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太陽LOG

「太陽にほえろ!」で育ち、卒業してから数十年…大人になった今、改めて向き合う「太陽」と昭和のドラマ

#427 小さな目撃者

2017年11月02日 | 太陽にほえろ!
ある団地で、近所の主婦を集め防犯講習会が開かれている。講師は七曲署捜査第一係長。そう、ボス(石原裕次郎)!
そこに参加している若い母親のもとに、小さい女の子がやってきた。
質疑応答タイムに、「趣味の良いネクタイだが、奥様の見立てか?」という質問をしてボスをたじたじにする主婦がいて、
署に戻ってから同行していた長さん(下川辰平)に暴露されみんなに冷やかされる一幕があったが、
そのネクタイが後々事件を解明するヒントとなる。



講習会に参加していた若い母親が、近所に買い物に行って帰ったところを居直り強盗に殺害された。
奥の部屋で幼い娘が目撃していたが、幸い犯人は気づかずに財布だけ盗んで出ていった。

この女の子が今どきの達者な子役と比べると、表情はあまり動かないんだけど、目撃したときの衝撃や、
その後のボスとの絡みなど、とても役に合っていたと思います。

誰かに知らせようと家を出て歩いているところを吉野巡査に保護され、それを珍しく午後5時過ぎに
署を出て帰宅途中のボスが見つける。
ボスが医師に診てもらうと、何かのショックで失語症になっていること、ボスを知っているようだといわれ、
女の子が病院に残るのを嫌がったため、ボスが自宅に連れて帰る。

ボスに迷子と事件の情報収集を頼まれた宿直のドック(神田正輝)は、妻帯者の山さん(露口茂)、長さん、ロッキー(木之元亮)に相談。
三人から続々と、代わりに預かるという申し出の電話がかかり、「ヤブのやつ…」とぶーたれるボスですが、
たぶん誰が宿直でもそうしたでしょう。

ドックの人選に間違いはないし、電話を受けた山さんたちとの会話も想像するとほほえましいです。
間髪入れずボスの家に電話がかかったので、みんな聞いてすぐにかけてきたんでしょうね。

翌朝、昨日のネクタイをボスに渡す女の子を見て、講習会に来ていたことを察したボスは、女の子の自宅を突き止め、
そこで事件を知るのでした。

女の子は4歳の真弓ちゃん。父親は船乗りで海外にいて、親戚も近くにいないよう。
やむなく父親が帰国するまで施設に預けたのですが、そこを抜け出してしまう。

パトカーで目撃者を募ると、一係にもじゃんじゃん電話が。
しかしそれは、犯人にも真弓の情報を与えてしまうということ。なんとしても先に見つけないといけません。
刑事部屋で真弓の面倒を見ていたナーコ(友直子)も心配そう。

真弓の描いた似顔絵と、バイクの音におびえていたことから、犯人はバイクに乗っている可能性が高いと、
容疑者が絞られてきました。

ボスが勘を働かせ真弓の自宅に行ってみると、そこに真弓が目撃時と同じ場所に立っていたのでした。
署に連れて帰ろうと外へ出ると、近所を張っていたドックが。
そしてそこに、バイクに乗った犯人が真弓を消すためにやってきた!

当然ドックに追跡させると思いきや、ボス自らハンドルを握ってバイクを追います。
何故なら今日の主役だから!!(代わりに追跡時の劇伴はドック刑事のテーマⅡ)
河原で追いつめ、日活仕込みのパンチ&キックで犯人をみごと逮捕。


スコッチ(沖雅也)がプレゼントしたワンピースに着替え、真弓がナーコに連れられて一係に入ってきます。
ゴリさん(竜雷太)も慣れないお子ちゃま言葉で褒めたりして。
そこに、真弓の父親が到着。いよいよお別れの時です。



なにごとか、声にならない言葉を発して父親に手を引かれて歩いていく真弓。
振りかえると、見送るボスのもとへ駆けてきます。
「ボ・・・ス・・・」
微かな声が聞こえたかと思うと、次の瞬間
「さよなら、ボス」
今度はしっかりとした声でボスに別れを告げるのでした。

いやー、4歳の女の子だけどかっこよかった。
これから苦労も多いだろうけど、強く生きていってほしいし、生きてくれそうな気がする。
そんな後ろ姿でした。


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