KAGEブログ 光あるところに影がある

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犯罪者が漫画好きだった場合、漫画からの影響など本当にあるのか?

2008-07-23 19:20:45 | オタクな話題
いやまあ、アニメ好きでも特撮好きでもゲーム好きでも言いたい事は同じだが。

例の川口市での父親を刺殺した少女の部屋から漫画やミステリー小説十数冊が押収されたとの記事を読んで、「ああ、またこのパターンか」とうんざりした方々も多いのではないかと。
最初は具体的な作品名は出さず、オカルト漫画なる言い方をしてたな。
んで、どうやら漫画は「ひぐらしのなく頃に」だったらしい。

私はこの作品を読んでないし、アニメも実写も未見なので、作品そのものに対する感想は今のところないんだが、大ヒットしてアニメも好評で、実写映画にもなったという知識くらいはある。
好きな人からはミステリータッチの作品と聞いてたんだがオカルト要素もあるのだろうか。

まあ、機会があれば面白そうだし見てみようかなと思ってたりしたんだけど。

確か以前もこの作品こういうあまりありがたくない事件で話題になってた様な。
斧を使って殺人するシーンがあるとかで。

しかしミステリーやサスペンスでそういうシーンがない作品の方が珍しいだろう。
事件が起こって話が進むんだから。

大体、殺人の場面がある創作物って山ほどある訳だし、この女の子は映画やテレビドラマだって見てたと思うがそこは無視か?
だったら漫画も小説も無視するべきなんじゃ?

まあ今更マスコミの短絡思考報道をそのまま受け取る人もさすがに少ないと思うけど(思いたい)

本当に作品が犯罪に影響してるなら、もっとたくさん犯罪起きてる筈だし、あれだけのヒット作なんだから。
で、他にこの作品読んだ人達が犯罪に走らなかった理由も考察しなきゃ片手落ちな気がするし。


でも今やオタクがあまり悪い意味で使われなくなった様に見えても旧態依然とした体質のまま偏見を持ってる人はいるって事だな。
作品をきちんと読みもせず(いや「ひぐらし」は俺も読んでないんだけどさ)、単にある場面だけ切り取って関連性語られても無理があるってもんだわな。


私は世代的に幼女殺害事件の宮崎勤が逮捕された時、現役オタクであった。
毎月アニメ雑誌も買ってたし、特撮雑誌も講読していた。
ちょうど古い特撮やアニメのビデオが色々出た時期で、ビデオも安くなってきた事もあって当時やたら録画やダビングしていた。
それこそ部屋の状況は宮崎勤の部屋によく似ていた。
本とビデオテープの山であったから。

あの当時のトラウマは正直まだある。
実際には幼女を殺した事とアニメや特撮が好きな事は無関係なのに、アニメや特撮のビデオをたくさん所有してるだけで、犯罪者予備軍の様に世間で扱われたのだ。
世間とゆーかマスコミで。

仲間内だけで楽しくやってたのに、無関係なヤツに割り込まれて荒らされてしまったのだ。

その後、自分らより下の世代はオタクである事にうしろめたさみたいなモノは感じなくなってる様だ。
そう見えるだけかもしれないが。


まあ、この時の思い出があるので、素直にオタクと胸はっていえないとこが今も少しある。
元々少し自嘲気味に使ってた言葉だったし最初は。


これ以後、似た事件などがあると、すぐオタクバッシングが展開されたりもした。
ひどい時は加害者がオタクかどうかもわかんない段階で漫画やアニメの影響を危惧する声をあげる人もいた。

大半の事件は犯人がどんな趣味であれ漫画作品なんかと無関係だ。

ま、多分記事を書く時に楽だってのが一番の理由だろうな、こういうこじつけ。


ちなみに現在自分の部屋には薬物関係の書籍が数冊、猟奇殺人についての本も数冊ある。
むしろこういうの読むと絶対薬物に手は出すまいとか、犯罪者にはなりたくないと思うんだけどね自分は。