ひところ、猫も杓子もVIX指数といってましたね。 VIX指数とはボラティリティ・インデックスの略で、強硬指数なんて呼ぶ人もいたみたいですね。その指数連動するETFのチャートです。
ヤフーでもだせますがグラフのX軸がこのチャート以上にゆがんでます。
それにしても、なんでボラティリティが恐慌なんだろう?ま、由来なんかどうでもいいけど。
で、このところ絶好調な米国株式市場のおかげでボラティリティが低下しまってくているという話ですね。
ところが、あの、NHKですらが報じているように米国長期金利が急騰していると…。
ストーリーとしてはこうです。
米国長期債が売られている→長期債の投資家はパニックに陥る→損を埋めるため、株式を売って益出しをする→株式市場が売られる。
問題はそのトリガーをひく長期金利、ということでしょうね。
米国の投資家、特に年金基金の運用担当者がどういう相場感で運用しているのかはわかりませんが、このまま、10年債、30年債の金利が上がり続けると、これから新規に買う分にはいいでしょうけど、すでに持っている資産の値下がりはそうとう苦痛になってくるはずです。
QE2が発表されたとき、次は長期債、超長期債に向かうから大丈夫と判断したのだとはおもいますが。
それにしても、同じ疑問はみんなが持っているはずです。
ゼロ金利導入にあたっては米国は日本のことを相当研究したはずです。
同じことを投資家もして、長期債、超長期債ともにボラティリティがなくなったところで安定するはずだと判断したのかもしれませんね。
米国と日本のケースの最大の違いは市場参加者の心理でしょうか?
はっきりいって、日本の運用担当者はぜったいに首にはならないわけだしね。
でも米国債券市場は、ま、いってみれば、ルーレットの盤ですからね。