UirouEarth~別館~

本家のUirouの地球の別荘みたいなものであります(^^)/

今日の『さくら』の続き!

2017-09-16 | 日記
「見て!アイリス!」

桜は、お花図鑑を引っ張り出し、アイリスを調べてみると、菖蒲である。

「これ、菖蒲!」

辞典を読み出した。

菖蒲、杜若、花菖蒲、アイリスは、全て菖蒲科。菖蒲は、サトイモ科の別物。花菖蒲と混同しやすい。菖蒲は、杜若、花菖蒲、アイリスと同じ菖蒲科の一つ。


「読んで分かる?」


「この『菖蒲』という漢字は、アヤメと読むのかショウブと読むのかイマイチ分からない。漢字で書かれあるから、ごしゃごしゃだわ。」


アヤメ科を謎にしているのは、漢字のせいだ。


因みに、カタカナ表記で書き直してみますと、このようになります。


「アヤメ、杜若、ハナショウブ、アイリスは、全てアヤメ科。ショウブは、サトイモ科の別物。花ショウブと混同しやすい。アヤメは、杜若、花ショウブ、アイリスと同じアヤメ科の一つ。」


桜とさやは、これらを解読しているのである。パズルを解くように、導き出す柔軟な脳と好奇心や探求心は、答えに向かっていくものだ。


幾つになってもそうでありたいものである。


花菖蒲とは、江戸時代に改良して生み出された品種な為、日本にしかない。アイリスは、地中海沿岸を原産とする西洋種である。

fleur-de-lisは、アヤメ(アイリス)を図案化したものであり、フランスの古くは、メロヴィング朝クロヴィス1世が、王家の紋章とした起源がある。


アイリスやユリがフランスの国花になっている背景には、神話、時代、宗教的な関連性が見出だせる。しばしばアイリスなのかユリなのか混乱する事がある為、気を付けたいものである。


先にも述べた日本語の「菖蒲」のように、フランスの「アイリスとユリ」の存在である。


古代エジプトや古代ギリシャから虹を意味するアイリスは、愛されて来た花の一つ。


ユリと言えば、キリスト教においては三位一体を意味したり、受胎告知のシーンでは、西洋絵画に描かれているのは、白いユリ。


フランス語では、アイリスは『iris』


『fleur-de-lis』はユリだが、王家の紋章は『iris』二人が辿り着いた一つの答えでもあった。


国花を混乱させているのは、これだ!


どれだけ時間が経過したのであろうか。


夢中になって調べ続けた桜とさやは、アイリスが何となく分かったような気がしたようだ。


そしてアヤメ科を調べ進めた結果!


「アイリスも花菖蒲も杜若も~っ、アヤメの内!」


さやのその一言で、久し振りに二人の笑い声が響き渡り、室内の空気も和らいだ。