マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

機動戦士ガンダムBD-BOX

2013-09-16 17:57:41 | スパロボ
OPだけで、懐かしさのあまり笑っちゃいました(笑)。
それと、やっぱ永井一郎によるナレーション。この重々しい口調が、物語に重厚感を与えてると思います。まあ、次回予告のBGMには、やはり懐かしさのあまり笑っちゃいましたが(それに続く「アムロ、永遠に」も/笑)。

って、まだ「ランバ・ラル特攻!」や「マチルダ救出作戦」(Gアーマーが届くトコ)までしか見てませんが、やっぱ忘れてるというか、勝手に解釈したまま、その理解が染み付いちゃってるトコありますよね。
その筆頭がシャア。
序盤の彼は、文句なくカッコいいです。





ネットやら一時期のパロディ4コマなんかでネタにされちゃってるせいか、「情けないキャラ」ってイメージが強いですが(笑)。



まあ、私も散々ネタにしてますが(笑)。
ともかく、シャアは稀代の策士であり、超一流のパイロットでもあります。
ルナツー奇襲にしろ、大気圏突入時の強襲にしろ、ガルマをWBに討たせた際にしろ、それぞれの策がちゃんと理にかなっており、説得力がある――どころか、感心しちゃいました。
また、ザクでのMS戦も、アムロが素人だったからとはいえ、圧倒的な性能差を物ともせずに、むしろ押しまくってます。ってか、シャアとアムロは、昔のF1におけるプロストとセナみたいな感じですかね(シャア=プロスト、アムロ=セナね/笑)。
それはともかく、このころのシャアは、





まさに颯爽としたライバルキャラ。



いま考えれば、当時からアムロよりも人気があったことも肯けます。
ってか、Zのころの、クワトロだったシャアも、Z序盤を始め、随所にカッコいい部分もあったりするんですけどね。
まあ、シャアは、明らかに過小評価されちゃってるトコありますよね。1stガンダム見てると、それが実感できる気がします。

お次はブライトさん。
この人、序盤は危なっかしいですよね(笑)。まあ、「相手がシャアという稀代の策士」「自身は任官したての19歳」なんで、どうしても後手後手に回っちゃうんですが(って、シャアも20歳ですが、彼はルウム戦役以来、実戦経験が豊富ですからね)。
それと、やたらヒステリック(笑)。このBD-BOXの付録の設定資料集では、





「男のくせに癇癪持ち」



なんて書かれてましたし(笑)。
でも、19で、士官学校切り上げて、いきなり最前線の指揮官やれ、いわれたら・・・しかも、

部下
→アムロもカイも、民間人って意識が強すぎて、自分の命令無視したり、あるいは茶化すようなこといってきたり。ってか、セイラさんまでもが、独断で・・・

上官
→自分より実戦経験のない、そのくせ威張り散らしてるリード中尉。

とあってはね(笑)。
ただ、それでも「後の名艦長ぶり」を垣間見ることができますけどね。
ブライトさんの指揮は、シャアのような「鮮やかで華やかな戦術、用兵術」とはちがって、「堅実でセーフティファーストな戦術」といえますが、それゆえに、囮であるWBや、後のアーガマ、ラーカイラムのようなフラッグシップの艦長が適任なんでしょうね。
まあ、もちろん、私に彼のような能力、才覚はありませんが、それでも、30代半ばや後半辺りからは、やっぱブライトさんに感情移入しちゃいますね(笑)。個人的には、1stで一番好きなキャラはカイさんですし、また、主人公とライバルキャラであるアムロやシャアのほうが、話のメインとしておもしろいんでしょうが、なんかブライトさんを意識して追いかけちゃいますね、このBD見てると(って、ブライトさんは「副主人公」と設定されているようですが。前述の設定資料集読む限り)。

で、ようやく主人公のアムロ。
やっぱ映画版よりこのTV版のほうが救いようのない奴(笑)。
脱走して戻ってきた彼が独房に入れられた際、リュウさんに「マチルダさんがおまえのことをエスパーといってたけど、おまえらしいな(云々)なんて思ってたが・・・」って説教されてね。で、そんときのアムロの台詞、





「マチルダさんですか・・・自分の言葉で説教したらどうです?」





温厚なリュウさんも、面倒見のいいフラウも、そりゃ呆れて出ていきます
(笑)。




とはいえ、このアムロも、この1st作中でも成長していきます(さすがに、CCAの大人アムロほどにはなりませんが)。
自己中で世間知らずで、「功はすべて自分、責は(たとえ自分のミスであっても)すべて他人」という、しょうもないガキ、価値のない人間だった彼も、戦いを通じてまっとうな人間へと成長していきます。後の彼の不幸(と言っていいのかわからんが)は、NT能力が発現してしまったことによるものでしょう。
でね、さっきは「アムロよりシャアのほうが魅力的」といわんばかりの文章を書いてましたが、ってか、実際、キャラクターとしての魅力はシャアのほうがあると思いますが、





1stガンダムは、やっぱアムロの物語。



やっぱ彼の成長物語なんですよ。作風は暗くて重いけど、そのうえ、アムロってかなり屈折した主人公なんで、非常にわかりにくいけど、




それでも、「成長できる、真人間になれる希望」「少年は皆、誰しもが成功する可能性を秘めている」



といったものをしっかり描いてると思う。アムロだけでなく、ブライトやカイも作中で確実に成長しますしね。
対して、続編のZガンダムは、これはやはりシャア(クワトロ)の物語ですよね。ティーンエイジャーの主人公カミーユとのダブルヒーロー制ではありますが、こちらはなんつーか、





「大人に課せられた、厳しくそして冷たい現実」



といったものを表現していると思う。「理想に燃えた、実力もある青年が、それでも挫折していく」というさまをまざまざと見せつけてくるって感じで。
それはともかく、改めて1stを見てると、やっぱ(この時代の)アムロも魅力あります。

カイさんはね・・・まだミハルとのエピソードまでいってないんで、やっぱ嫌な奴です(笑)。ニヒリスト成分が過剰すぎる時期です。
それでも、ガンキャノン乗り始めたころからは、少しずつ協調性も出てきてますし、根性も座ってきてます。
まあ、この人はホントにセンスの人なんでしょうね。なにやらせても、ある程度うまくやれちゃう人。ただし、悪く言えば器用貧乏。で、それが自分でもわかってるから、なおさらニヒルに、ね。
そんな彼も、ニヒリストという本分をしっかり押さえつつも成長していくんで、この先が楽しみです。カイとガンキャノン、大好きだったんで(いまでも好きですが/笑)。

で、メインヒロインといっていい(?)セイラさん。あれ? フラウがヒロインなのか? ララァ? まあ、いいや(笑)。
そのセイラさんなんですが、





やっぱお姫様ぶりが凛々しいですよね。



そのくせ、女としての(弱々しい)魅力もある。




セイラさんのお姫さまっぷり、いいですよねぇ。やっぱ「戦うお姫様」はこうじゃないと! ピンクな電波姫も見習え、ってんだ。
やっぱ美貌と、「人としての苦悩と、女としての情の深さ」といったもの以外、萌え要素はいらんよ、「戦うお姫様」「戦うヒロイン」には。萌えアニメのヒロインに、あざとい萌え要素があるのはわかりますけどね。

この1stガンダム、最初は「今更書くことあるかなぁ?」なんて思ってたんですが、やっば一度書き始めると止まんない(笑)。語り尽くせないですよね。
そんなわけで、ここらでまとめます。キリないんで。
ほかに見所といえば・・・まずマチルダさん。ショムニなんかに出てた戸田恵子が声を当ててます。
ほかにも、キャッツアイの瞳さんなんかもやってたようですね。キャッツアイ、たまに見てたんだが、気づかなかった。
まあ、元々声優なんて職業はなくて、俳優さんが練習がてらや小遣い稼ぎで洋画の吹き替えなんかをやってたのが、この1stガンダムのころに確立していったようですが(アムロの人もシャアの人も、子役上がりだったりします)。
ともかく、このころから声に色気ありますよね、戸田さん。まだ若かったはずなのに(笑)。
それと、キシリア役の小山まみ。このころのキシリア様は、声が若い。ってか、意外とかわいらしい声です(笑)。後のガンダムゲームでのキシリア様や、あるいはタリア艦長とは、明らかに声質が異なります。
当時は、むしろメインヒロイン役のほうが多かったようですね。アラレちゃんも、ある意味メインヒロインだし(笑)。
ですんで、いまの声優さんで例えると、





「けいおん」とかの声優さんが、ある日突然、狡猾で冷徹な女軍人を演じる



って構図ですかね(笑)。もちろん、女(女の子)としてのかわいらしさは一切ないキャラですよ(笑)。
まあ、それはともかく、やっぱこのころの声優さんって、芸達者ですよね。
それと、ガルマの恋人イセリナって、後々ララァを演じる藩恵子だったんだね。これは、今回のBD-BOX見るまで知らなかったわ。
で、忘れちゃならんのがランバ・ラル。アムロのライバルっていったら、シャアとこのラルですよねぇ。
したたかな指揮官、パイロットではあっても、やっぱり貴公子然としている部分もあるシャアとちがって、





このラルはいかにも叩き上げ、いかにも百戦錬磨の古強者って感じが魅力的です。



やっぱ30年前の35歳は立派な大人です(笑)。マジで、アムロにとっては「越えねぱならない父親」といった存在でしょう。こういう人が敵にいるから、主人公が強くなれる。やっぱ「おっさんライバル」は必要だって。
あとは・・・やっぱ主人公のアムロのことですね。
次第に戦い慣れていくアムロですが、中盤、それもシャアやランバ・ラルのような名のあるキャラではない相手でも、結構苦戦してます。まあ、このときはブライトが過労で倒れて、WBの指揮が素人であるミライさんだったんで、戦場が全体的に混乱してた、というのもあるんですが。
また、TV版のアムロは結構ワイルドです(笑)。前述のように陰険な所も多く見受けられますが、やっぱ昔の少年ってこうだったんですよね。
Zのカミーユほどでないにせよ、とりあえず殴りかかります(笑)。乱暴働く連邦の軍人に対し、マウント取ったうえでボコボコにします(笑)。これが種以降のヒーローだったら、キラやアスランはまず言葉で制止するでしょうし、シンや刹那だって、とりあえず軍人の手首を掴むなどしたうえで、その後ようやく手を出しそうでしょ? 対して、アムロには躊躇ありません(笑)。
また、「クソ!」だの「畜生!」といった台詞もバシバシ口にしてます。あるいは、時折、年上キャラを呼び捨てにするなど、キラのようないまどきの草食系主人公ならあり得ないことを当たり前のようにやってます(シンや刹那は結構口悪かったけど、彼らは草食系ではないと思うんで)。

まあ、やっぱり名作ですよね、1stガンダムって。
そういえば、「ORIGIN」をアニメでやるらしいけど・・・あれ、オレには合わないんで(かなり最初のほうで、読むのやめちゃったからなぁ)・・・

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2 コメント

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主題歌が作風に会ってないアニソン (ベン・レイコック)
2013-09-16 21:04:27
の筆頭だと思うのですよ、「ガンダム」って。(次点は「イデオン」)

物語において主人公に準ずるポジションを主人公が乗り込む艦の艦長…というのは、富野作品では「イデオン」のジョーダン・べス、「ダンバイン」のニー・ギブン辺りもそうでしょうか。

べスは「ソロ星に駐留していた軍の士官候補生で、敵であるバッフ・クランの女と恋に落ちる難民となったソロ星移民の事実上のリーダー。」

ニーは「バイストンウェル征服を目論むドレイクの野望を打倒せんと立ちあがった地方領主の息子ながら、ドレイクの娘と恋中にある。」

と、美味し過ぎる設定を持ってますね。

そういえば、カララも戸田さんでしたな。戸田さんというと私的には「アンパンマン」ですが。(笑)ちなみに戸田さん、NHK名古屋の児童劇団出身で、グレーゾーンこと三ツ矢雄二さんとはこの頃からの付き合いなんだそうですよ。

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OPのアムロ、熱血ヒーローですもんね(笑) (クラウド鈴木)
2013-09-16 22:03:44
いわれてみればそうですよね、副主人公。イデオンとダンバインは、スパロボからの知識のみですが、それでも何となくわかる。って、ザンボットの兵左衛門さんも、ある意味副主人公といえるかな?
それと、元々、ガンダムの初期設定って、イデオンみたいな感じだったらしいですしね。
あ、カララも戸田さんだったんですね。他にも、調べてみたら、ゲゲゲの鬼太郎もこの戸田さんだったみたいですね。っていうか、「カララのデザインは戸田本人がモデル」って(笑)。
個人的には、戸田さんいったら、三谷作品にしては微妙に売れなかった「総理と呼ばないで」の印象が(笑)。

三ツ矢さんも子役上がりですもんね。その相棒(?)の日高のり子さんだって、元々はタレントさんだし(おはようサンデーちびっこマラソン、覚えてます/笑)。
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