UirouEarth~別館~

本家のUirouの地球の別荘みたいなものであります(^^)/

『さくら』続く

2017-09-15 | 日記
さやは、桜の話を聞きながら、スマホで検索をしていた。驚いた表情になり、桜の顔を見て話し出した。

「桜!クマリンの香水がある。」

「えっ?今頃???あちこち桜の香りの香水が売られているけれど?」


「Houbigant社が人工合成クマリンを元に1882年に香水の調合に成功したんだって!」

「1882年?日本で?桜の御香って事?」

「それがね、フランスなの!!」

「ん?フランス???」

「どれどれ~スマホ見せて!」二人で小さなスマホ画面に釘付けである。

「Fougere Royale」

「へぇ~!!」1882年既に香水になっており、更に日本初ではなく、フランスと知り、二重の驚きであったようだ。

「桜がフランスにもあるってこと?」

「えっ?」

さやのスマホへの打ち込みの速さと検索術は、ちょっとしたプロ級であり、その検索結果も辞書並みである。

「フランスの国花は、fleur-de-lis って、出て来た!国の木は、マロニエ。ん?王家の紋章は、ユリの紋章に見えるけど、あれ何???」

(fleur-de-lisは、フランス語であり、直訳するとユリの花となる。)


「さや~もうちょっと調べてみましょうよ。」


「ユリではなく、アイリス・・・。アイリスなんだって!」


「ふ~む。」二人で考え込んでも、フランスは行った事がなければ、地理や世界史、経済やミニ知識を合わせても、よく分からないのは致し方ないのだ。


「あれ?ユリもアイリスもフランスの国花って出て来たわよ!」


「へぇ~!さや、日本も国花が、天皇家が使う菊のイメージが強いけれど、実は桜も充分国花だって、ついこないだ父さんが教えてくれたの!法定国花はなく、習慣上でのことなんだって。国花は1つだけじゃない所も沢山あるって、知ったわ。フランスも2つあるんじゃないかしら?逆に国花のない所もあったの。」


「正解!!検索結果に出て来た!ところで桜~アイリスって、どんな花なの?」


「えっ?知らない・・・。」


桜にはトンでもなく夢中な二人は、アイリスのイメージがいまひとつ浮かばなかったようだ。

「分からない・・・。」

「アイリス?」

こうやって、女の子達は少しずつお花を覚えていくのであった。


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ちょっとストーリーがこの先もっと出来ているのですが、ここまでにしておこ~っと(^^)