さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

塩江下切~雨島峠~982m三角点 トレッキング

2012年01月08日 | トレッキング 阿讃の山
トラバース道から撮った今日のベストショット?

雨島峠から続く尾根の斜面には30㎝以上の積雪が・・・



 風邪の調子が良くなったので、3連休の中日でトレッキングにやっと出かける。今日はかなり冷え込んでいるようなので、太陽が十分に上がってから家を出た。いつものように、雨島峠から竜王山方面の予定で・・・雪もかなり積もっているだろう。

 塩江、谷岡食堂を過ぎて綾川方面へ右折し、

標高を上げながら、走っていると、気温は氷点下3度に・・・

 「柏原渓谷へ」と「下切方面へ」の分岐を左折すると、路上にかなりの雪が・・・それも凍結している。下切集落の真ん中ぐらいまで何とか車を進めたが、この後の急な上りは私の車では無理と判断し、少し引き返して広いスペースにやむなく車を止めた。

 ここから、戸石水ケ本のいつもの登山口まで、車で10分ぐらいはかかる。距離にして4、5kmはあるだろう。長い車道歩きだが、仕方ない・・・


 9:03、民家の庭木に集まっているヤマガラに見送られ、下切を出発する。天気が良いためか、今日は野鳥が多い。

 集落の田畑は雪に埋まっている。路上には、チェーンを巻いた車のタイヤの跡がついている。奥深い里山の景色を楽しみながら歩き、9:15、林道塩江-琴南線に出た。

 ここから3km近くあるだろう。凍結しているので、スピードは出ない。



9:16 林道の凍結した路面 ばりばりと音を立てて歩く 



9:26 イイギリをズーム(手ぶれ補正が効いている)

 いつも車で通りながら見ていたイイギリ、今日は歩きなので写真をしっかり撮れた。このイイギリの実、なかなか鳥が食べなかったが、ようやく食べ始めたようだ。美味しく熟したのか、それとも他に餌がなくなったのか。雪の上には、食べられずに落ちた赤い実と鳥の糞が落ちている。



道の反対側にはカナメモチの赤い実

 これは車では気が付かなかった。



9:30 アカガシ 葉の裏から撮る

 見たことのない葉があると思ったら、調べてみるとアカガシだった。全縁の葉と長い葉柄が特徴だ。香川でもやや標高の高い所に生育する。これも車で通り過ぎたのでは分からない。


アオモジ  花芽がついている

 この林道沿いに多い木だ。車で通っていていつか写真に撮ろうと思っていたが、今日やっと撮れた。3月、花が咲く頃には葉が落ちる。


 いろいろ植物を楽しみながら歩いていると、戸石が見えてきた。


9:48 雨島峠方面を見上げる

 戸石の集落も雪に覆われているかんじだ。毎冬、こんな様子なのだろうか。

 そう思っていると、登山口のある最終民家のおじいさんが、一輪車を押して歩いてきた。あいさつをし、少し話をする。「もう雪はいらん。」と嘆いていた。例年より雪が多いのだろうか。


 ふと、雪に覆われた田を見ると、何か黒っぽいものが・・・近づくとやはり動物の死骸があった。



子どものイノシシ カラスに襲われている

 うり坊の模様が消えているので、昨春に生まれたものだと思うが、非常に小さい。小さく弱いものが、カラスに狙われる。回りには、カラスの足跡と、大きなイノシシの足跡がついていた。



10:06 最終民家を越えこの先で登山口に入る ここまで1時間

 この時点で、今日は竜王山頂へは、時間的に無理だと判断し、雨島峠から927mピークぐらいまでと考えながら登って行く。

 登山道の雪は徐々に増えていく。標高700mを越える辺りで、20㎝を越える。足がいつもより重く、なかなか前に進まない。




10:32 小さな雪崩 ところどころで見られる

 雨島峠の手前では、積雪が30㎝を越え、膝の高さぐらいまである。雪で登山道が消え、普通の斜面に見えるところもある。


10:35 積雪もこれぐらいになると足が重い 


10:37 雨島峠に着く 足跡はない

 この後は、動物の足跡に沿うように竜王方面へ、尾根に上がらずトラバース道を行くことにした。思ったより雪が深い。時間がかかりそうだ。



10:42 大きなイノシシの足跡が現れた


10:44 急にターンし山へ上がっている 足跡の様子で分かる

 行きかけて戻り、山へ駆け上がったイノシシ、何があったのだろう。雪道歩きを楽しんでいるのだろうか。



雪の上にカラスザンショウの実

 普通に登山道に落ちていたら気がつかないが、雪の上に落ちていたので気がついた。

 雪の上ではいろいろな発見がある。



動物たちの足跡の交差 ヤマドリの足跡もある 


10:58 雪で登山道が見えにくい


11:03 自然の造形?雪のバームクーヘン 


11:07 膝まである積雪 何の足跡もない


11:23 えらい歩幅の長い足跡と思ったら・・・

 キュウシュウノウサギの足跡だ。歩幅が2mを越えている。逃げるように走ったのだろう。何から?



上を見上げるときれいな青空 カメラを斜めにして

 11:30、尾根道との分岐に着く。竜王は無理なので、982mピークをめざすことにして、尾根道へ入る。


雪は多い 上まで行けるだろうか?


大川山が樹間から見えている

 先日、982mピークに上がった急斜面は無理なので、トラバース道を通りながら標高を上げていく。


11:36 積雪は膝ぐらいある


11:40 ウリハダカエデ 幹の特徴がよく出ている


ウリハダカエデ 上を見上げる

 11:49、ピークの西側の肩に出る。ここから、左方向に藪をこぎ、三角点をめざす。

 若い植林されたヒノキの間を、雪を被りながらくぐり抜け、


11:58、雪に埋まった982m三角点に着いた


 下切からの標高差は約700m。ここでの展望は全くない。10数年前に植林されたヒノキが回りを覆っている。このあと更に成長すると三角点の機能を失ってしまう。

 この後は、尾根を東へ下ってみることにした。

 続きは明日・・・



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