描写やディテールについて言うなら、どこかで見たような表現がやたら多く、オリジナリティが感じられない。しかもそれがオマージュなのかパロディなのか単なるパクリなのか判別しかねるのです。（「エクソシスト」他一連のオカルト映画、ジョン・ウー、「タクシー・ドライバー」「サスペリア２」、フルチの映画、「マトリックス」「ドグマ」・・・）
で、ようやく気付いたんですよ。この映画って、マカロニ・ホラーの金をかけたリメイクなんだと。（悪人もヨーロピアン・スタイルだし）そう思うと多少は気が紛れたかな。

とまあ、ここまで読んでそれでも見に行こうという人は、エンドクレジットが終わるまで出ないように。最後にもう１シークエンスあります。（解釈に困るんだけど・・・）