リョーちん、天パだったんだ。
いや、冒頭、リョータの幼少期のエピソードから入ったんですが、幼いころからくせっ毛というか・・・「天パだけど、パーマかけてる」のかな? 高校生の彼は。
ってわけで、ようやく見てきました。
まあ、公開されてかなり経つけど、一応、ネタバレ注意ね。
率直な感想としては――
この人が流川楓ではありません。
と、ともかく(笑)。
リョーちんが主役です。っていうか、沖縄出身だったんだ。最初から神奈川の人だと思ってたよ。
なんでも、作者の前作というか、スラムダンクの前に描いた読み切りで、「リョータ」という名前は出てこないけど、似たようなキャラ、似たような設定があったんだってね。
で、スラムダンク(原作)には出てこないんですが、その作品の中では三つ上の兄貴もいて、その兄貴が元になったであろうキャラも出てきました。
ってか、リョータの母ちゃんや妹も、そっちの作品からでしょうかね。スラムダンクの原作では出てこなかったと思う。
まあ、リョーちんがバスケを始めるきっかけとなったのが、この兄貴でしたね。
ただ、その兄貴が海の事故で死んでね。そのあと、宮城家は神奈川県に引っ越してきたのかな(ちなみに、父親はそのさらに前に死んでます)。
で、ここも原作とは異なりますが、中一のリョーちんは、ミッチー(三井)と出会い、1on1でボロ負けしてたりします。
このときのミッチーはちょっとさわやかで、リョータに対し、「小学生?」なんて、フランクに声をかけてましたね。リョーちんは「・・・中学生だっつーの」なんて、軽く不貞腐れてましたが(笑)。
まあ、そうはいっても、高校に入ってからは、原作どおりケンカしてましたけどね(笑)。このふたり。
あ、ミッチーのファンの方、ご安心ください。原作ではリョーちんに、一方的にボコボコにされたミッチーでしたが、この映画では結構、殴り返してます(笑)。
そのミッチーなんですが、原作では鉄男らと体育館に乗り込み、花道や流川と乱闘を繰り広げたうえで、安西先生と再会し、それがきっかけでバスケ部へ復帰する形でしたが、この映画では自発的に復帰してます(ですんで、鉄男は出演してません。堀田らミッチー軍団はいましたが)。髪を切ったうえでね。
このときのリョーちんと彼のやりとりが、何かよかったですね。
リョータ「どうしたんスか、その髪」
ミッチー「うるせぇ」
リョータ「戻るんスか?」
ミッチー「オレは諦めが悪いんだよ」
ケンカしてそんなに経ってないはずなのに、やっぱり互いにスポーツマンですよね。まあ、ミッチーはぶっきらぼうで、口悪いままだけど(笑)。
ストーリーとしては、山王工業戦です。
「一本の映画」という、限られた尺の中で、かなり濃密に、非常に魅力的に描かれていたと思います。
リョーちん、ミッチー、花道、流川、赤城といった湘北のレギュラー五人に、いずれもエピソードや見せ場があって、いずれもおもしろかったですね。
ただ・・・やはり「映画」という限られた尺では、どうしてもコンパクトにまとめざるを得なかったというか・・・やっぱ、物足りないんだよね。
この作品はシリーズ物として楽しみたいですね。各キャラのエピソードも見せ場も、長編として、じっくり楽しみたい、というか。
久しぶりに、「お替わりが欲しい」と思えた作品ですかね。
イノタケさん、セルフリメイクしてくんねぇかな。マンガで。
連載物として、じっくり楽しみたい。まあ、この作品の監督・脚本でもあるんで、映像作品でもいいんでしょうが、まずはマンガで読んでみたい。
試合の展開は、大筋は原作どおりだったと思います。
「河田に封じ込まれながらも、次第に自分を取り戻していく赤城」「ヘロヘロになりながらも、3Pを決めまくるミッチー」「やはり当初は封じられるも、ドリブルとスピードに活路を見い出すリョーちん」「沢北に翻弄されつつも、逆に彼を手玉に取るシーンも見せつけていく流川」・・・そして、「ルーズボールを取りに行って負傷するも、最後までガッツを見せ続ける花道」って感じで(決勝点も、やはり花道でした)。
もう、ホントによかったですよ。
いや、試合の展開は知ってるんだけどさ、
リョーちん「オレたちならやれる。1、2、3!」
――このシーンから試合終了まで、泣きそうになったもん(笑)。
ホント、ジャイアントキリングの熱さ、おもしろさが、よく表現されてたと思います。
それと、彩子さんがよりかわいくなってたかな(笑)。
よくいわれているキャストなんですが・・・オレは、アニメのほうはほとんど見たことなかったんで、違和感もクソもなかったですね。
晴子さんが真綾さんだったのは、エンドロールまで気づきませんでした。まだ10代の声も出せるのね(笑)。まあ、90年代序盤の10代ですが、それでも「少女」の声でしたね。
やっぱ、スラムダンクはおもしろいですね(笑)。
最初は流川が好きだったんですが、ミッチーが出てきてからは、彼が一番のお気に入りになってたかな。
やっぱ、天才も挫折するんですよ。そんな彼がコートに戻ってきて、ブランクのせいか、スタミナでは劣ってたけど、それを根性でカバーして。
流川がヘロヘロになってる彼にパス出してさ、山王の誰かが「そいつはもう(シュートを)撃てない!」いったんだけど――
流川(そんなタマじゃねぇだろ)
直後、全くの無心で3Pを決めるミッチー。
ここもよかったよなぁ。
もちろん、ミッチーが根性だけでなく、技術も一級品な人だからこそ、実現したシーンだろうけどね。
ってか、原作を読む限り、怪我する前の彼は流川や仙道、沢北並みに天才だよね。復帰直後も、ブランクがある割には、1on1で流川を止めたりもしてたし。
そんな彼の「決して更生したとは言い難いんだけど(笑)、バスケに関しては真摯なプレーヤー、そして名プレーヤーに戻っていくさま」が好きでしたね。
まあ、流川も最後まで好きなキャラではありましたが。ってか、湘北のレギュラー5人や木暮くん、あるいは彩子さんも晴子さんも桜木軍団もみんな、好きですが。
ともかく、やっぱ前述のとおり、イノタケさんがセルフリメイクしてくんねぇかなぁ。全巻、集めるけどなぁ(笑)。
是非とも、お願いします(笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます