Asian Cars通信 ~since 2005~

日本とアジア各国の車の紹介と国内・海外の車にまつわる取材記。きっと、新しいアジアカーの時代が来る!!

台北取材記

2005年03月21日 | 取材レポート
正月明けに台湾に行ってきました。
1年ぶりの台北訪問ですが大変良かったです。
2002年の夏以降毎年訪れていますが、なぜそんなに気に入ったかを
列挙してみました。

① 日本に好意や憧れを持っている人が多い(と感じる)
  (日本文化に盲従しているのではと思うほど) 
② ほとんどの人が親切であり、筆談(漢字)で通じる
③ 物価が安い(地下鉄約60円、タクシー約210円(いずれも初乗り)
④ 治安の悪さを感じない
⑤ ①にもかかわらず、異文化(中華)圏である(旧正月、真っ赤な寺など)
⑥ 外食に困らない(安くて味覚が合う店が多い)
⑦ 日・韓・欧・米のほとんどの自動車ディーラーがある
  (日本に入っていないメーカー、車種もある)
⑧ 日本メーカー等の現地仕様車がユニークである(超豪華仕様)
⑨ ⑧が大抵タクシーで走っている(早速ウィッシュ、ティアナのタクシーを目撃)
⑩ カタログの装丁が豪華で、きれいな写真を使っている
⑪ それらカタログの入手が比較的容易である
⑫ パソコン部品・古本市場、ミニカーショップ、書店などは日本にない商品
があり、良い意味でのオタク文化(都市文化の一種?)が成熟している

身の回りの友人からは色々なアドバイスを頂き、本当に感謝しています。
今後も、台湾に限らず世界各国のローカルな車事情をウォッチングしていき
たいと思っています。それでメシを食うことができれば最高なのですが(笑)。

北京取材記

2005年03月21日 | 取材レポート
5月の連休を使って、中国の首都・北京に行ってまいりました。
 中国人の友人趙さんによる案内で、天安門広場、故宮博物院、万里の長城(八達嶺長城)の観光と、カーディーラー廻り等を楽しみました。
 1日目は成田出発が夕方だったので、北京のホテルに着いたのは深夜でした。道中走っていた車は、黒塗りのVWパサート、アウディA6、ビュイック・リーガルなどが多く、トヨタのVIOSやホンダフィット、VWポロなどはまだまだ少数派でした。
北京の目抜き通り「長安街」は、道幅が広く、立ち並ぶ近代的なビル群はきれいなライトアップが施されていて、「ほんとに社会主義国?」と思わずにはいられませんでした。ガイドさんによれば、北京は首都なので安定的な電力供給が図られているとのこと。
「省エネ」という概念はまだなかったりして…。
 2日目は、朝9時に趙さんとホテルのロビーで待ち合わせして、(約束の10分前にはロビーにいました。感謝)天安門広場と故宮博物院を訪ねました。私たちは天安門まで地下鉄に乗りました。北京の地下鉄はどこまで乗っても3元(約45円)です。乗り方は、有人の乗車券売場で券を買い、改札で半券をもぎってもらいます。
 この国では、日本やアメリカ式の「笑顔」「親切」「丁寧」なサービスは殆ど期待できません。釣銭は投げる様にして返されます。最初はびっくりしましたがそのうち慣れました。
 天安門広場は多くの人で賑わっていましたが、日本人にはほとんど会いませんでした。その代わり多くのアメリカ人やフランス人を見ました。
 故宮博物院はとても広く立派で、こちらも多くの人で賑わっていましたが、宝物は台湾の比ではないように思われました。
 その後私たちはホテルに戻り、お互いのおみやげを交換しました。
 私は、BMW7シリーズのスチール製カタログとミニカー(Zのトミカ2台セット)、雑誌(CG)、うなぎパイ(?)を彼に手渡しました。
 趙さんからは、VWジェッタのミニカー(1/24)と中国語のカタログ10数部を貰いました。中国では本カタログの入手が非常に難しいことを聞かされました。
 さて、いよいよタクシーを使ってのディーラー巡りです。
 訪れたのは、トヨタ、東風日産(サニー、ブルーバード)、鄭州日産(パラディン)、広州ホンダ、上海VW、一汽VW、華晨汽車(中華2.0/2.4)です。
 トヨタと日産は店の入口に門があり、警備員が立っていました。店内に置いてあるカタログは、1枚のシートか2~3つ折りの簡単なものばかり。
 「本カタログが欲しい」と、日本から持参したカタログを提供しても、最初に聞く言葉は「没有」(メイヨー=ない。何度聞かされたことか)。趙さんがセールスマンに対し、私のことを「日本の○○自動車の社員だ」と言っても反応は今一つ。ホンダに至っては、主力のオデッセイのカタログが「没有」。冷かし客にあげたくないのはどこの国も同じようで…。それでも各種の本カタログを入手しました。なかでも、VWポロの産品手冊(ハンドブック?)と、中華2.0/2.4の本カタログはなかなかの出来映えでした。
 移動に使ったタクシーはシャレードとシトロエンZXです。北京ではこの2車以外のタクシーは非常に少なく、拾うことは困難と思われます。
 運賃はいずれも3kmまで10元で、以降前者が1.2元、後者が1.6元です。
 北京のタクシーは、犯罪防止のため運転席が鉄板とアクリルと檻で覆われています。そのため、シャレードのタクシーはとても狭いです。シトロエンは乗り心地のよさを期待しましたが、シートが少し柔らかいと感じたくらいで至って普通の乗用車でした。
 タクシーの車窓から路上の車を観察していると、CR-V、アルファード、ハイラックスサーフなどに良く似た車を数回見ました。しかし、目を凝らしてみると何かが違う…。趙さんによれば、トヨタのハイエースを作っている会社は何と6社以上あるそうです。
 今回はちょっとした観光旅行のつもりでしたが、日本では見ることの出来ない車の多さに圧倒され、100枚以上もの車の写真を撮ってきてしまいました。
トロリーバスや連接バス、IVECOやMANのトラック、ラーダやシュコダなど旧東側諸国の車、初めて見るイタリアンデザインの小型車…。それから、念願の紅旗リムジンの写真も撮りました。
中国の車事情を調べようと思ったら1回の訪問ではとてもすまないでしょう。大体、メーカーと車種がいくつあるかも分からない。コピー車とオリジナル車の区分も分からない…。そんな国は他にあるでしょうか?

 初めて中国を訪れた感想は、人が多く、とにかくスケールの大きい国だということです。世界の人口の約2割の人が住んでいるこの国にモータリゼーションが起こったら?というのは、中国に行かない人が日本で考えることです。
 私がオンボロのシャレードタクシーの車内で思ったのは、不遜にも「これがせめてパサートだったらなぁ」というものでした。ことほどさように、人間の考えていることは現地へ行ってみると変わるものなのです。

「ランエボ進化の軌跡」

2005年03月21日 | カタログ紹介
小冊子「ランエボ進化の軌跡」貰ってきました。
とても見ごたえのある冊子です。

さて、営業氏が冊子を取り出してくる間ショールームを眺め
ていたら、商談テーブルに大判(29.7×42.0cm)のエボⅨカタ
ログがあったので貰ってきました。
上記冊子のダイジェスト版というべきもので、2ページのペラ
ものですがなかなか綺麗にまとまっています。