「作品」というものは、おもしろけばおもしろいほど、感想が言葉として出てきません。それと同じことは、ライブやその映像にもいえることだと思います。
ノッケから言い訳じみたことを言いましたが(笑)、このBDはまさにそういえるものだったと思います。
「とにかく、氷室がカッコいい」
そんなありふれた言葉しか出てこないほど、陳腐な表現しかできないほど、氷室の存在は圧倒的なものでした。
ビート系の曲では、氷室のステージングはキレキレに見えました。「最後だから」って開き直りもあるんでしょうが。
とくに「Doppelganger」「NATIVE STRANGER」「Rock’n Roll Suicide」のパフォーマンスなんて、「これぞ、ロックスター!」といわんばかりのアクションでしたね。
Doppelgangerは、心なしか(近年の彼にしては)氷室がダンサブルな感じがしますよね。この曲は、YTのギタープレイもカッコいい。
NATIVEは、なんつーか、「ギターロックの王道」って気がしてて、ホント大好きです。ただ、ギターに関しては、この曲は「YTよりはDAITA、DAITAよりはスティーブ」って気はしますが。
で、「眠りこむ前に」「魂を抱いてくれ」「NORTH OF EDEN」「The Sun Also Rises」といった、ミディアムテンポな曲、あるいはバラード曲では、圧倒的といってもいい歌唱力を披露してましたよね(前にも書いたけど、『The Sun~』は、やっぱヒムロックからオレらファンに向けた最後の応援ソングなんだろうね)。
そんなわけで、BDで見てみると、この日のコンディションも決して悪くはないように思えますが・・・なんで、引退しちゃうんだろ? (笑)
まあ、やっぱり本人にしかわからんことがあるんでしょうね。オレら素人から見れば、パフォーマンスは充分すぎるものではあっても。たしかに、「IN THE NUDO」なんかはちょっと苦しそうにも見えましたが(ギターソロ前のシャウトも抑え気味だった?)。
もちろん、オレとしては、「だましだまし」でもやり続けてほしい願望がなくはないけど、KS会報に掲載された氷室本人の言葉を読む限りではね、まあ、そういうことなんでしょう。
って、なんか江川卓の引退のときを彷彿させるな(笑)。江川も、「だましだまし」なら続けられるのに、なんて言われてましたからね。でも、本人としては「江川卓のボールが投げられなくなった」みたいなこと言ってましたから(肩だの針だのは、ついでのことだったんでしょう)。
まあ、江川はこの場合、どうでもいいですね(笑)。
話を氷室のほうに戻すと・・・
こんなにカッコいい人、まさにステージに立つために生まれてきたような人は、もう出てこないでしょう。
まさに選ばれた人だよなぁ。もう死語かもしれないけど、「スター」と呼んでいい、最後のミュージシャン(邦楽においては)、最後の芸能人なのかもしれません。ってか、ヒムロックの場合は「カリスマ」ですかね。
・・・って、なんか、このままだとしんみりしちゃいそうですね(笑)。
ヒムロック本人としてはね、「ジメッとしたもんじゃない」って強調してますからね。オレらファンも、最後まで彼を見習いましょう!
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