英語と書評 de 海馬之玄関

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”内部留保は打出の小槌?”・・・残念ながら、「No❗」です

2018年07月02日 10時07分43秒 | Weblog

 

◆内部留保は打出の小槌?

 https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12387635808.html

 

 

リベラル派の方々の議論を聞いて

こちら側が茫然自失してしまう。

そんなことが少なくありません。

 

価値観の違いとか、専門領域での勉強不足とか(⬅もちろん、これはこれでリベラル派の抱える問題点ではあるけれど)、そんな、まっとうなものが原因ではない、その議論の凄まじい荒唐無稽さと傍若無人な独善性に、呆然唖然、茫然自失。要は、世の中を認識する枠組み――これは比喩ですが、謂わば「カント哲学に言う、「悟性の先験的カテゴリー」の如き、それは一応は、論者の価値観に左右されない万人に共通なもの」と考えられる枠組み――が破綻してはる。そして、もちろん破綻の自覚はなく、よって、格差のないより開かれた自由な社会なるものを目指してなされているのだろう、自分達の言論の営みが、単に、謂わば「底の抜けたバケツ」でもってされるバケツリレー(エアーバケツリレー!)でしかない自覚もない。

而して、この「内部留保」とか「比較優位性」、または、「相対的貧困」とかも、彼等がよくわたしたちを茫然自失にさせてくれるイシューです。あのー、「内部留保」を巡る、彼等リベラル派の勉強不足に基づく誤謬は、このリブロ記事およびこのリブロ記事のコメント欄で紹介されている記事(⬇)に明らかでしょう。でもね、彼等の誤謬の基盤には、世の中を見る枠組みに関する、もっとシンプルなトンデモな思い違いがあるのではありますまいか。要は、

▽内部留保――菅原晃さんのエントリー記事
・「M&A増加」
 http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-1167.html

 

基本的に、どの企業も――

国内の分業と競争を通して――

競争し対峙しているのですよね。


1)外国の企業と!

2)技術の変化と!

3)市場の変化と!

4)時代の変化と!

 


だから、

今と同じような商品を同じように売って、
同じような収益を上げていくような存在

そんな「大企業」なるもののイメージから税制なり福祉政策なりを論じている政治家が

いまだに、この国には存在しているというのは、滑稽というかそら恐ろしくなります。

 



それと、「大企業の課税強化」、あるいは、所謂「富裕層の課税強化」、

または、「相続税(英米法では遺産税)」の累進性の引き上げ・・・。

個人や私企業が稼いだ金を、とりあえず立法化すればどうにでも国は奪えるという発想。

 

これ、リベラル派の内部においても――例えば、あのJ・ロールズさんの議論が撃沈され、

社会思想の海底に沈んでからの――この四半世紀前からは、正直、そう根拠ないですから。

 

>格差はあってはならない必要悪、世代間の格差の固定は絶対悪?

>富裕であるについては、国のサービスや治安の安定も与して力あったはず

>ならば、富裕層や大企業には応分の負担を要求できる?

 

これも根拠ないですから。


そう、「お金持ちには多目に出してもらいたい」と思うのも言うのも勝手。

だけど、「出せ!」と法が命じるとしたとき、その法哲学的の根拠ないんですよ、

そう確かなものは。ならば、そのような理屈に合わない法制は稼働しないか、

早晩破綻します。

 

まあ、同じ日本国民内部の負担の割合を議論する前に、それよかかな、現在、

外国人にだらだら出している生活保護と国民健康保険。まず、これをゼロにしなさいな。

話はそれからだよ。と、そうわたしは思います。

 



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