さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

高知の山 梶が森へ

2020年09月29日 | トレッキング 四国
 半年ぶりに家族で出かけることにしていたが、急用が入り月曜日から翌日に変更し、前日夜に行き先を決める。

 お天気はあまり良くないようだが、高知の山へ向かう。一応折りたたみ傘をザッグに入れて。

 家を6時半に出て、コンビニで食料を買い自動車道に乗る。高知自動車道の大豊インターで下り、国道32号を豊永・高松方面に戻っていく。真っ赤な曼珠沙華が斜面を彩っている。豊永から梶が森方面へ入る。学生時代から「梶が森」の看板はよく見ていたが、こちらへ入っていくのは初めてかもしれない。

 しばらく走り、真新しい「落合トンネル」を抜けると、右折して「山荘 梶が森」方面へ上っていく。しばらく行くと新しいトイレと休憩小屋(砂防ギャラリー)があり、ここでトイレを済ませ、「龍王の滝」駐車場を目指して車を走らせる。集落の手前にも、過ぎてからも、かなり路面があれているところがあり、ゆっくり走らないと車が走らなくなってしまう。

 9:06 「龍王の滝」駐車場に着く。トイレがあり、手洗いは山の冷たい湧き水が絶え間なく出ている。心配していた天気は、思ったよりも良い。


車は20台近く止められる

 駐車場の奥に「龍王の滝」への登山道がある。


スギの植林地内の登山道


クサアジサイが残っている

 ヤマアジサイのドライ装飾花も見えるが、花の時期ではない。 


アキチョウジはまだまだ見頃

 シコクママコナやオトギリソウやチャルメルソウの類も見える。



9:20 「龍王の滝」が見え出す

 水量が多く、比較的見応えのある滝。沢にはきれいな水が流れている。


大きなヤマグリの木

 ちょうど栗の毬が落ちている。いくつか拾いながら歩く。


旬は終わっているが ハガクレツリフネ 


お堂もありいい雰囲気


マムシグサだろう テンナンショウ類も見える

 ここの先で登山道は少し分かりにくくなっている。注意が必要だ。


岩の上にタゴガエル?の幼体

 カエルの写真を撮るのは難しい・・・


カエデの類 幹に空洞ができている


9:46 斜面から石が崩れている

 何カ所か、このような鉄製の補強道がつけられているが慎重に通っていく。


苔むした倒木にかわいらしいキノコ


変わった実ではなくガマズミミケフシ(虫こぶ)

 建造物や石垣が見え出すと、案内標識がたくさんある分岐にでる。


標識


10:07 奥の院?「遍昭院」と看板がある

 奥に風呂や炊事施設のあとがあり、ここが奥の院での修行の宿坊であったのだろうか?上にお堂があるので上ってみると、


定福寺奥の院「第一番霊場 十一面観音菩薩」とある

 本尊を明治14年に京都から勧請し、堂宇を建立したとある。

 ここで登山道は「ゴロゴロ八丁コース」と「石楠花道・真名井の滝コース」に分かれ、滝方面へと進む。


10:21 沢を渡る橋


沢の上に赤い実 ツリバナか?


サンヨウブシが群生している


まだきれいなサンヨウブシ?があった

 登山道に見覚えのある実が、トチの実。殻はあっても中の堅果はなかなか見つからない。イノシシやリス、赤ネズミ、ツキノワグマ様々な動物の餌になる。


トチの堅果


鹿よけネットの向こうにテンニンソウ


10:31 真名井の滝 ここも水量が多い

 岩場にはイワタバコがたくさん張り付いている。


10:35 鉄製のしっかりとした梯子がかけられている

岩場にはシャクナゲが群生している。


種が落ちたのかシャクナゲの幼木があちこちに出ている


10:45 六角の東屋(ゴロゴロ八丁とのルートと合流?)


枯れたブナの木にサルノコシカケ類

 登山道にブナの殻とが落ちている。見上げるときれいなブナ林が広がっている。比較的若い木が多いような気がする。


10:51 ブナ林を行く


ブナ林を抜けると赤い実が、ガマズミだろう


10:57 笹原に出て、石灰岩?の岩場が時々見える

 しばらく笹原の中を伸びる登山道を上がり、山頂が見えだし、


11:06 天狗の鼻に出てきた

 山頂は、まだずいぶん向こうに見えている。


振り返ると 梶が森山荘が見えている


天狗の鼻からの眺望 豊永の町と吉野川


11:05 振り返ると 梶が森山荘が見え出す



センブリやリンドウがたくさん

 思ったよりも天気はましだが、それでもリンドウが花を咲かせるほどではない。アキノキリンソウはあちこちに咲いている。

 いったん広々としたキャンプ場まで下り、


梶が森山頂までは車道を横切る


ジャノヒゲに実が付いている


しかの糞

 「天狗の鼻」の下の笹原の辺りから、鹿の匂いがしていた。



11:35 山頂への登山道でマムシグサ




11:40 山頂に着く


ここも霊場になっている


山荘が小さく見える

 下りはキャンプ場までは登山道を下り、キャンプ場からは車道に沿って、途中山荘前を通って下ることにした。


車道沿いでウメバチソウ 結構たくさんある


12:08 梶が森山荘は閉じているようだ


山荘の前から山頂を振り返る

 道ばたに見える草花に目をやりながら、車道を下る。4km程だろうか・・・


12:15 遠くの山々を見ながら下る


讃岐山脈にも多いアサマリンドウ 群生している


見頃のアケボノソウ たくさんあるところもある


オタカラコウにヒョウモンチョウ


登りの登山道にも見えたが、オオバショウマ?

 ハガクレツリフネ、クサアジサイ、ヤマアジサイ、ヒメキンミズヒキ、アキチョウジ等いろいろ楽しませてくれる。

 途中駐車している車1台(今日の山行で初めて見た車)をみて、また、住友の鉄塔関係の点検路を2カ所見て、


ヤクシソウ きれいに撮れた


駐車場手前でノブキ 花と実、両方見える


 12:53 「龍王の滝」駐車場に戻る。3時間40分、山頂からの標高差は約480mであった。花がたくさん見られた、久しぶりのトレッキングであった。

 帰りは、久しぶりに国道32号を走り、大歩危、池田、脇町と高松に戻った。

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