美しい雨

ふわわとしあわせな時も、涙でぐちゃぐちゃな時も。
食べて笑って眠って、たまに旅にでて、生きてゆきます。

凍える牙

2006年03月07日 | Weblog
’96直木賞受賞した『凍える牙』 今回の旅のお供だった作品。


乃南アサさんの作品は、いままで2作だけ、他は読んだことはナイ。
何故か、なんとなくはまれなかった、はいってこなかった。実はゆうと。


多分、スキキライは、はっきり分かれる作家さんかもしれない。


だから、普段本屋さんで、なんとなく見ても、また新しいのが出たのネ。
という程度の認識。


目にはつく、でも手にはとらなかった。そんな存在


でも、今回何故かふと、『凍える牙』を手にしていて、何も、深く考えず、
レジに向かっていたワタシ。不思議です、本との出会いって。


ともかく描写が、ぐんぐんワタシの中に染み込んできては、目の前に、
情景が、くっきりと、鮮明に浮かび上がってくる。


こんな感覚、久しぶりで、なんだか夢中で読みきってしまった。オモシロイ!


”音道貴子”とゆう女の刑事さん、一緒になって一体となって、なんだか苦しい
感覚にもとらわれてしまったほど。オンナであるから、わかることもあるのかも。


当たり前だけど、ミステリーはいつも、犯人やその周辺の証拠集めに、
ワタシはフル回転だけれど、今回はそれよりも、事件を追う主人公の心の動き
に、弱さ、強さに、ただただ引き込まれたように思う。


そして、疾風の存在お見事の描写!


確かに、ワタシは、疾風と音道刑事と一緒に、XJ(ペケジェー)に乗って、
首都高をリアルに風をきって、走っていたもの。


バイクに乗って、びゅんびゅん感じるあの空気抵抗、でもあの感覚は
何にも代え難い!気持ちいい!そして、降りたときの疲労感とだるさ。浮遊感。
それまでも、リアルに感じてしまうほど。

事件自体は、少し珍しい感じで、それだけでは現実味は沸いてこなかった
かもしれない。ミステリーとしてだけだったら、やっぱりはまらなかったかも
しれない。実はゆうと(笑)


でも、音道刑事と疾風の存在に出会えたことが、なんだか清清しくて、ウレシイ。
音道シリーズは、読んでみたいナ。面白いといいナ。


あぁ、面白かった!これに尽きます!


タイミング

2006年03月07日 | Weblog


自分がこうしたい!と願うこと、なかなかいろんなFactorが
からまっては、うまくいかないことも、時としてある。
悲しいかな。それは、タイミングのズレが問題だったりもして。


でも、うまくいくときって、意外と本当あっけないほど、するするとゆく。
それは、きっと神様からのプレゼント お許しがでたということ。


そんな風に思ったりもしてしまうワタクシ。神様はいるゾ!



病院にお勤めしている、毎日激務をしているトモダチが、本当にいつぶり??
というくらいのお休みがもらえたとのこと。ちょうどワタシのお休みと重なった。奇跡!


こんなに直前だから、いいお部屋も取れないのかと思って、
何軒かけまわるのかと思っていたら、最初に電話をした第一希望のお宿の、
しかも!特別ルームが一つだけ空いている!とおかみさんがゆうのだ。


電話口で、『思わず本当ですかっ』て、興奮してしまったワタシ。ウレシイ


素晴らしいタイミング ココロも踊る、踊る。





なんどもリピートしたいくらいのお宿も、オトナになるにつれて、
増えてきた気がする。スキなものは、スキ。ワタシ好みのココロ遣いが
感じられる場所は、何度でも行きたくなる。限られたヒトトキ。失敗は
したくないもの。


一の宿倶楽部 http://ichinoyado.com


ここ数年、ここの9宿を巡るのが、タノシミでもある。
『景風流の宿 かのうや別邸 そらの庭』が中でも一番スキ。極上。


景風流・・けいぶる・・ちいさなケーブルカーで、運んでくれるのだ。
一気に、無邪気に、わくわくする。本当に、あれは興奮するはず。


今回は、かのうや別邸には行かないけれど、またタイミングが巡ってくるはず


神様、きっと!

美冬

2006年03月07日 | Weblog
とあるカフェの片隅に、一番奥に、このランプは置かれていたの。
その姿は、まるで、静かに、見守っているかのように。


ただただ、美しくて、優しくて、ココロ奪われてしまったもの。

じっくり丁寧に、挽かれたコーヒーを飲みながら、ソファでくつろぐヒトトキ。


外の寒さで、体も心もこわばっていたのに、なんだかゆるりと溶け出すような
やわらかいヒカリ。ステンドグラスは、本当に美しい。と思う。


以前、ヨーロッパにいったときも、ひたすらあちこちの小さな教会にまで足を
運んでは、ステンドグラスを見にいったもの。夢中になって。


荘厳な雰囲気なものから、可愛いらしいものまで。いろんな表情をみせてくれる。


どこから来るの?懐かしいこの感じは生まれる前に知っていたような気もする。
そして、なぜか、ステンドグラスは、冬に似合う、気がする。


Spring has come! もうそろそろ、すこーしずつ春もやってくる。


でも、まだまだ堪能できる、今だからこその、美しい日本の冬も感じていたい。
ヒトのぬくもりとか、やさしさも、いつも以上に感じられる気もするし。


3がつは、冬も春も、ヒトとの関わりも、いろんな表情を、あらゆる変化を、
感受性豊かに、感じられる一ヶ月。ステンドグラスのランプの傍で、そんなことを思う。


毎日丁寧に、その瞬間、その瞬間を味わって、過ごして、ゆきたいもの。


そして、それを感じとれる自分でいたい。たとえ、また忙しい毎日だとしても。
それが、毎日を豊かにする。同じ瞬間は、二度とない。そう思う。


明日も、また新しい一日がやってくるものおやすみなさい。