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Work from Home ≒ 在宅ワーク:コロナくんが教えてくれた「働くため」の必須環境

2023年10月21日 22時22分10秒 | 徒然日記

⤴️画像はブログ友からお借りしました。

https://blog.goo.ne.jp/shute-y/e/c8692662da8f50366617856d346d880c

この画像の風景は新百合ケ丘の自宅から直線距離で16マイルも離れていない都内某所。

昔、あるプロジェクトのフリーランスのスタッフ諸君のために借りていたオフィスの町内。

もちろん、わが家の遠距離移動は通常新横浜経由ということもあるけれど、

一昨日、衣替えしていてつくづく思い知らされました。

この二年間、コロナくん騒動のために、

小田急線で3駅向こうの多摩川を越えたのはわずかに成城学園前に買い物に行った2回だけ❗️

もちろん、今年もこの画像の風景には入り込めませんでした😢

 

・・・they're finally repaving the parking lot【↖️イギリス英語は「car park」】here at the office next week. So we won't be able to park there.

But where are we supposed to park while the work is being done【↖️❎「while the work will be done」】

Well, since most of the employees have laptops now, the company's encouraging us to work from home while the repaving's being done【↖️❎「while the repaving will be being done」】.

(うちらが入居してるビル管理側もとうとう事務所隣の駐車場を鋪装しなおしはるんですわ。

で、そやさかい、工事中は駐車場が使えへんようになるちゅーことですわ。

それほんまですか? で、作業員さんらが鋪装工事してはる間、うちらどこに車とめることになんねんやろ?

まぁーなんやろ。ぶっちゃけの話【≒「since S➡️V」の意味内容】、うっとこの従業員でラップトップのPC持ってへんもんは、まぁーおらんやろから、駐車場鋪装工事期間は在宅ワークしたらどうやろ。て、上の方はうちらに勧めるつもりみたいなんですわ)

(出典:公式TOEIC Listening & Reading 問題集7 Test1 Questins50-52, 太字はKABUによるもの)

イギリス英語の入門書紹介――役に立つのにお洒落で楽しい「イギリス英語」の招待状のようなもの

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2387050ede4ca0a2947e1c5783157128

 

コロナくん騒動の初期、政府が(経団連を通じて)企業各社に「在宅ワーク」を要請したというニュースを見聞きしてその世間知らずぶりに唖然としました。なぜならば、ーー飲食や風俗、設備修理や物流配達、コンサートやスポーツといった論理的に「在宅ワーク」に馴染まないワークは論外としてーー、各企業は少なくともこの10年で(国境さえ超えて、商材とサービスの品質向上とコストカットのためにも)「在宅ワーク」が可能な業務職掌はアウトソーシングを含む「在宅ワーク」に移行してきているから。ならば、政府のこの要請は「乾いた雑巾を絞ってください‼️」という頓珍漢なものだっただろうから。

わが家は、しかし、首相や厚生労働相を批判する気持ちはあまりありません。そんな細かいこと、国政をあずかる首相や閣僚が知らなくても(知っているのが望ましいにせよ)別にどうということはないから。だから、寧ろ、その領域の専門家であるはずの官僚がこのような頓珍漢な施策を閣僚や首相に平気で上申したであろうことに唖然慄然とする。おいおい、仕事しなさいよ❗️ おいおい、仕事できないなら税金ドロボーはやめて潔く辞職しなさいな、と。そう、わが家は思いました。

 

而して、もう一つコロナくん騒動渦中の「在宅ワーク推奨」問題であらためて感じたことがあります。それは、ある種、相矛盾する「在宅ワーク」に関するアンビバレントな認識。すなわち、

>在宅ワーク可能なワークは本来的に不要なワークではないだろうか

>非・在宅ワークの機能と価値は能力開発と発想の提供にあるのかも

 

ちなみに前者はわが家の独創ではなくていろいろな論者が口にされてきたこと。よって、米英のビジネススクール(MBAの組織論:Organizational Behavior)でも定番の論点です。要は、①在宅ワーク可能な業務は情報テクノロジーの進歩を念頭に置くとき究極的にはほとんど切り捨て可能か、逆に、②専門家に外注するしかない(あるいは、組織内部の腕っこきの専門家が担当するにしても、彼女や彼のその付加価値の高い作業とオフィスでの勤務時間という時空との間にはほとんどなんの関係もないだろう≒Left alone in the office, she is quite creative as well as productive♥️)ということ。例えば、

Work expands so as to fill the time available for its completion. ・・・Granted that work (and especially paperwork) is thus elastic in its demands on time, it is manifest that there need be little or no relationship between the work to be done and the size of the staff to which it may be assigned. ・・・This fact is widely recognized, but less attention has been paid to its wider implication, more especially in the field of public administration.

(仕事なるものは、仕事を終えるための作業量は投入可能な時間を使いきるまで膨張する。・・・仕事が(就中、事務仕事が)それを完遂するために要求してくる時間がこのように伸び縮みするものとするならば、達成されるべき仕事の作業量とその作業のために割り当てられるのだろう人員の規模との間にはほとんど、あるいは、まったくなんの関係もないことは明らかである【ここの「need」は否定の意味の「little or no」を受けているので助動詞ですよ❗️】。・・・この事実は多くの人に広く認識されている。けれども、この事実が含意している広範な意味に比べれば、とりわけ【コロナくん騒動の際に「在宅ワーク」を企業に要請した日本の官僚に典型的な】お役所仕事の領域においては、よりわずかな注意しか払われてこなかった【ここ比較級の「less」が「なにに比べてより少ない」のかきちんとおさえましょう❗️ そう、それは「widely recognized」を受けた「its wider implication」に対してなのです。尚、「more especially in the field of public administration」の前に「,」があることにも注意。音読してみられれば明らかですが、このカンマの前後でこのセンテンスは切断されているのですから。(^o^)/】)

(出典:C. Northcote Parkinson「Parkinson's Law」)

畢竟、蓋し、在宅ワークは不要であり、更には、非・在宅ワークもゆくゆくは(漸次「在宅ワーク」可能なワークになっていき➡️)不要になる? And Then There Were None (そして誰もいなくなった)❗️ 

 

 

非・在宅ワークという玉葱。その皮を剥いていくとき最後になにが残るのでしょうか? わたしはそれは人の成長とアイデア獲得のための環境ではないか。と、今般のコロナくん騒動渦中の「在宅ワーク推奨」問題を通してわが家はそう感じました。

蓋し、数学や理論物理の世界でも、プロ将棋やチェスの世界でも、絵画彫刻でも作詞作曲やアニメ原作の界隈でも、ーー「鳥の翼がいかに完全な構造物であるとしても、真空の中では鳥の羽ばたきも空疎なものに終わろう」というパブロフの箴言の示唆する通りーーどんな天才も独りでは一人前の専門家に成長することはできないだろう。加之、非凡に見える発想やアイデアもまた「真空の中」では向自化できなかったのではありますまいか。そうわたしは思うのです。

誤解なきように。今のネットの時代でなくとも、その道の専門家になるに必要な情報や技術は天才と後に呼ばれるほどの人ならーー実は、アインシュタインもウィトゲンシュタインも、ダリもピカソも(おそらく、藤井八冠も❗️)その分野の基本的技量の修得の完成度には定評があったように、ーーほとんど独習で修得可能なのでしょう。羨ましい🐙 而して、ここでいう非・在宅ワークの時空とは「非・真空」の空間を自分の寿命とともに流れる、専門知の内容に自分にとっての社会的と歴史的との意味を示唆する環境に他ならない🍎

換言します。蓋し、個人情報や知的財産を防衛する情報テクノロジーが進む中でほとんどの事務仕事系列の在宅ワーク可能な業務は消滅するのでしょう。他方、付加価値の高い在宅ワーク可能な業務は増えることはあっても減ることはなさそうに見えます。

そして、ここがポイントではないのかしら? なぜならば、今のこの時に付加価値の高い仕事が在宅でできる彼女や彼は、その前の数年から十数年の非・在宅ワークの時空の中で先輩方の背中や世間さまの厳しさ優しさを実地に見ることではじめてーー知識や技術、情報やアイデア、なにより人脈の社会的意味を体得してーー付加価値の高い一人前の在宅ワーカーに成長できたのだろうから。わたしはそう考えます。

以上

 

 

おまけ

・・・I have something exciting to tell you. Jones Accounting has expressed serious interest in acquiring our firm. ・・・

That's great, but ーー Jones Accounting? Isn't their headquarters in London?

Yes, we'll have to move our office to London if Jones acquires us, won't we? I'm not sure our staff would want to make that commute.

・・・Well, a lot of our work can be done remotely. If we decide to go through with the acquisition, I can put together a presentation for our staff. ・・・

(お二人さん、わくわくすっごたるニュースが来たばい。Jones Accounting 社がうちん会社ばほんなこつ買収すごたっち表明さしたったと。・・・

そらぁーすごか❗️ー ばってん、Jones Accounting さんちいうたらそん本拠地オフィスはロンドンにあったとじゃなかったかんも?

そげんばい。じゃけん、こん買収がほんなこつすんだらうちん会社もロンドンに移転せんとでけんじゃろね? そげんなろもん? そっで、そげんなったときにくさい、うちんスタッフはそんか遠距離通勤ば甘受してくるっじゃろか? あたしやちいとあやしかち思うばってん。

・・・そげんなろね。ばってん、在宅ワークででくる業務も山んごつあるけんのも、買収ばやり遂げるち決まったら、あたしが従業員向けの説明ばとりまとむっですたい。・・・)

(出典:公式TOEIC Listening & Reading 問題集9 Test2 Questins56-58, 太字はKABUによるもの)

 



P/S

資料:”柏木由紀 卒業に関してのご報告”

https://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-12825333622.html

 

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