暗い闇さえ
滑りだす地点に
立っている
立っている人影
追憶のランタンかざして
直立不動で腕を振る
銀河の星が反転して
映し出す
希望なんぞも飛び出して
平板な闇が続く
山岳地帯のこの路線
星を一つ落として
ランタンの灯とする
長い線路の端のほう
ランタンかざす
保線区員
やっと闇に消える日が
やって来たらしい
暗い夢間の
浮島に
今晩も立つ
人影
一つ
滑りだす地点に
立っている
立っている人影
追憶のランタンかざして
直立不動で腕を振る
銀河の星が反転して
映し出す
希望なんぞも飛び出して
平板な闇が続く
山岳地帯のこの路線
星を一つ落として
ランタンの灯とする
長い線路の端のほう
ランタンかざす
保線区員
やっと闇に消える日が
やって来たらしい
暗い夢間の
浮島に
今晩も立つ
人影
一つ