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海外報道紹介☆「北朝鮮のミサイル発射」の不埒を咎めるTimes-朝日新聞とはえらい違いやで!

2009年04月11日 23時11分20秒 | 英字新聞と英語の雑誌から(~2010年)




北朝鮮のミサイル発射動向を前にして、それが惹起する日本国民の生命・身体・財産・名誉を毀損する蓋然性をミニマムにすべく、麻生総理が指示した「PAC3」とイージス艦の配備をあろうことか「憲法違反」「北朝鮮を刺激してかえって緊張を高める」等々と言い募るプロ市民やマスコミが存在する国。残念ながらそれがこの国のようです。では、世界はこの事態をどう見ていたのか。それを知る上で実にバランスのよい記事をTimes紙で見かけました。以下紹介します。出典は、” China and Russia oppose West’s call for robust response,” April 6, 2009「断固たる対抗処置を要求する西側諸国の前に立ちはだかる支那とロシア」。尚、この事態を巡る私の基本的な考えについては下記拙稿とそこにリンク&TBしている記事をご一読いただければ嬉しいです。


・<神風>としての北朝鮮ミサイル発射☆「集団的自衛権行使違憲論」の崩壊の予兆
 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/bd59edbb0bf2086519dec73c73339bc6



Japan and its Western allies faced resistance from China and Russia last night in seeking a tough response to the North Korean rocket launch.

The rocket passed over Japan, which called an emergency meeting of the 15-nation UN Security Council. Western diplomats say that the launch violated UN sanctions on North Korea’s missile programme, and were pushing for a “robust response” by the council that could include new measures. Security Council Resolution 1718, passed in 2006, demands that North Korea suspend all activities related to its ballistic missile programme.

Susan Rice, the US Ambassador to the UN, said: “The United States’ view is this is serious, it’s a violation and it merits an appropriately strong United Nations response.” China and Russia, which have veto power in the Security Council, signalled that they would oppose any new sanctions, especially as North Korea said that the projectile was the vehicle for a satellite, not a missile. ・・・

Ban Ki Moon, the UN Secretary-General and a former South Korean Foreign Minister, urged “all countries concerned to focus on ways to build confidence and restore dialogue”. He called on North Korea to return to the six-party talks on its nuclear programme with the US, China, Japan, South Korea and Russia.

Sin Son Ho, North Korea’s UN Ambassador, expressed satisfaction with the launch despite its apparent failure. ・・・The three-stage rocket, known as a Taepodong 2, was fired at about 11.20am from the Musudanri launch site in the north east of North Korea. State media said it successfully placed into orbit a communications satellite named Kwangmyongsong 2 (Lodestar). ・・・


日本とその西側の同盟諸国は、昨夜、支那とロシアの抵抗に遭遇した。それは北朝鮮によるロケット発射に対して確固とした対応を求めるプロセスでのことである。

当該のロケットは日本の上空を通過し、而して、日本は15ヵ国で構成される国連安全保障理事会の緊急会議を招集した。西側民主主義陣営の外交官の中では、北朝鮮のロケット打ち上げは北朝鮮のミサイル開発プログラムに対して課された国連の制裁措置に違反するとの主張がなされている。よって、西側諸国は新たな制裁措置をも盛り込んだ「断固たる対抗処置」を行なうように安全保障理事会に要求していた。国連安保理決議1718号、それは2006年に可決された決議であるがその1718号によれば、北朝鮮は弾道ミサイル開発計画に関連するあらゆる活動を停止するべきものとされている。

米国のスーザン・ライス国連大使は、「アメリカ合衆国は事態を深刻と受けとめている。今回の事態は国連決議の違反であり、それに対しては激しい国連における処置が当然に求められる」と語った。安全保障理事会における拒否権を持っている支那とロシアは、北朝鮮が今回のプロジェクトはミサイルではなく人工衛星を打ち上げるためのロケットであったと述べていることを主な理由にして、それがどのようなものであれ新たな制裁措置には反対の意向を伝えている。(中略)

元韓国外相でもある潘基文国連事務総長は「すべての諸国が信頼関係の構築と対話再開に向けて真摯な努力をすることを」強く促した。同事務総長は北朝鮮に対して、北朝鮮の核開発プログラムについて米支日韓露と話し合う場たる6ヵ国協議に復帰するように訴えた。

北朝鮮の申善虎国連大使は、その打ち上げは絵に描いたような失敗であったにかかわらず、ロケット打ち上げに関して満足している旨を表明した。(中略)テポドン2号として知られている当該の三段式ロケットは北朝鮮東北部の舞水端里ロケット発射基地から【2009年4月5日の現地時間】午前11時20分に打ち上げられた。而して、北朝鮮の国営放送は光明星2号(「北極星」の意味)と名づけられた通信衛星を地球を周回する軌道に乗せることに成功したと報じた。(中略)



The US military said that the rocket’s payload failed to enter orbit and fell into the sea. “Stage 1 of the missile fell into the Sea of Japan,” a statement by the North American Aerospace Defence Command and US Northern Command said. “The remaining stages along with the payload itself landed in the Pacific Ocean. No object entered orbit and no debris fell on Japan.”

Many countries insist that even an unsuccessful satellite launch would allow the North Koreans to improve rocket technology which, by its nature, can be readily adapted to military use. With the exception of China and Russia, North Korea’s former Cold War allies, the launch was met with stern calls for North Korea to be punished after defying weeks of warnings from world leaders and provoking anxiety across northeast Asia. ・・・

Reaction was particularly strong in Tokyo. Patriot missile batteries were deployed in the north to shoot down any parts of the rocket that might have fallen in Japanese territory. “It is an extremely provocative action. Japan can never overlook it,” Taro Aso, the Prime Minister, said. ・・・


アメリカ軍によれば当該ロケットの弾頭は地球周回軌道に乗ることなく海の【モズクじゃなかった】藻屑と消えた由。「当該ミサイルの一段目は【「東海」ではなく!】日本海に墜落した」と、北米航空宇宙防衛司令部および米軍北方軍司令部は声明を発表した。「ロケットの二段目より上の部分はその弾頭自体とともに太平洋に落ちた。而して、地球周回軌道に乗った物体は存在しないし、また、日本に落下しら残骸や破片も皆無である」、とも。

けれども、仮令それが人口衛星であり、かつ、その打ち上げが失敗であろうともその打ち上げによって北朝鮮はロケット関連技術を向上することになり、而して、そのような技術の本性からして北朝鮮のロケット技術向上は軍事に容易に転用できるものであると主張する国は少なくない。よって、数週間にも亘る各国の政治指導者からの警告を無視してなされた、かつ、東北アジア地域全体を覆う苛立ちが混じった不安の声を無視してなされた今般のロケット打ち上げは、双方ともに冷戦期の北朝鮮の同盟国である支那とロシアを例外として北朝鮮は罰せられべしとする強烈な要求を生じさせた。(中略)

北朝鮮のロケット発射に対する反発は日本政府において特に強烈である。実際、当該ロケットの一部にせよもし日本の領土内に落ちる怖れのあるものがあればそれを迎撃すべく、パトリオットミサイル発射部隊が日本の北部に配備された。麻生太郎首相は「ロケット発射は極めて挑発的な行為であって、日本として断じて看過できない」と述べられたのである。(後略)






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