マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

僕だけがいない街(映画)感想

2016-03-26 20:14:40 | 映画
先日、3/21に観てきました。
まあ、感想いっても、ちょっとしたものね。でも、一応はネタバレ注意で。

まずね、有村架純のアイリ。これはめちゃめちゃ魅力的だった。
有村版アイリによる、





「チョキチョキ」の破壊力はヤバい(笑)。



いや、マジで、アイリがさらにかわいくなってんのよ。
小悪魔っぽい、あえてちょっと意地の悪いような笑顔を見せながら接してくる人懐っこさといい、悟に真犯人の情報を知らせたいがために病院を抜け出すアクティブさといい、





多くの作り手が、彼女をヒロインとして起用したがる気持ちが、わかるような気がする。



マンガ(原作)のアイリもかわいかったです。アニメで声のついたアイリはさらに魅力的になってました。
で、普通、マンガの実写化だと、キャラがスケールダウンしちゃいそうなもんだけど、有村さんにはキャラが降りてきてるわ。
有村アイリを見るだけでも、この映画を観た価値があると思う。

もうひとり、語っておきたいキャラが、藤沼佐知子(悟の母ちゃん)。演じたのは石田ゆり子です。
正直ね、「悟の母ちゃんやるには、石田ゆり子じゃ、お嬢様すぎるだろ」なんて思ってたんですが、実際に観てみると、とくに気にはなりませんでした。
ってか、悟の母ちゃんを魅力的に演じてたと思います。石田ゆり子って、こういう(どちらかといえば)泥臭いキャラクターも演じることができるんだね。

子役のふたり――悟(小学生時代)と加代の子も上手だったと思う。ってか、近年の子役は演技上手いよね。昔は、子役は棒読みでもしょうがないトコあったけど(坂上忍や杉田かおるは例外ね)。

ストーリーのほうは、基本的には原作どおりです。
ユウキさんはそのあだ名ではなく、本名の「潤さん」で悟たちに呼ばれてたり、あるいは尺の問題のために展開がかなり早足だったりはしましたが。
で、ラストなんですが・・・これは原作と同じなのかな? オレは単行本派なんで、現時点では原作のラスト知らんのですよ。アニメの最終回もまだ見てないし。
ラストね、悟がね・・・
うーん・・・いや、こういう終わらせ方もアリだとは思います。また、こういう展開で終わる名作もたくさんあります。
ただ・・・やっぱオレ自身が年取ったためなんでしょうか・・・?





悟みたいな奴は、最後には報われてほしかったなぁ。



いや、作品全体というか、ストーリー全体としてはハッピーエンドといっていいんでしょうが・・・ってか、悟としても、自身のこと以外は報われたといっていいのかもしれんし、あるいは覚悟できてたのかもしれないけどさ。
別に「アイリとくっつけろ」とか「加代とくっつけろ」とはいわんけど、悟には何らかのハッピーエンドを用意してあげてほしかった・・・
ホント、





ヒーローって孤独なんですよねぇ。



そりゃ、大々的に、例えば国だとか社会といったものを救ったわけではないけど、少なくとも自分の周囲、自分の大切な人たちは救ってみせたにもかかわらず・・・
そんな無常観を、悟役の藤原竜也は見事に、観客に植え付けてくれたと思います。


P.S.

悟がリバイバルした後の昭和63年の光景が懐かしかった(笑)。
黒電話丸ポストに、物置として使ってた掘立小屋や、どこの街にでもある商店街・・・昭和最後の年(厳密には64年もあるけど)でも、まだそういうのありましたからね。

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