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太陽LOG

「太陽にほえろ!」で育ち、卒業してから数十年…大人になった今、改めて向き合う「太陽」と昭和のドラマ

#447 侵入者

2017年11月06日 | 太陽にほえろ!


「奥さん、このリンゴ食べてもいいですか?」

こんなありふれた質問がどうしてここまで怖いんでしょう。
それは志賀勝だから。



3年前にロッキー(木之元亮)が逮捕した矢沢(志賀勝)が出所した足でアパートを訪ねてくる。
他に頼れる人がいないから、職が見つかるまで泊めてほしいと。
令子(長谷直美)も内心「え?」と思いつつも承諾。
ロッキー、人が良いにもほどがある。

さっそく翌朝から矢沢の職探しを手伝うロッキーですが、竜神会と響組のあいだにキナ臭い動きがあり、
矢沢を残して捜査に戻ります。
しかし、何度も矢沢から保証人になってくれと呼び出され、駆けつけるたびに実は仕事は決まっておらず、
矢沢の真意がつかめないロッキー。

帰宅途中に尾行されたり、ロッキーがまだ帰らないアパートでふたりっきりで夕食を食べ、
ねっとりとした視線を感じたり、あげくに電気を切られて真っ暗になった部屋で、逃げようとして
頭を打って倒れたり…
令子さん、散々です。婦警とはいえ妊婦。こんな怖い思いをさせてはいかんでしょ、ロッキー!

それでも、ロッキーは矢沢を責めることなく信じてやる。

結局、矢沢は組から頼まれて、捜査のじゃまをするためにロッキーに近づいたことがわかるのですが、
矢沢自身、ロッキーと奥さんは騙せなかった、と自首してくるのでした。
令子がほしがっていた水天宮のお守りを持って…。

それにしても、志賀勝が出てくるだけでこんなに緊張感が出るのはさすがです。
怖いだけじゃなくて、最後にロッキーのアパートの外階段にちょこんと座って待っている可愛らしさもあり、
圧倒的な存在感です。



【本日の感無量】
翻弄されても文句を言わない優しいロッキーに代わって、一係を訪ねてきた矢沢に物申すドック(神田正輝)。
数年前は、ヘビに睨まれたカエルのようだったのに…。

                              《参考》「大都会PARTⅡ」#23 護送 より


#428 ドック対ドッグ

2017年11月03日 | 太陽にほえろ!


せっかくここまで一緒にやってきたんだから、その卸元だけはお前と俺の手で捕まえよう

小学生の時に観たのに、けっこう覚えていました。
ドック(神田正輝)がアープをアパートに連れて帰ってステーキをほどんど食べられてしまったり、
数字を教えたのが、のちにナンバーの末尾だけが違う車を使った取引を見破るのに役立ったり。

当時は近所のシェパードをひそかにアープと呼んだりしていましたw

殺された西川というセールスマンの飼い犬アープを連れて手がかりを探し回っていると、公園で見るからに怪しい
4人の男に取り囲まれてしまう。「かかれ!」と命ずるも、アープはダッシュで逃走。

格闘技が苦手というドックですが、意外に善戦していて、銃を突きつけられて降参するふりをしつつ、
銃を奪い取って形勢を逆転するというすばしっこさを見せてくれます。刑事の面目躍如です。

4人の男は、実は麻薬取締官。西川はアープを運び屋にして覚せい剤の取引をしていたらしく、
彼らに追われていたのでした。

ドックの身柄を引き取りに来た山さんのもとに、アープが姿を見せます。



「よーし、よし!」嬉しそうにアープを褒めながらなで回す山さん(ツボ)

西川は覚せい剤を竜神会に流しつつ、独自のルートで横流しをしていて卸元に消されたらしい。
その卸元は、アープが何度もドックを連れて行ったレストランのオーナー片桐(西岡徳馬)だった。

竜神会と片桐、それぞれを尾行していた長さん(下川辰平)・ゴリさん(竜雷太)とドックは、喫茶店で彼らが会合をして
わかれたあともそのまま追跡。
途中で何度も腕をたたくアープに気づかされ、ドックは車を乗り替えて取引を行ったことを見破り、片桐を押さえるべく
倉庫に追い込み手錠をかけるも、そこに竜神会の組員が6人も!

ここでもアープはさっさと逃走。
「犬だっていっしょに死にたくないんだよ」という片桐に、「ホントの犬死になっちゃうもんな」と言って笑うドック。

片桐をトラックの運転席に匿い、組員たちと銃撃戦になるのですが、それまでドックのことをお笑い枠だと思っていたのに、
「あれ?かっこいい?」とやっと気づいたのがこのへんだったと思います。
一発ずつで確実に3人の銃を撃ち落とし、右腕を撃たれて、ひざに銃をはさんで左手でマガジンを交換するのが
こなれた感じでした。

3人の敵に対し弾丸はあと一発。
絶体絶命のピンチにアープがスコッチ(沖雅也)とスニーカー(山下真司)を連れて戻ってきた!
その後はいつもの調子で、心配していたスコッチたちを脱力させるのですが、
ドックは黙っていれば男前ということを発見した私は、それからはお笑いドックのかっこいい瞬間をみつけるという
楽しみを得たのでした。(神田正輝をつかまえて何を今さらという感じですが)



すっかり名コンビ。心なしか似てきたドックとドッグ。


【本日の重箱の隅】
最後にドックを追いつめる竜神会の組員の一人が、#418「ルポライター」で、単身響組に乗り込みガサ入れを始めたドックに
『小指の思い出』をリクエストされた組員に激似です。組を変えたんでしょうか。









#427 小さな目撃者

2017年11月02日 | 太陽にほえろ!
ある団地で、近所の主婦を集め防犯講習会が開かれている。講師は七曲署捜査第一係長。そう、ボス(石原裕次郎)!
そこに参加している若い母親のもとに、小さい女の子がやってきた。
質疑応答タイムに、「趣味の良いネクタイだが、奥様の見立てか?」という質問をしてボスをたじたじにする主婦がいて、
署に戻ってから同行していた長さん(下川辰平)に暴露されみんなに冷やかされる一幕があったが、
そのネクタイが後々事件を解明するヒントとなる。



講習会に参加していた若い母親が、近所に買い物に行って帰ったところを居直り強盗に殺害された。
奥の部屋で幼い娘が目撃していたが、幸い犯人は気づかずに財布だけ盗んで出ていった。

この女の子が今どきの達者な子役と比べると、表情はあまり動かないんだけど、目撃したときの衝撃や、
その後のボスとの絡みなど、とても役に合っていたと思います。

誰かに知らせようと家を出て歩いているところを吉野巡査に保護され、それを珍しく午後5時過ぎに
署を出て帰宅途中のボスが見つける。
ボスが医師に診てもらうと、何かのショックで失語症になっていること、ボスを知っているようだといわれ、
女の子が病院に残るのを嫌がったため、ボスが自宅に連れて帰る。

ボスに迷子と事件の情報収集を頼まれた宿直のドック(神田正輝)は、妻帯者の山さん(露口茂)、長さん、ロッキー(木之元亮)に相談。
三人から続々と、代わりに預かるという申し出の電話がかかり、「ヤブのやつ…」とぶーたれるボスですが、
たぶん誰が宿直でもそうしたでしょう。

ドックの人選に間違いはないし、電話を受けた山さんたちとの会話も想像するとほほえましいです。
間髪入れずボスの家に電話がかかったので、みんな聞いてすぐにかけてきたんでしょうね。

翌朝、昨日のネクタイをボスに渡す女の子を見て、講習会に来ていたことを察したボスは、女の子の自宅を突き止め、
そこで事件を知るのでした。

女の子は4歳の真弓ちゃん。父親は船乗りで海外にいて、親戚も近くにいないよう。
やむなく父親が帰国するまで施設に預けたのですが、そこを抜け出してしまう。

パトカーで目撃者を募ると、一係にもじゃんじゃん電話が。
しかしそれは、犯人にも真弓の情報を与えてしまうということ。なんとしても先に見つけないといけません。
刑事部屋で真弓の面倒を見ていたナーコ(友直子)も心配そう。

真弓の描いた似顔絵と、バイクの音におびえていたことから、犯人はバイクに乗っている可能性が高いと、
容疑者が絞られてきました。

ボスが勘を働かせ真弓の自宅に行ってみると、そこに真弓が目撃時と同じ場所に立っていたのでした。
署に連れて帰ろうと外へ出ると、近所を張っていたドックが。
そしてそこに、バイクに乗った犯人が真弓を消すためにやってきた!

当然ドックに追跡させると思いきや、ボス自らハンドルを握ってバイクを追います。
何故なら今日の主役だから!!(代わりに追跡時の劇伴はドック刑事のテーマⅡ)
河原で追いつめ、日活仕込みのパンチ&キックで犯人をみごと逮捕。


スコッチ(沖雅也)がプレゼントしたワンピースに着替え、真弓がナーコに連れられて一係に入ってきます。
ゴリさん(竜雷太)も慣れないお子ちゃま言葉で褒めたりして。
そこに、真弓の父親が到着。いよいよお別れの時です。



なにごとか、声にならない言葉を発して父親に手を引かれて歩いていく真弓。
振りかえると、見送るボスのもとへ駆けてきます。
「ボ・・・ス・・・」
微かな声が聞こえたかと思うと、次の瞬間
「さよなら、ボス」
今度はしっかりとした声でボスに別れを告げるのでした。

いやー、4歳の女の子だけどかっこよかった。
これから苦労も多いだろうけど、強く生きていってほしいし、生きてくれそうな気がする。
そんな後ろ姿でした。

#451 ゴリ、勝負一発!

2017年10月29日 | 太陽にほえろ!


「さすが良い耳をしているな。石塚刑事…通称ゴリ。
逃げようと思っても無駄だよ。走っているカモシカだって、俺の拳銃からは逃れられない」



夜の歩道橋の上で、ゴリさん(竜雷太)に突然銃を向けて挑戦してきたガンマニアの男のセリフが
あまりに破壊力が強くて冒頭にもってきてしまいました。

事の発端は、新宿で拳銃を持った男を見たという通報を受けて現場に向かったゴリさんとドック(神田正輝)が
銃声のした方へ駆けつけると、三人のチンピラがそれぞれ一発で撃ち殺されていて、その後街中で発砲した男を
地下街で追いつめ射殺したこと。

得体のしれない殺人者を前後から同時に挟み撃ちしたわけですが、一発ずつしか撃たないのが七曲署クオリティ。
二人の弾丸は、正確に心臓をとらえている。
射殺されたのは、ガンマニアの大学生古川。海外の射撃場で腕を上げ、非合法な手段で日本に拳銃を持ちこんだらしい。

おそらく初めて犯人を射殺して動揺するドック。ゴリさんは自分の弾丸が致命傷だったと報告します。
ゴリさんもドックも、死なせてしまったことは不本意だったでしょう。
重たい空気が流れます。

余談ですが、先日新宿に寄った際、この射殺現場に行ってきました。劇中、新宿の地下街にしては人通りが少ないから、
早朝か深夜の撮影かなと思ったのですが、休日の昼間訪れた時も同じように人がまばらで、このシーンが蘇ってちょっと鳥肌が立ちました。


歩道橋で、モーゼル712という銃を突き付けられ、古川を撃ったもう一人の刑事の名前を聞かれたゴリさん。
相手の隙をついて歩道橋から下を走るトラックの荷台に飛び移ったものの、右肩に被弾してしまいます。

公表されていない自分の名前を調べ上げている相手の本気度を感じ、ドックにも危険が迫ることを察したゴリさんは、
海外の射撃場の捜査にドックを回すよう山さん(露口茂)に頼みます。

病院を抜け出し、男を誘い出そうとするゴリさんの前に現れたスコッチ(沖雅也)。
ボス(石原裕次郎)もゴリさんの行動を予期し、スコッチにガードを頼んでいる。
かつて反目していたゴリさんとスコッチが、今は固い信頼で結ばれていて感慨深いですね。

海外の射撃ツアーが若者に人気と聞き、古川の参加したツアーの客をあたる刑事たち。
「親のすねかじりがそんなところに入り浸って、拳銃の化け物になって帰ってくる」という現実に慄然とするゴリさんですが、
紙一重だった人が一係にも…!

捜査の中で、同じツアーに参加していた有田という自動車セールスマンが浮上します。
大学生、セールスマン…拳銃がそんなに身近なものになっていたのでしょうか。

有田の射撃の腕を身をもって知っているゴリさんは、左手で射撃訓練を重ねるもののどうしても右手には劣る。
めずらしく射撃訓練場に現れたボスが、有田と同じ銃で的に命中させて見せ、左手では勝てんぞと現実を突きつける。


(ボスかっこいい)

ゴリさんが選んだのは、ヘンメリーという一発しか撃てない競技用のライフル銃。
有田の立ちまわりそうな場所をめぐるゴリさんとスコッチ。
特にスコッチの緊張感がハンパなく、なにがなんでもゴリさんを守るという覚悟が表情や動作の端々にあふれています。

それだけに、有田がゴリさんを狙撃し姿をくらましたことをボスに報告している矢先、その有田に車で襲われて動けなくなり、
有田を追うゴリさんを見送ることしかできなかったのは無念だったでしょう。
ゴリさんを引き留めようとするスコッチの必死な姿に胸を打たれます。

単身有田を追うゴリさん。
帰国したドックは、自分がゴリさんやみんなに守られていたこと、ゴリさんが危機に直面していることを知り、
有田がゴリさんと勝負するのに選びそうな場所を探し、間一髪駆けつけます。

しかし、ゴリさんはドックを制し、有田と一対一の勝負に挑む。

「まあ、そうまで言うなら、俺の殺し屋としての値段も、ちょっぴり上がるかもしれないからな」
(ちょいちょい笑わせてくるのは何故?)

見事一発で自称殺し屋との勝負に勝ったゴリさん。
緊迫した事態の続いた一係に、久しぶりにほっとした空気が流れます。

ゴリさんの活躍を得意げに語るドックに対し、「(あんたは)何をしてたの?」と尋ねるスニーカー。
「もしゴリさんが撃たれてごらんなさい、次に勝負するのは誰? 僕しかいないでしょう」というドックに
「そうなったら一係も6人になったというわけだな」スコッチの一言が冴えます。
横で聞いている山さんの表情もいつもながら秀逸です。

なおもゴリさんの対決を実演しているドックを見ながら、
「あれはね、ドック演会(独演会)っていうんですよ」とゴリさんまでダジャレ。
「アホか、おまえ」と突っ込むボス。(思いっきりゴリさんの右腕をはたいてますけど…)

緩急のついた見ごたえのあるエピソードです。





#422 令子、俺を思い出せ!

2017年10月22日 | 太陽にほえろ!
新婚ほやほやのロッキー(木之元亮)・令子(長谷直美)夫妻に訪れたピンチ。
ヘロイン中毒患者による銃の乱射事件や、患者のショック死などが相次ぐなか、
売人の高岡を警ら中に偶然見つけて追跡した令子が、高岡の反撃で車にはねられ記憶喪失に。


令子を囮にして高岡をおびきだそうとして危険な目に遭わせてしまい、
恐怖感からますます心を閉ざしてしまう令子に対し、必死に記憶を取り戻そうとするロッキー。



でも、自分のことも思い出せない状態で、ひげ面の大きな男が夫だと名乗り、
挙句に自分を囮に事件を解決しようとするって、令子にしてみたら恐怖以外のなにものでもないでしょう。

案の定、「出てって!!」と病室を追い出されてしまう。
廊下で待機していたドックとスニーカーも心配顔。

落ち込むロッキーを呼び止め、
「記憶なんて戻らなくてもいいじゃないか。もう一度二人で惚れ直せ!」と励ますドック。
いつもふざけてばかりのドックの、意外にシンプルで力強い言葉に、ロッキーだけでなく私も
(うん、そうだね)と妙に納得しました。

一方、スニーカーは、岩城夫妻が撮った結婚写真をわざわざ写真館に引き取りに行き、
交通課と一係の親善旅行(!)のアルバムといっしょに令子に見せます。

なんでそんなに一所懸命なのと問われ、
「先輩が好きだから、先輩が選んだ君も好きだから。一係の仲間もみんなそうだ」と
これまた直球。このひたむきさが令子に届き、彼女は記憶を取り戻すために事件現場に
連れて行ってほしいとロッキーに申し出ます。

「あなたが守ってくれるわ」
令子の言葉どおり、ロッキーと一係のメンバーがガードしてあの日の行動をなぞり、
事件現場で高岡の仲間に襲われながらも結局そこでは何も思い出せず。
しかし、事件後初めて帰ったアパートの食卓で、令子の記憶はよみがえるのでした。



スコッチが当たり前にいるのがうれしいし、ゴリさんの“こういう人職場にいそう感”がさすがだし、
なにより長さんがかわいい。