Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

北米トラックオブザイヤーを受賞したホンダ車って?

2006年01月11日 | ニュース

 先日の新聞に以下の記事があった。
  「シビックとリッジラインは、1月8日にデトロイトで開催されている国際自動車ショーにおいて、それぞれ「北米カーオブザイヤー」と「北米トラックオブザイヤー」を受賞した。1メーカーが同時に乗用車とトラック部門で受賞するのは、今回が初めて」
 シビックはともかく、「リッジライン」という名のトラックは日本に導入されておらず、ほとんど知られていないので調べてみた。
1.概要
 「リッジライン」は、MDX、Pilot、Elementに続くHondaのアメリカ開発モデルで、カナダで生産される。サイズは、全長5252mm×全幅2217mm×全高1785mm、ホイールベース3100mm。
 価格帯は27,000ドルから32,000ドルで、当初1年間に50,000台の販売を計画。
2.室内
  定員5名でフルサイズトラックに匹敵する広い室内を持つ。2列目座席は、下部にゴルフバッグを入れられる収納スペースがあり、6:4分割の座面を両方跳ね上げると、フルサイズのマウンテンバイクも収納できる。
3.荷台・牽引能力
 荷台は、全長が約1.52メートルで、専用のテールゲートは、下に倒すことも横に開けることも可能で、荷物にあわせた積み下ろしを可能にしている。
 Hondaの二輪車、船外機、汎用製品を使った生活の中心としてデザインされた「リッジライン」は、フルサイズの4輪バギー、または大型オフロードバイク2台の積載が可能である。また、業界初の機能として、荷台床の後部を持ち上げると現れる収納スペースも採用している。また牽引能力は、2名乗車時で約2,250kgを実現している。
4.パワートレーン
 エンジンは3.5L V6を搭載、255馬力の最高出力を発生しながら、クラス最高レベルの燃費とトラックでは初のULEVの排ガスレベルを達成している。また、VTM(トルク変動マネジメント)-4WDと5速ATを採用、トラック初の4輪独立サスペンションと併せ、優れた乗り心地と全天候性能、オフロード走行性能を両立している。 
5.まとめ
 トラックシャーシを持たないホンダがどのようにしてトラックを開発したのか興味があったが、「リッジライン」は、これまでのCR-Vやオデッセイ等と同様、乗用車のコンポーネンツを使い、乗用車の性能や乗り心地に、RVの多用途性を付加させた車のようである。
 全車4WDであること、「ホンダ製品を使った生活の中心としてデザインされた」コンセプトなどはまさしくホンダ的であり、面白そうなRVである。