
空手を武器に、嬉々として人を殺める殺人鬼・南(西岡徳馬)と対決するボギー(世良公則)。
いろんな表情を見せますが、私的に今回いちばん気にいってるのがこちらのショット。
かっこいいし、ほんのりかわいい。
では、冒頭にさかのぼります。

隣に引っ越してきた坂田(佐々木功)、ツヨシ親子。
刑事だと自己紹介した途端に態度が変わった坂田を不審に思い、尾行するボギー。
子どもを保育園に送りながら楽しそうに笑う坂田がさすがに美声で、「宇宙戦艦ヤーマートー」を
ここで歌ってほしいです。

翌週ジプシー(三田村邦彦)が転勤してしまうことを思うと、貴重な4ショット。
みんなに自分の勘(一応)を話し、なおも尾行を続けたボギーは、
坂田が男から大金の入った封筒を受け取るところを見る。
男は商社マンの南で空手の有段者。埼玉で起きた撲殺事件と同様の手口の殺しの容疑者でもあった。
そんななか、坂田が南とふたたび接触し、翌朝無残な撲殺体で発見される。
ツヨシからは「父ちゃんを返せ」と恨まれ、ボギーも死なせてしまったことに悔しがる。

吉野刑事(横谷雄二)に空手の特訓をしてもらうものの、短期間で上達するわけもなく、
「やっぱりコレに頼るしかないか」と指でピストルを作るボギーですが、
(いやいや、そっちもあんまり・・・)とツッコんだ人は私だけではないでしょう。

“冷静に”南を挑発し、自分を襲うように仕向け、ボロボロになりながらも最後の最後に
吉野から教わった必殺技を決めて、南を倒したボギー。
西岡徳馬さんがこんなに強いとは初めて知りました。狂気をはらんでめちゃめちゃ不気味でした。

親戚に引き取られてゆくツヨシを見送るボギーたち。
キャッチボールはできなかったけど、とバットとグローブを餞別に贈るものの、
ツヨシは叔母の陰から出てこない。
しんみりと見送り、帰ろうとしたその時、ツヨシが電車の窓から大きく手を振っていた。
嬉しさのあまり、よれよれの身体で電車を追うボギーと、慌てるドックとラガー。

「ころ」「んだ」

転びながらも電車が見えなくなるまで手を振るボギーと、彼を見捨てて立ち去るふたりw
そういえば、この当時シャツの下にTシャツ(おもに白)を着るのが流行ってましたっけ。
今回ボギーとラガーがそんな着こなしをしていますし、私もなんとなくそんな着方をしていた記憶があります。