マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

斎藤一は、まさに狼! るろ剣北海道編第六幕

2018-08-04 18:51:47 | マンガ
はい、今回のサブタイが「牙突牙突牙突!」ですんで、もうそれだけで斎藤メイン回であることがわかりますね。
ってか、





「斎藤斎藤斎藤!」



といった内容で、我々斎藤ファンとしては待ちに待った回といえるでしょう(笑)。
そんな彼と戦ったのは、



剣客兵器 異號・凍座白也(いてくらびゃくや)

異號(いごう)というのがなにを表すのかはわかりません。剣客兵器の中でのコードネームみたいなものかな? ってか、一人称が「儂」なんだ。
ともかく、この白也、初登場時には兵士の撃った弾丸を素手で、自身の目の前で掴んでたりしてましたが、斎藤の牙突もキャッチするつもりです。
このときのやりとり――

白也「牙突。その牙、ライフルより速くなくば、儂の命には届かんぞ」



斎藤「速いさ。速いからこそ、幾多の戦場を貫いて、俺はこうしてここに居る」

特装版で、幕末に斎藤と戦った剣心が、「その速度は射矢より速く、その精度は弾丸をも貫き、その威力は砲弾をも砕くと聞く」なんていってましたが、







白也「なるほど、たしかにライフルを凌ぐ!」




とうとう速度が弾丸を超えました(笑)。



まあ、マンガだからね(笑)。ただ、剣さん、斎藤、志々雄、宗次郎辺りは、比喩ではなくマジで、生身の剣術で弾丸の速さも砲弾の威力も凌ぐことができます(笑)。師匠なんて、艦砲以上の攻撃力なんでは?
そして、そんな斎藤の牙突を素手でキャッチする白也。これ、





じつは白也は土方歳三の教えを受けたんじゃないかな?



前回、剣さんの回想で、土方と戦ってたシーン、土方は剣さんの刀を素手でキャッチしてたし。
まあ、あくまでオレの推測ですが。
ともかく、牙突を防がれた斎藤。しかし、それで怯む彼ではありません。





零式!

キャッチされた時点で、零距離に達していたことから、奥の手の零式。


しかし、その瞬間、白也に刀をへし折られたため、ヒットはしたものの、威力は殺されたようです。
とはいえ、それで前進を止める斎藤ではありません。



折られた刀で三度(みたび)、牙突!

この刹那――



白也「視(み)えたぞ、斎藤一! それがお主の“闘姿(とうし)”か!!」

どうやら白也には、戦う相手の闘姿といったものが見えるようです。
どうでもいいですが、このるろ剣も、「特攻の拓」並みに当て字が多いですよね(笑)。





鏖(みなごろし)とか「(兄弟と書いて)ブロウ」とか、拓ちゃんで覚えたもんです。



そのうち、るろ剣でも「!?」とか、あるかもね(笑)。って、鏖は当て字ではありませんが。
ともかく、この三度目の牙突は、白也の刀で防がれます。まあ、素手で余裕こいてた彼に刀を抜かせた辺り、さすが斎藤ではありますが・・・このときの衝撃で、左腕の骨が砕けます。
直後、ふたりの至近距離で大爆発。
このあと、白也は斎藤を仲間に引き入れようと、彼を口説きます。
それに対する斎藤の回答。白也の技の仕組みを察しつつ(まだ明言はされてません)、

白也「新撰組(かこ)を捨て、剣客兵器(みらい)を拾え」


斎藤「過去(むかし)も現在(いま)も未来(このさき)も、何がどうなろうと、俺の剣はひとつの正義を貫く」




この辺、マジでかっけぇ!!



幕府側から新政府へと、立場は変われど、自身の中の正義――「悪即斬」を貫くという信念! まあ、得意技は突き技ですが。
無印のとき、彼と戦って敗れた宇水さんが「信念を貫くということは難しい」みたいなこといってましたが、これはまさに宇水さんのいうとおりなんですよ。どんなに気丈な人でも、ひとつの信念を貫くことなんて、ほぼ不可能でしょう。
それをね、マンガとはいえ、実践してくれてるんですから、斎藤ってキャラは男子であれば、惹かれずにはいられないでしょう!
いや、剣心、左之、蒼紫辺りに憧れるのも、理解できますが。
とりあえず、ストーリーに戻ります。
斎藤が白也の勧誘を断った際、陰に潜んでいた三島栄次が白也に銃を向けて現れます。

斎藤「おまえ、三島栄次――」
白也「逃げずに立ち向かう、その意気やよし。しかし、撃てど撃鉄が落ちる前に、お主の首が高く跳ぶだけだぞ」


栄次「覚悟のうえだ! おまえが俺を殺すその一瞬! その刹那! 斎藤先生が、必ずおまえを仕留めてくれる!」

栄次・・・立派になって・・・すっかり、親戚のおじさんの気分だよ(笑)。
ってか、斎藤の反応や、栄次が「藤田先生」と呼ばずに「斎藤先生」と呼んでる辺り、藤田家に引き取られ、時尾さんに預けられた後の栄次の境遇や、斎藤との接点が、ちょっと気になりますね。後々、紹介されるんでしょう。
で、先ほど、「白也は闘姿が視(み)える」と紹介しましたが、この栄次の覚悟にも、それは見えたようです。




ちょっと、かわいらしくなりすぎでは?


そりゃ、歴戦の斎藤の闘姿と比べれば、まだ年若い栄次が「小鬼」になるのはわかるんですが・・・ってか、白也が案外、ファンシーな趣味の持ち主なんですかね? (笑)
それはそうと、斎藤と白也の勝負のほうは、斎藤が「三島のいうとおりにしろ」(つまりは刀を捨てろ、ということ)と白也に命じ、結果、白也は特別牢へ収監されたようです。
オレはこの展開、いいと思う。三強(四強)の一角・斎藤を落とすことなく、それでも苦戦を強いた白也の実力も表現した、いい落としどころだと思う。
バトルものって、昔から、強さのインフレが発生しちゃいがちで、「以前のライバル」が「新たなライバル」が現れる度、弱体化しちゃってたんだけど、このるろ剣は上手い感じにインフレを抑えてるよね。
って、最近のバトルものは、大抵はそうなのかな? ちなみに、同じ明治時代を舞台とするゴールデンカムイ(こっちは日露戦争後ですが)なんかも、バトル要素もありますが、こっちは出てくるキャラが変態すぎて、インフレとか弱体化とか、そっちにまでは目がいかない(笑)。
それはともかく。
とりあえず、斎藤は無事です。函館に隣接する温泉地で、左腕の療養中ですが、それでも実力のほうも健在です。
なにより、





斎藤の狼のような強さ、気高さが健在です!



斎藤ファンは、満足していい結果だと思いますよ。

ちなみに、単行本1巻が9/4に出るようです。
思ってたより、早かったかな?
コメント
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