KAGEブログ 光あるところに影がある

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『日本テレビ動画研究会』レポート(5)

2007-02-28 20:05:02 | 日本テレビ版「ドラえもん」
やっと、今回でこの話題終わりです。

て事で、しつこく旧ドラ上映の話題な訳ですけども。
最後に「潜水艦で海へ行こう」(本放送昭和48年8月5日Aパート)を上映して頂いたのですが、これは昨年ネオ・ユートピアの上映会でも公開されたので、一部の方々には比較的有名かと。

あ、これ「くるった腹時計」と放送日が一緒ですね。
両方夏休みの話だもんなあ、一応放送一回分見れたって事か。

そういえば、「くるった腹時計」の巻で、ガチャ子がドラえもんに対して「21世紀から来てる癖に」というセリフがあるのだが、当時はまだ22世紀からではなく、21世紀から来た事になってたのだなあと妙な感慨を抱いた。
原作も当時は21世紀から来た事になってましたから、これは当然なんですが。

「潜水艦で海へ行こう」については昨年一度見てるし、他の方の感想等も色々あったので、この話に関してはレビュー省略(決して手抜きではない、信じる様に)

で、あらためて見返して旧ドラの面白さを再認識させていただいたのだが、返す返すも残念なのは、フィルムが全話は残っていない事である。
しかし、数年前には絶望的とさえ言われていたフィルムが数話分とはいえ個人的に保管されていたのだ。
いつかどこかで全話分が偶然見つかる可能性だって無くはない。
希望をもち続けよう。

その後、場所を移し、軽い雑談等を皆とさせていただき、大変楽しかった。
参加された皆様、本当にありがとうございました。

ついでに今までのネット等での噂や納得いかない風評についてこの際、当時の視聴者であり、あらためて見てやっぱり面白かったと確信した旧ドラファンからの反論をここで記しておきたい。
以前も似た様な事を書いた覚えもあるが、まだ色々書きたい事があったので、物のついでに(笑)

まず、

・雰囲気が陰気で暗かった

これは数年前に一部で噂になってたのだが、出所もよくわからないし、しかも当時見てた人の意見であったらしい。
本当に当時の視聴者の意見か?と、この噂を読んでからずっと疑問であった。
ネオ・ユートピアの上映会で見た人ならわかるかと思うが、「陰気」ってのは一体どう解釈すればそう見えるのだ?
どっちかっつーと、「うるさい」くらいの番組かと思うんだけど。
まだ、「下町人情的雰囲気があった」なら解るんだが。

・あのオープニングだと人気が出ないのも無理はない

たまにこういう論調の方がいるのですけど、これは勿論、主題歌を実際聴いての意見なんだが、これも当時の視聴者からは意味のわからない言いがかりでしかない。
↑ちょっとこの表現もどうなんだという気はするが、当時はあのオープニングが「ドラえもん」の主題歌であり、普通に毎週楽しみにしてたし、よく私は口づさんでいた。
むしろ、後のテレビ朝日の「♪あんなこといいな、できたらいいな」の方が自分はよっぽど違和感あったくらいである。
大体、旧ドラを見てなかった人は視聴習慣によって(当時は宣伝も大々的にはやってないし、裏番組を毎週見てたらまず他のチャンネルにはしない)、そもそも放送してた事に気付いていなかった人の方が多い訳で(実際、見れる状況であっても後で旧ドラの存在を知ったという人がいる)、オープニングがパワー不足だからといって見なくなる理由にはならない(私はパワー不足とも奇妙とも全く思わないが)。
私にとっては旧ドラのオープニングこそ「ドラえもん」のテーマとして馴染んでいたのだから。
単に後のシンエイ動画版主題歌に比べてイメージが違う為、シンエイ版主題歌が刷り込みされている人にとって違和感があるというだけの話であろう。

とりあえず、今回はこんなとこで。

ネオ・ユートピア43号の大特集が今のところ決定版ともいうべき資料であるし、しばらくは旧ドラ関連に新しい展開は無いと思われるのがやや残念ではあるけど(あるとしたら残りのフィルム発見しかないかな)。

さて、ネコあつめ鈴の件もそうだが、私は自分の記憶を確かめたい話が他にもいくつかある。
単純にもう一度見たいというのは当然あるが、再確認したい場面も結構あるのだ。
記憶が正しいかどうか、そろそろ自信もなくなってくる位の年数は経ってしまっている。
いつか、旧ドラが偏見と好奇の目ではなく、当時のアニメ化の意義と「ドラえもん」の状況を理解されて、普通に視聴出来、正しく評価される日がくる事を心の底から願う。